ECサイト構築のAtoZ全28回

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Lesson1 基礎編

4ECサイト構築方法の選び方未学習

ここで学ぶ概要

この講座は約9分で読めます


「これからECサイトを作りたいけど、ECサイトってどんな種類があるの?」と思っている方。
理想的なECサイトを作るためには、

  • ECサイトの種類
  • そのメリットデメリット

の2つを押さえておく必要があります。
とはいえ、ECサイトの作り方を何から学ぶべきなのか、わかりにくいですよね。

そこで、この記事では

  • モール型ECサイトとは。そのメリットとデメリット
  • 独自ドメイン型ECサイトとは。そのメリットとデメリット

の順にECサイトの選び方について学びます。

ECサイト構築の方法を決めるには、まずECサイトの2つの型と特徴を押さえておくことが欠かせません。
この記事で、ECサイトの構築方法についてざっくり押さえましょう!

モール型ECサイトと、そのメリットデメリット

ここではWeb上のショッピングモールに出店するタイプである「モール型ECサイト」ついてお伝えしますね。
モール型ECサイトとは、

  • Amazon
  • 楽天
  • Yahoo!ショッピング

のように、Web上のショッピングモールに出店する方法です。

例えるなら、デパートのなかの一つのテナントとして出店するのと同じ形といえるでしょう。
モールには「ファッション>レディース>トップス>カーディガン」のように、商品カテゴリーが分けられてます。カテゴリー分けされていることで、商品を検索したり、価格の安い順などで商品を比較したりすることが可能です。

モール型ECサイトのメリット3つ

モール型ECサイトのメリットは、

  1. 集客力がある
  2. 信頼感がある
  3. スピーディにECサイトを構築できる

の3つです。
1つずつ見ていきましょう。

1. 集客力がある
Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどのモールには、圧倒的なブランドネームがあります。そのため、モールを訪れたお客さまに自社のショップを見てもらう確率が高いです。また、モールが用意している有料の集客サービスなどを利用して、ショップにお客さまを集めることができます。

2. 信頼感がある
ブランドネームがあり、お客さまが普段から使いなれているモール型ECサイトでは、はじめから信頼感があります。というのも、お客さまは「楽天で買いものをしている」「Yahoo!ショッピングで商品を買っている」と思うためです。
それに対して、独自に作ったECサイトでは、「本当にこのサイトは安心して使えるのか」という不安を持たれることが多く、信頼を構築するのに時間がかかります。

3. スピーディにECサイトを構築できる
モール型ECサイトは、すでにシステムができあがっているため、スピーディにサイトを作ることができます。「時間が足りない」「人手が少ない」という場合には、大きなメリットになるはずです。

次はデメリットを見ていきます。

モール型ECサイトのデメリット2つ

モール型ECサイトのデメリットは、

  1. ブランドの構築が難しい
  2. 出店コストがかかる

の2つです。こちらも順番に見ていきますね。

1. ブランドの構築が難しい
モール型ECサイトは「ブランドの構築が難しい」というデメリットがあります。
例えばAmazonに「自然化粧品ABC」というお店を出していたとしても、購入者は「Amazon」で買い物をしたと思いやすいです。そのため、ブランドが機能せず、他のショップとの価格競争に巻き込まれやすいです。

 

2. 出店コストがかかる
モールに出店した場合、一般的には月額の利用料と、売上に対してロイヤリティがかかります。そのため、売り上げが出ていない段階から一定のコストが必要です。

たとえば楽天モールに出店する場合、一番安いプランでも、

  • 【初期登録費用】64,800円(税込)
  • 【月額出店料】21,060(税込)×12か月分
  • 【システム利用料】売上の3.5%~7.0%

(2018年1月時点)
がかかります。つまりモール出店時に約30万円が必要で、さらに売上の数%が引かれていく計算です。

トピックまとめ:モール型ECサイトは、例えるなら「デパートのテナント」と同じ出店形式

このトピックでは「モール型ECサイト」について、概要とメリットデメリットを学びました。
モール型ECサイトとは「Web上のショッピングモールに出店する方法」であり、例えるならデパートのテナントのような出店形式とご説明しましたね。モール自体の集客力や信頼がある状態でECサイトを開くことができますが、その分ブランド構築や出店コストの面でデメリットがあります。

〈ここをチェック!〉モール型ECサイトのメリットとデメリット
モール型ECサイトのメリットは、
  1. 集客力がある
  2. 信頼感がある
  3. スピーディにECサイトを構築できる
であり、デメリットは、
  1. ブランドの構築が難しい
  2. 出店コストがかかる
でした。
モール型ECサイトのメリットとデメリットを押さえたうえで、自社で商品を展開する計画に合っているかどうかを考える必要があります。

独自ドメイン型ECサイトとは?そのメリットとデメリット

独自ドメイン型ECサイトは、「〇〇.com」などの独自ドメインを取得してECサイトを開設する方法です。モール型ECサイトがデパートの「テナント」であったのに対し、独自ドメイン型ECサイトは「個人商店」といえます。モール型と違い、さまざまなルールにとらわれずに営業することができるのが魅力です。

独自ドメイン型ECサイトのメリット3つ

独自ドメイン型ECサイトのメリットは、

  1. ブランドを構築できる
  2. コストが抑えられる
  3. サイトのデザインが自由にできる

です。

1つずつ見ていきましょう。

1. ブランドを構築できる
独自ドメイン型の場合、サイトを訪れた人は”このお店で買い物をしたい”と思って買い物をします。モール型ECサイトとは違い、自社のECサイトを指名した人しか買いものに訪れていないと言っても過言ではありません。
つまり、モール型に比べてブランド構築を行いやすいのが独自ドメイン型です。ブランドがしっかりと構築できれば、単価アップやリピート購入にもつながります。

