ECサイト構築のAtoZ全28回

0 0/28 28

Lesson8 決済サービス編

26ECサイトの決済会社を選ぶポイント3つ未学習

ここで学ぶ概要

この講座は約7分で読めます


「ECサイトの決済会社って、どんなことに気をつけて選んだらいいんだろう…」

と思っている方。

ECサイトの決済方法には、クレジットカードで支払う方法など、決済会社を通した方がセキュリティや利便性でメリットが大きな方法もあります。

とはいえ、決済を代行する会社は多く、どんなポイントを意識したらよいのかわかりにくいですよね。

そこで、この記事では

  • ポイント1:ECサイトのシステムや決済方法に対応しているかチェックする
  • ポイント2:セキュリティやサポートなどの信頼性をチェックする
  • ポイント3:長期的に使える決済サービスか考える

の順に、決済会社を選ぶポイントを解説していきます。

これら3つのポイントを押さえておくと、安定して使える決済会社を選ぶことは難しくありません。
まずはこの記事で、決済会社を選ぶポイントを押さえましょう!

ポイント1:ECサイトのシステムや決済方法に対応しているかチェックする

まずは、そもそも決済会社が自社ECサイトのシステムや決済方式に対応しているか、確認しましょう。

そのため、決済会社を決めるさいには、すでに使いたいECシステムや決済方式が決まっている必要があります。

当たり前のように思いますが、決済会社のメリットやデメリットだけを見てしまうことは多いです。いざ決済会社を決めたときに、実はその会社は自社ECサイトのシステムや決済方式に対応していなかった、ということが起こらないようにしたいところです。

ちなみに「総務省‐通信利用動向調査」によれば、インターネットで何かを購入する際の決済方法は、

  1. クレジットカード払い(代金引換時の利用を除く):69.2%
  2. 代金引換:39.0%
  3. コンビニエンスストアでの支払い:36.1%

の順に多く使われています。この3つを中心に考えるのはもちろんのこと、自社ECサイトにはどのような属性の人が来て、その人たちが使う決済方法にはどのようなものがあるかを調べておくのがおすすめです。

トピックまとめ:まずは、自社ECサイトの決済方法を選ぶところから

決済方法と一口に言えど、

  • クレジットカード
  • ネットバンク
  • コンビニ
  • 払込票
  • 代金引換

など、さまざまな方法があります。

まずは、自社のECサイトではどのような決済方法を採用するか考えながら、最適な決済会社を選んでいきましょう。

〈ここをチェック!〉インターネット決済でよく使われている決済方法
ここで押さえておきたいポイントは、インターネット決済でよく使われている決済方法です。
総務省‐通信利用動向調査」によると、決済方法は
  1. クレジットカード払い(代金引換時の利用を除く):69.2%
  2. 代金引換:39.0%
  3. コンビニエンスストアでの支払い:36.1%
の順に使われており、ECサイトでは最低でもこれらの決済方法に対応しておく必要があります。

ポイント2:セキュリティやサポートなどの信頼性をチェックする

次にチェックしたいポイントは、決済会社におけるセキュリティやサポートの信頼性です。

オンライン上での決済では、クレジットカード情報など、漏れると大きなトラブルになる情報を扱います。そのため、決済サービス自体の質はもちろんのこと、

  • 情報セキュリティの規格「ISO27001(ISMS)」の認証を受けているか
  • プライバシーマークを取っているか
  • クレジットカードのセキュリティ基準「PCI DSS」に対応しているか

などのセキュリティについても確認しましょう。

また、会社そのものが健全な経営をしているか、お金の基盤はしっかりしているかについても確認しておきたいです。自社のお金まわりを任せる会社なので、万が一のことがあると自社のキャッシュフローにまで影響することを考えて、決済会社を選びましょう。

トピックまとめ:決済会社の使いやすさだけでなく、その信頼度もチェックする

このトピックでは、決済会社について、信頼度をチェックすべきだとお伝えしました。

もし決済会社によってトラブルが発生したとしても、お客様から見ると「あのECサイトで商品を買ったらトラブルに巻き込まれた」と思ってしまいます。何かトラブルがあっても決済会社の責任なので問題ないと思わずに、自社のサービスとして考えることが必要です。

