EC-ORANGE
EC-ORANGEレポート
特集:ヘッドレスコマース
01.ヘッドレスコマースとは?

ヘッドレスコマースとは、サービスを利用するユーザー側から最もシンプルに、かつ魅力的に表現するならば、「どこでもコマース」です。

これまでは多くの場合、ECサイトに訪問しなければ利用することの出来なかった購買機能をECサイト以外の顧客接点から利用させることを可能にするシステム構成、それがヘッドレスコマースです。

例えば、ECサイトではない自社サイトのプロダクト紹介ページや、広告バナーから連動するLP(ランディングページ)から直接商品をカートに入れて購入させることなどが可能になります。今までは「ECサイトに移動し、そこで購入することを案内していた」流れを、「ユーザーが今アクセスしているその場で購入」とすることが出来るようになります。

ECサイトに限らず、今ユーザーが接触しているそのチャネルから購入

Webサイトであれば、今見ているページから直接、店舗でサイネージを見ているのであれば、そのサイネージの画面から直接、SNSの広告を見たのであればその広告から直接と言うように、在来のECサイトでは必ず必要だった、「ECサイトへの移動」をなくしたECシステム、と言うことができるでしょう。

どのようなサイトであれ、広告などで告知された次は、今まではそのサイトへと移動し、購買することしかできませんでした。言い換えれば「売り場への移動が必要であった」ということです。

しかしヘッドレスコマースは「どこでもコマース」であり、売り場への移動の必要のないコマースです。つまり、ユーザが今いる、今見ているUIをそのまま売り場へと変えてしまい、しかしながらECとして実現するべき機能は在来の通りきちんと実現する、という事が必要となります。

これはいわば、お店のPOSレジが固定式の大きなレジから、ハンディでどこへでも持ち運べるタブレットPOSレジになったことで、「会計カウンターに商品を持って行って買う」から「レジがお客様の元に来てくれる」という新しい購買体験が生まれたのに近いと言えます。

大きな購買体験の変化

この購買体験の変化には、大きな意味があります。

ECサイトでは、1ページの移動・遷移をたどると1ページごとに数十パーセントのユーザのドロップが発生します。商品詳細ページからECサイトに移動し、そしてそこから商品を探してという遷移をたどった場合、多くのユーザが離脱してしまいます。

リアル店舗で例えるならば、お店の中で、もしPOSレジやレジカウンターがどこにあるのか分からず、商品を手にもったまま店舗の中をさまよい歩き、歩く距離が長くなればなるほど、諦めて帰ってしまうお客様が増えるのと同じと言えます。

目的を果たすまでのステップが多いだけで、モチベーションは低下します

では、探しても見つからなかったレジカウンターが、自らお客様の元へと来てくれたとしたら。あるいは100m歩かなければならなかったレジカウンターまでの道のりが、突然ゼロになったとしたら...お客様への負担が軽減され、また購入に至るまでにドロップしてしまうリスクを大幅に減らすことができるでしょう。

これがヘッドレスコマースで提供できる新しいUX・顧客体験であると考えます。このような新たな体験は、ECサイトが今後よりよいUXを作り出していく上で、欠かすことの出来ない機能へと変化する可能性を秘めています。

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