ECサイト構築のAtoZ全28回
Lesson7 サーバ編
22パブリッククラウドとは。概要、メリットとデメリットを解説未学習
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「手軽にECサイトを構築したいけど、何をしたらいいのかわからない…」
と思っている方には、パブリッククラウドをおすすめします。
とはいえ、クラウドにまつわる事柄には、専門用語も多くてわかりづらいですよね。
そこで、この記事では
- そもそも「クラウド」とは
- パブリッククラウドの概要、メリットとデメリット
の順に、パブリッククラウドについてお伝えします。
クラウドというと難しいイメージがあるかもしれませんが、概要を知るだけなら時間はかかりません。
まずはこの記事で、パブリッククラウドについてざっくり知っていきましょう!
そもそも「クラウド」とは
そもそもクラウドとは、簡単に言えば「インターネットを通じて、サービスが必要なときに・必要な分だけ使う考え方」のことです。
クラウドを使うことでユーザーはサーバーなどのインフラや、メールソフトなどのソフトウェアを自分で持つ必要がありません。
例えば、会社に新しいソフトウェアを導入するとき、パソコンに1台ずつCDを入れてソフトをインストールするのは面倒ですよね。そこでクラウドを使うと、インターネット上からソフトウェアをダウンロードせずに、その場で利用することが可能なのです。
より具体的に言うと、以前まではメールソフトをパソコンにインストールしていたのが、GmailやYahoo!メールなどのサービスを利用するようになったことがあります。これにより、サービスを使うまでの手間が大きく減り、スピーディに利用できるようになりました。
クラウドのメリットとデメリット
クラウドのメリットは、
- すでに環境が用意されており、ECサイトをスピーディに構築できる
- トラフィックの増大にも柔軟に対応できる
- トラブルの対応を任せることができる
の3つです。
そのため、セール時の急なトラフィック増大でも、サイトが落ちることがありません。
しかしながら、
- サーバー自体のカスタマイズは難しい
- 社内システムとの連携が難しい
- 他社と同居するため、セキュリティが不安
の3つはデメリットですね。
スピーディかつ安くECサイトを構築するのであれば、クラウドはおすすめの選択肢です。
サービス形式によってクラウドの呼び方は違う
また、クラウドは大きく分けると、
- ソフトウェアを提供する:SaaS(Software as a Service)
- 開発に必要なプラットフォームを提供する:PaaS(Platform as a Service)
- インフラを提供する:IaaS (Infrastructure as a Service)
の3つがあります。
それぞれ、利用するサービスの形式によって呼び方に違いがあるとわかれば、ここではバッチリです。
トピックまとめ:クラウドは「インターネット上でソフトやインフラなどを利用する考え方」
まとめると、クラウドはインターネット上でソフトやインフラなどを使うという考え方のことでした。
ふだん利用しているメールサービスやドキュメント編集サービスも、クラウドによるものです。
クラウドというと難しいイメージがあるかもしれませんが、意外とクラウドは私たちの身近にあります。
- 〈ここをチェック!〉クラウドのメリットとデメリット
-
ここでチェックすべきなのは、クラウドのメリットとデメリットです。
まとめると、 -
【クラウドのメリット】
- すでに環境が用意されており、ECサイトをスピーディに構築できる
- トラフィックの増大にも柔軟に対応できる
- トラブルの対応を任せることができる
-
【クラウドのデメリット】
-
- サーバー自体のカスタマイズは難しい
- 社内システムとの連携が難しい
- 他社と同居するため、セキュリティが不安
- というメリットとデメリットがありました。
パブリッククラウドの概要、メリットとデメリット
ここからは、パブリッククラウドの概要から、メリットとデメリットまでを紹介します。
そもそも、クラウドには「開かれたクラウド」と「閉じたクラウド」があり、それぞれ、
- 開かれたクラウド:パブリッククラウド
- 閉じたクラウド:プライベートクラウド
と呼ばれます。
ここでは、開かれたクラウドである、パブリッククラウドについてご説明しますね。