〈ここをチェック!〉お客様の情報を守る、決済会社のセキュリティ規格
ここでのチェックポイントは、決済会社のセキュリティ規格です。お客様のクレジットカード情報などを守るためにも
  • 情報セキュリティの規格「ISO27001(ISMS)」の認証を受けているか
  • プライバシーマークを取っているか
  • クレジットカードのセキュリティ基準「PCI DSS」に対応しているか
のようなポイントは、しっかりとチェックしておきましょう。

ポイント3:長期的に使える決済サービスか考える

決済会社のサービスが長期的に使っていけるかどうかも、考えておきたいポイントです。

具体的には

  • 支払いのサイクルは、自社のキャッシュフローに影響を与えないか
  • 決済システムは定期的にアップデートされているか
  • 初期費用や手数料など、長期で考えて最もコストがかからない会社か

を中心に、長くつき合うことができる決済会社を選びましょう。

決済会社によっては、入金を早めることができたり、こまめに入金を受けたりできるところもあります。導入にかかるコストや決済の手数料などを考えながら、3年など期間を決めてシュミレーションしてみることをおすすめします。

トピックまとめ:ECサイトの将来を考えて、決済会社を選ぶ

ここでは、決済会社のサービスを長期的な目線で考えることについて紹介しました。

ECサイトはこれから規模を拡大させるのか、扱う商品を増やすのか、キャッシュフローを安定させるにはどうするかなど、まずはECサイトの将来を考えるところから、1つの決済会社に絞っていきましょう。

〈ここをチェック!〉長期的に使える決済サービスのポイント
ここでチェックすべきなのは、長期的に使える決済サービスのポイントです。

ご紹介した、

  • 支払いのサイクルは、自社のキャッシュフローに影響を与えないか
  • 決済システムは定期的にアップデートされているか
  • 初期費用や手数料など、長期で考えて最もコストがかからない会社か
のポイントを意識して、自社ECサイトにぴったりの決済会社を選んでみてください。

ポイントを押さえて、安全で安定したECサイト決済を

ここまで、決済会社を選ぶポイントについてお伝えしました。

おさらいすると、決済の方法にはさまざまなものがあり、ECサイト運営者は

  • クレジットカード
  • ネットバンク
  • コンビニ
  • 払込票
  • 代金引換

などの中から、自社サイトに適した決済方法を選ぶ必要があるとお伝えしました。

総務省‐通信利用動向調査」によると、決済方法は

  1. クレジットカード払い(代金引換時の利用を除く):69.2%
  2. 代金引換:39.0%
  3. コンビニエンスストアでの支払い:36.1%

の順に多いので、参考にしてみてください。

また、セキュリティやサポートが充実しているかも大切なポイントでした。

  • 情報セキュリティの規格「ISO27001(ISMS)」の認証を受けているか
  • プライバシーマークを取っているか
  • クレジットカードのセキュリティ基準「PCI DSS」に対応しているか

などのセキュリティ要件を確認しておきましょう。

最後に、長期的に使っていける決済サービスの条件として

  • 支払いのサイクルは、自社のキャッシュフローに影響を与えないか
  • 決済システムは定期的にアップデートされているか
  • 初期費用や手数料など、長期で考えて最もコストがかからない会社か

を大切にすべきと説明しました。

自社のキャッシュフローも考えながら、かつECサイトにとって最適な決済サービスを選ぶ必要があります。

これで決済会社の選び方について、お分かりいただけたかと思います。
まずは、自社のECサイトではどんな決済方法を導入するか、考えるところからはじめてみてください。

小テスト:決済会社を選ぶポイント
では、最後にこの記事のトピックをつかむための小テストをします。
【問題】:決済会社を選ぶポイントについて、正しいものを選びなさい。


【正解】3:こまめな入金ができるなど、自社のキャッシュフローに影響を与えにくいものを選ぶべきだ
決済会社は、決済サービス自体の使いやすさや安全性も大切ですが、入金のタイミングにも注目して選ぶ必要があります。