ECサイト構築のAtoZ全28回

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Lesson4 予算編

12規模別、ECサイト構築方式と初期費用の相場未学習

ここで学ぶ概要

この講座は約8分で読めます


「これからECサイトを作りたいけど、ECサイトってどう選べばいいの?費用はどれくらいかかるの?」と思っている方。
ECサイトを作るのであれば、

  • 5つのECサイト構築方式を理解する
  • 構築方式ごとのメリットとデメリット、初期費用を把握する
  • それらを比較して自社にふさわしい構築方式を選ぶ

という過程が必要です。
とはいえ、構築方式を比較するポイントはわかりにくいですよね。
そこで、この記事では、

  • 4つのECサイト構築方式とメリットやデメリット
  • 規模に合ったECサイトの相場を知り、ECサイト構築方式を選ぶ

この順番で学んでいきます。

ECサイト構築方式の特徴を押さえておけば、自社のECサイトにふさわしい構築方式を選ぶ参考になりますよ。
まずはこの記事で、規模に合ったECサイト構築方式と、その相場を理解しましょう!

4つのECサイト構築方式と、そのメリットとデメリット

ECサイトの構築方法は大きく分けて4つあります。
それは、

  • ASP
  • オープンソース
  • パッケージ
  • フルスクラッチ

の4種類です。

どの構築方式を選ぶべきかは、自社のECサイトが「何を重視するのか」によって決まります。
なぜなら、それぞれにECサイトの「メリットとデメリット」や「相場」があり、すべてのECサイトにとってベストの構築方式があるわけではないからです。
まずは、ECサイトのメリットとデメリットを確認しましょう。

【ECサイト構築方式の主なメリットとデメリット一覧】

ECサイト構築方式 コスト 構築スピード 耐用年数 カスタマイズ
ASP 安い 早い 無(常に最新) 不可
オープンソース 安い~高い(望む機能による) 早い 3~5年
パッケージ 高い 遅い 3~5年
クラウド 高い 遅い 無(常に最新)
フルスクラッチ 高い 遅い 3~5年

それでは、一つずつ説明していきますね。

ASP(Application Service Provider)

ASPは、ECサイトを作るのに必要なソフトを、ネットワークを通じて利用する構築方式です。
ASPは手軽にECサイトを作ることができるので、はじめてECサイトを扱う会社でも安心して運用することができます。
システムの機能追加やカスタマイズに制限はありますが、ASPに合わせた運用ができると、とても利用しやすい構築方式です。
最近はクラウド型のASPも出てきており、柔軟にカスタマイズ対応できる点が評価されています。

オープンソース

オープンソースは、インターネット上に公開されているソフトを、無料でインストールして利用できるECサイト構築方式です。
無料でECサイトを作ることができ、カスタマイズも自由ですが、オープンソースを利用して何か障害が発生した場合は、自社で対処しなければなりません。
インストールや運用・管理などをすべて自社で行う必要があり、知識や運用の負担が求められる構築方式です。

パッケージ

パッケージとは、すでにある程度作りこまれているため、すぐにECサイトを作ることができる構築方式です。
デザインやカスタマイズなどが柔軟で、中規模から大規模のECサイト構築によく使われます。
最大の魅力は、フルスクラッチに近い高機能なECサイトを安く作れることです。
しかし、ASPやオープンソースと比べるとコストが高く、ECサイト構築まで時間がかかるデメリットがあります。

フルスクラッチ

フルスクラッチは、システムやソフトウェアの開発において、すでにある仕組みやソフトウェアなどをまったく使用せず、ゼロから立ち上げるECサイト構築方式です。
最大のメリットは、あらゆるデザインや要件に対応できること。とはいえ、構築するまでに時間がかかる、システムの乗り換えが難しいなどのデメリットもあります。
望む機能をすべて反映させたECシステムを作ることができるため、資金に余裕のある企業でよく採用される方式です。

トピックまとめ:ECサイト構築方式は4種類ある

ECサイトの構築方式として、

  • ASP
  • オープンソース
  • パッケージ
  • フルスクラッチ

の4種類をお伝えしました。
ECサイトを構築するときは、ECサイト構築方式ごとの特徴を知り、メリットとデメリットを把握したうえで適切なものを選びましょう。

〈ここをチェック!〉ECサイト構築方式のメリットとデメリット
4つのECサイト構築方式の主なメリットとデメリットは、下記の一覧表で確認できます。
【ECサイト構築方式の主なメリットとデメリット一覧】

ECサイト構築方式 コスト 構築スピード 耐用年数 カスタマイズ
ASP 安い 早い 無(常に最新) 不可
オープンソース 安い~高い(望む機能による) 早い 3~5年
パッケージ 高い 遅い 3~5年
フルスクラッチ 高い 遅い 3~5年
それぞれのECサイト構築方式のメリットとデメリットを把握したうえで、自社ECサイトが「何を重視するのか」を考えて構築方式を選びましょう。

ECサイトの相場を知り、自社に最適なECサイト構築方式を選ぶ!