パブリッククラウドの特徴は、
- インターネットを使った、オープンな通信をする
- 必要な分だけ、容量を使う
です。自社にサーバーを置く必要がないので「手軽に使える、開かれたクラウド」と考えてもよいかと思います。
パブリッククラウドのメリットとデメリット
パブリッククラウドのメリットは、
- 会社にいなくても自由にアクセスできる
- 契約からすぐに使いはじめることができる
- クラウドのメンテナンスやセキュリティ対策は、提供元におまかせ
の3つです。自由度が高く、またメンテナンスなどの運用面はサービスを提供する会社に任せることができるので、自社はECサイトの運営に集中できます。
それに対して、デメリットは
- インターネットに常時つながっており、セキュリティが不安
- トラブル対応やセキュリティ対策が提供元まかせになってしまう
- カスタマイズができず、かつ提供元がサービスを変更することもある
の3つ。技術力があるのであれば、管理を提供元にまかせる必要はないかもしれません。また、重要なデータはクラウドに置かない、などの工夫も必要です。
トピックまとめ:パブリッククラウドは「開かれたクラウド」
ここでは、パブリッククラウドについて紹介しました。
まとめると、パブリッククラウドとは「開かれたクラウド」であり、その特徴は
- インターネットを使った、オープンな通信をする
- 必要な分だけ、容量を使う
です。
手軽かつ安く使いはじめることができるクラウド、ということもできます。
- 〈ここをチェック!〉パブリッククラウドのメリットとデメリット
-
パブリッククラウドのメリットとデメリットをまとめておきます。
【パブリッククラウドのメリット】
-
- 会社にいなくても自由にアクセスできる
- 契約からすぐに使いはじめることができる
- クラウドのメンテナンスやセキュリティ対策は、提供元におまかせ
-
【パブリッククラウドのデメリット】
-
- インターネットに常時つながっており、セキュリティが不安
- トラブル対応やセキュリティ対策が提供元まかせになってしまう
- カスタマイズができず、かつ提供元がサービスを変更することもある
-
このような長所や短所があることを理解したうえで、どんなサービスを使うか、検討していきましょう!
パブリッククラウドで、安価かつスピーディなECサイト構築を!
ここまで、パブリッククラウドについてお伝えしました。
おさらいすると、まずクラウドについて、簡単に言えば「インターネットを通じて、サービスが必要なときに・必要な分だけ使う考え方」だとお伝えしました。
クラウドのメリットは、
- すでに環境が用意されており、ECサイトをスピーディに構築できる
- トラフィックの増大にも柔軟に対応できる
- トラブルの対応を任せることができる
の3つでしたね。また、デメリットは
- サーバー自体のカスタマイズは難しい
- 社内システムとの連携が難しい
- 他社と同居するため、セキュリティが不安
の3つでした。
そして、「開かれたクラウド」であるパブリッククラウドについては
- インターネットを使った、オープンな通信をする
- 必要な分だけ、容量を使う
という特徴をお伝えしました。
手軽かつ安く使いはじめることができるクラウド、ということもできます。
また、パブリッククラウドのメリットとデメリットは、
【パブリッククラウドのメリット】
- 会社にいなくても自由にアクセスできる
- 契約からすぐに使いはじめることができる
- クラウドのメンテナンスやセキュリティ対策は、提供元におまかせ
【パブリッククラウドのデメリット】
- インターネットに常時つながっており、セキュリティが不安
- トラブル対応やセキュリティ対策が提供元まかせになってしまう
- カスタマイズができず、かつ提供元がサービスを変更することもある
でしたね。
これでパブリッククラウドの概要やメリット、デメリットについてお分かりいただけたかと思います。
まずは、自社にパブリッククラウドを導入するとして、どのような情報をのせるかから考えはじめてみてください。
- 小テスト:パブリッククラウドの特徴
-
では、最後にこの記事のトピックをつかむための小テストをします。
【問題】:パブリッククラウドについて、正しい文章を選びなさい。 -
-
【正解】1:インターネットを使ったオープンな通信をする
パブリッククラウドはインターネットを使った、オープンな通信をします。そのため、社外からもアクセスすることが可能です。