Eビジネスを推進するORANGEシリーズ
これまでは多くの場合、消費者がECのフロントサイトに訪問しなければ利用することの出来なかったコマース機能をECサイト以外の顧客接点から利用させることを可能にするシステム構成、それがヘッドレスコマースです。
例えば、ECサイトではない企業HPのプロダクト紹介ページや、広告バナーから連動するLP(ランディングページ)から直接商品をカートに入れて購買させることなどが可能になります。今までは「ECサイトに移動し、そこで購買することを案内していた」流れを、「消費者が今アクセスしているそのプラットフォームで購買」とすることが出来るようになります。
Webサイトであれば、今見ているページから直接、店舗でサイネージを見ているのであれば、そのサイネージのスクリーンから直接、SNSの広告を見たのであればその広告から直接と言うように、在来のECビジネスでは必ず必要だった、「ECサイトへの移動」をなくしたECシステム、と言うことができるでしょう。
どのようなサイトであれ、広告などで告知された次は、今まではそのECプラットフォームへと移動し、購買することしかできませんでした。言い換えれば「売り場への移動が必要であった」ということです。
しかしヘッドレスコマースは「どこでもコマース」であり、売り場への移動の必要のないコマースです。つまり、消費者が今いる、今見ているUIをそのまま売り場へと変えてしまい、しかしながらECとして実現するべき機能は在来と同じレベルできちんと実現する、という柔軟性が必要となります。
これはいわば、店舗のPOSレジが固定式の大きなレジから、ハンディでどこへでも持ち運べるタブレットPOSレジになったことで、「会計カウンターに商品を持って行って買う」から「レジが消費者の元に来てくれる」という新しい購買体験が生まれたのに近いと言えます。
この購買体験の変化には、大きな意味があります。
ECフロントでは、1ページの移動・遷移をたどると1ページごとに数十パーセントの消費者のドロップが発生します。商品詳細ページからECサイトに移動し、そしてそこから商品を探してという遷移をたどった場合、多くの消費者が離脱してしまいます。
リアル店舗で例えるならば、店舗の中で、もしPOSレジやレジカウンターがどこにあるのか分からず、商品を手にもったまま店舗の中をさまよい歩き、歩く距離が長くなればなるほど、諦めて帰ってしまう消費者が増えるのと同じと言えます。
では、探しても見つからなかったレジカウンターが、自ら消費者の元へと来てくれたとしたら。あるいは100m歩かなければならなかったレジカウンターまでの道のりが、突然ゼロになったとしたら...消費者への負担が軽減され、また購買に至るまでにドロップしてしまうリスクを大幅に減らすことができるでしょう。
これがヘッドレスコマースで提供できる新しいUX・顧客体験であると考えます。このような新たな体験は、ECサイト開発事業が今後よりよいUXを作り出していく上で、欠かすことの出来ない機能へと変化する可能性を秘めています。
今までは、サイトに訪れるという行動そのものが、消費者にとってのストレスであり、負荷でもありました。今見ているサイトから別サイトに移動することは「高まっていたモチベーションを下げてしまう」きっかけになり、結果的に離脱につながってしまうこともあります。
これを解決するための効果的な方法の一つに、コマース機能のヘッドレス化を効果的に利用することが挙げられます。
フロントエンドとバックエンドを分離したシステムで初めて可能となるヘッドレスコマースでは、自社ECサイト内だけではなく、ECサイト以外の顧客接点にもコマース機能を持たせます。
例えば、商品紹介サイトの商品紹介ページからそのまま購買につなげることや、検索エンジンから流入するLP(ランディングページ)などから直接の購入手続きを可能とします。
サイト訪問から購買に至るまで、離脱リスクの少ないUXを実現することで、企業としては獲得したアクセスをより高い効率で売上に結びつける事ができるようになります。また、消費者は様々な場所で情報に触れ、 そしてその情報に触れた場所からそのまま購入手続きが可能であるため、スムーズな購買行動が可能となります。
在来は「商品を見る・知る場所」と「実際に購買する場所」が分断されているのがECサイトやWebサイトの形であったと言えますが、今後のEC業界では、双方の場所を近づけるためのシステムを効率的に開発、用意していくことが必要となると考えます。
ヘッドレスコマースを実現するためには、フロントエンドとバックエンドを分離したヘッドレスコマースに適した構成、プラットフォームが欠かせません。
旧来のシステムに多く見られる「フロントエンドとバックエンドが密結合したシステム」では、用意するフロントエンドの数だけバックエンド開発が必要になり、購買機能を持った多様なフロントエンド(顧客接点)を、求められるスピードで用意することが困難でした。
EC-ORANGEは、ヘッドレスコマースにも対応するよう、フロントエンドとバックエンドを分離し、様々なシステム活用・サービス展開が可能な形をご用意しております。
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