ここまで、4つのECサイト構築方式の特徴やメリットとデメリットをお伝えしました。
ここでは、ECサイト構築方式を選ぶときに合わせて確認しておきたい、年商規模と初期費用の相場について、実際の数字を見ながら確認していきます。

【ECサイト構築方式ごとの年商規模と初期費用イメージ一覧】

ECサイト構築方式 年商規模 初期費用
ASP 1億円未満 0円~数十万円
オープンソース 1億円付近 0円~数百万円
パッケージ 1億円~50億円 数十万円~数千万円
フルスクラッチ 50億円以上 1,000万円以上

上の表では、4つのECサイト構築方式と、それぞれの「年商規模」「初期費用」をお伝えしました。

これまでまったくECサイトを触ったことがなく、「とりあえず試しに初めてみよう」という場合は、ASPから始めるのがおすすめです。
また最初から予算をかけることが難しい場合も、ASPもしくはオープンソースが候補にあがりそうですね。

ここからは、ECサイトでの年商「1億円」を見込んでいるA社を例として、自社ECサイトの「年商規模」と、かけることができる「初期費用」からECサイト構築の方式を考えてみましょう。
ここでは、A社がECサイト構築にかけることができる初期費用を100万円とします。

A社の「年商規模」と「初期費用」の条件を満たすのは、

  • ASP
  • オープンソース
  • パッケージ

の3つですね。

次に大事なのが、「何を重視するのか」を検討することです。

ECサイト構築方式によって異なる、

  • コスト
  • 構築スピード
  • 耐用年数
  • カスタマイズ

のなかで、「これだけは重視したい」という条件を検討しましょう。

A社は、まもなく事業を拡大する予定だったので、「できるだけ早くECサイトを作りたい」と考えていました。
スピーディなECサイトの構築に対応できるのは、「ASP」もしくは「オープンソース」です。
加えてA社は、ECサイトの「デザインにもこだわりたい」という考えを持っていました。
この条件を満たすのは「オープンソース」です。

このように、

  • 年商規模
  • 初期費用
  • 何を重視するのか

を押さえておくことで、自社ECサイトを作るうえで適切な構築方式を選ぶことができます。

トピックまとめ:自社ECサイトの年商規模と初期費用を確認して、ふさわしい構築方式を選ぶ

EC構築方式を選ぶときは、自社ECサイトの「年商規模」と、かけられる「初期費用」を確認しておくことが大事でした。
下記の一覧表を参考に、自社ECサイトにふさわしい構築方式を選んでみてください。

【ECサイト構築方式ごとの年商規模と初期費用イメージ一覧】

ECサイト構築方式 年商規模 初期費用
ASP 1億円未満 0円~数十万円
オープンソース 1億円付近 0円~数百万円
パッケージ 1億円~50億円 数十万円~数千万円
フルスクラッチ 50億円以上 1,000万円以上
〈ここをチェック!〉ECサイト構築方式を選ぶときは「何を重視するのか」を決めておく
ECサイト構築方式にはそれぞれにメリットとデメリットがあり、その中から自社ECサイトが「何を重視するのか」を選ぶことが大事でした。
ECサイト構築方式の主なメリットとデメリットは、
  • コスト
  • 構築スピード
  • 耐用年数
  • カスタマイズ
とお伝えしました。
自社ECサイトが重視することを優先することで、適切なECサイト構築方式をえらぶことができます。

ECサイトのメリットやデメリットと相場を理解すれば、適切な構築方式が選べる!

ここまで、ECサイト構築方式のメリットやデメリットと、その相場についてお伝えしました。

おさらいすると、ECサイトの構築方式には、

  • ASP
  • オープンソース
  • パッケージ
  • フルスクラッチ

の4種類がありました。

4つのECサイト構築方式の主なメリットとデメリットは、下記の一覧表で確認することができます。

【ECサイト構築方式の主なメリットとデメリット一覧】

ECサイト構築方式 コスト 構築スピード 耐用年数 カスタマイズ
ASP 安い 早い 無(常に最新) 不可
オープンソース 安い~高い(望む機能による) 早い 3~5年
パッケージ 高い 遅い 3~5年
フルスクラッチ 高い 遅い 3~5年

そして、EC構築方式を選ぶときは、相場を把握しておくことが必要でした。
確認するのは、「年商規模」と「初期費用」でしたね。

それぞれのECサイト構築方式のメリットとデメリットと相場を知り、自社ECサイトが「何を重視するのか」を考えて構築方式を選びましょう。

小テスト:ECサイト構築方式のメリットとデメリット
では、最後にこの記事のトピックをつかむための小テストをします。
【問題】次のうち、パッケージのメリットに該当するものを一つ選びなさい。


【正解】3:カスタマイズができる
パッケージのメリットは、カスタマイズができる点です。またデメリットとして、コストが高く、構築スピードが遅いことを紹介しました。
ECサイト構築方式のメリットとデメリット、相場を確認することで、ECサイト構築の方式を適切に選べると、理解できたかと思います。
まずは、自社ECサイトが「これだけは重視したい」というポイントをはっきりさせることから始めてみてください。
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