 

2. コストが抑えられる
出店料、月額の利用料、売上に対してのロイヤリティがかかるモール型ECサイトと比べて、独自ドメイン型ECサイトは比較的リーズナブルな費用で作ることができます。
デザインから本格的に作るとなるとコストがかさむこともありますが、中にはテンプレートを選んで無料でECサイトを構築できるサービスもあります。なので、まずは無料で開設できるサービスから、試しに始めてみるのもおすすめですよ。

 

3. サイトのデザインが自由にできる
運営面やデザイン面でさまざまなルールがあるモール型と違い、独自ドメイン型はデザインや構成などに制限がありません。
自店のブランドをしっかりとアピールし、自分が与えたいと思うショップイメージをお客様へ伝えることができます。

ここまで、独自ドメイン型ECサイトのメリットについてお伝えしました。
まとめると、独自ドメイン型ECサイトのメリットは、

  1. ブランドを構築できる
  2. コストが抑えられる
  3. サイトのデザインが自由にできる

でしたね。

独自ドメイン型ECサイトのデメリット

独自ドメイン型ECサイトのデメリットは、

  1. 集客が難しい
  2. 自らECサイトを構築する必要がある

です。こちらも順番に見ていきます。

1. 集客が難しい
インターネット上にはさまざまなECサイトがあり、それぞれのサイトではお客さまに来てもらうためのキャンペーンなどが日々行われています。そのため、ただECサイトを作っただけでは、お客さまがあなたのECサイトを訪れる可能性は低いです。
モール型ECサイトであれば、モール内の検索やモール自体が出している広告などからお客さまに来てもらうことができます。しかし、独自ドメイン型ECサイトの場合は集客の施策が欠かせません。
自店のショップサイトにお客さまが訪れるまでに時間がかかるため、独自ドメイン型ECサイトを運用したいかたは、根気よく施策と改善をくり返すことが求められます。

 

2. 自らECサイトを構築する必要がある
独自ドメイン型ECサイトを作るさいに、ECサイト制作サービスを使う場合が多いです。しかし、ECサイトのデザインや情報の登録などはすべて自分で行わなければなりません。ECサイトの仕組みやシステムについての理解が求められるため、はじめてECサイトを作る方には時間がかかる可能性が高いです。

トピックまとめ:独自ドメイン型ECサイトは、例えるなら「個人商店」と同じ出店形式

このトピックでは「独自ドメイン型ECサイト」について学びました。
モール型ECサイトがデパートの「テナント」であったのに対し、独自ドメイン型ECサイトは「個人商店」といえます。モール型と違い、さまざまなルールにとらわれずに営業することができるのが魅力です。

〈ここをチェック!〉独自ドメイン型ECサイトのメリットとデメリット
独自ドメイン型ECサイトのメリットは、
  1. ブランドを構築できる
  2. コストが抑えられる
  3. サイトのデザインが自由にできる
の3つでした。
そして、独自ドメイン型ECサイトのデメリットは、
  1. 集客が難しい
  2. 自らECサイトを構築する必要がある
の2つでしたね。
独自ドメイン型ECサイトは、モール型ECサイトと比べるとアクセスが集まるのに時間がかかるため、じっくりと取り組む姿勢が大切です。

ECサイト構築方法を理解して、望みのECサイト構築方法を選ぼう

この記事では、モール型ECサイトと独自ドメイン型ECサイトの違い、そしてこれらのメリットやデメリットについてお伝えしました。
おさらいすると、モール型ECサイトとは「Web上のショッピングモールに出店する方法」でしたね。例えるなら、デパートのテナントとして出店する形式と同じです。

そして、独自ドメイン型ECサイトとは、独自ドメインを取得してネットショップを開業する方法でした。こちらは個人商店に例えられます。
また、モール型ECサイトと独自ドメイン型ECサイトには、それぞれメリットとデメリットがありました。

モール型ECサイトのメリットは、

  1. 集客力がある
  2. 信頼感がある
  3. スピーディにECサイトを構築できる

です。
デメリットは、

  1. ブランドの構築が難しい
  2. 出店コストがかかる

でした。
そして、独自ドメイン型ECサイトのメリットは、

  1. ブランドを構築できる
  2. コストが抑えられる
  3. サイトのデザインが自由にできる

です。
デメリットは、

  1. 集客が難しい
  2. 自らECサイトを構築する必要がある

でした。
この記事を通して、ECサイトを選ぶうえで必要な、ECサイトの型と、そのメリットやデメリットについて、ざっくりとつかめたはずです。

小テスト:ECサイトの型で異なるメリットデメリット
では、最後にこの記事のトピックをつかむための小テストをします。
【問題文】次のうち、独自ドメイン型ECサイトのメリットを一つ選んでください。


【正解】3:ブランドを構築できる
独自ドメイン型ECサイトで作ったサイトに来たお客さまは「このお店で買い物をしたい」と思って訪れているため、ECサイト自体のブランドを構築しやすいのがメリットでした。
ECサイトの型がもつメリットとデメリットを理解することで、望みのECサイトを構築することができます。
まずは、これから構築したいECサイトが、「モール型」と「独自ドメイン型」のどちらに適しているかを考えるところからはじめてみてください。