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レシピ動画メディアが人気!ECサイトにもたらす効果は!?

FacebookやTwitterなどのSNSを楽しんでいて、フィードやタイムラインに、広告としてレシピ動画が流れてきた経験はありませんか?
調理をする上で重要なポイントをヴィジュアルと字幕で説明し、非常にスピーディにテンポよく、1分程度に収められたレシピ動画は、スキマ時間などについつい最後まで見てしまうような魅力が詰まっています。
見ていて非常に楽しく、誰でも簡単に料理ができるような気にさせてくれるのも特徴です。

今回は、人気のレシピ動画と、ECサイトとの関係について考えてみました。

レシピ動画メディアの人気はどこから?

2015年頃から、「Tasty」、「Tastemade」、「C CHANNEL」、「Kurasiru」、「DELISH KITCHEN」など、動画メディアが続々登場しています。
レシピ動画の成り立ちは、様々なメディアから集約されてきたイメージがあります。

  • Youtubeなどの動画メディア
  • Twitter、FacebookなどのSNS
  • クックパッドなどのレシピ投稿サイト
単純に手順を紹介するだけでなく、SNSでは見栄えや「食べてみたい、作ってみたい」と思わせる演出が追及された結果、レシピ動画という特化型のメディアが生まれたのではないでしょうか。

レシピ動画人気の背景

こうしたレシピ動画が人気となっている背景には、共働きの増加により、「手早く簡単でおいしい料理を食べたい」というニーズがあります。
日本の経済が縮小し、夫が仕事でバリバリ稼ぎ、妻は家庭に入って子供を育てるというライフスタイルから、夫婦ともに働き、なおかつ子供も育てるという生活に変わりつつあるからです。

そこで、短時間で調理できて、しかも見栄えがよく、美味しくて栄養価もたっぷりな料理を作りたいというニーズが高まっているのです。
各動画メディアも、そうした社会の変化におけるニーズを捉えて、レシピ動画メディアを提供しています。

短時間でサクッとみられるレシピ動画

1動画は1分ほどと短めです。レシピ動画メディアが人気になりだした頃は、最初は3分や10分などの動画も作られていたようですが、短い動画のほうが再生回数などの反響が良かったため、各メディアとも動画の長さを短めにすることに力を入れています。
中には社内に撮影専用のキッチンを持ち、機材を豊富に利用して本格的に動画メディアを運営しているメディアもあります。

レシピ動画メディアの収益源

レシピ動画メディアはどのようにして収支を成り立たせているのでしょうか。
たとえば、収益の1つとして広告収入が挙げられます。動画メディアに広告を入れる、Youtubeなどで再生数あたりの広告収入、レシピ動画を掲載したメディアのページビューなどにおけるアドセンス収入などが考えられます。

ただ、レシピ動画メディアは、一般のメディアと違って、あまりバズったり莫大なアクセスが来たりすることは考えにくいですから、それほど広告収入は考えられません。一方で考えられるのが、ECサイトや食品メーカーなどのスポンサーの存在です。

企業コラボの例:DELISH KITCHEN

「DELISH KITCHEN」という人気のレシピ動画メディアがあります。
テンポよく、カラフルな素材を使ってリズミカルに調理していき、アップテンポで見ているだけで楽しくなる動画メディアです。

DELISH KITCHENでは、各食品メーカーとコラボレーションし、グリコ、エスビー食品などの名だたる大手企業と提携して動画を作成しています。
PR動画になりますが、それでも素材の中にそれらのメーカーの製品が入り込むことは当然のことなので、それほど不自然でもなく、またステマと批判されることもありません。




レシピ動画メディアとECサイト

DELISH KITCHENは、運営会社のエブリーが手掛けるECサイトのKALOSやMamaDaysといったサイトと連携して、一度のクリックで商品を購入できるように設計したり、提携したレシピ動画を配信したりしています。

レシピ動画メディアとECサイトの相性は非常に良いでしょう。
ECサイト側にとっても、今人気のレシピ動画メディアは貴重な送客の元になります。
「この料理を作ってみたい」「この調理器具やお皿を使ってみたい」と思った時に、すぐに購入できるECサイトのボタンがあれば、購買率は上がる可能性が高くなります。

たいていの場合、レシピ動画はSNSでシェアされて人々にリーチします。SNSで広告を流す場合もあります。
とくにFacebookの場合は、年齢や性別ごとに訴求する対象を変えることができます。
既婚子持ちの30代女性、という風に狙ってリーチできますので、広告効果はかなり高いでしょう。

フィードに表示する場合は、音声がなくミュート状態で表示されますので、字幕も重要です。
さらには、国際化を目指して、英語等での字幕も必要でしょう。

レシピ動画メディアは世界進出のポテンシャルあり

日本の調理技術は世界でも最高峰だと言われています。一般家庭でのお弁当や日々の晩御飯なども、手が込んでおり、世界中の人から尊敬の念を持って見られています。

日本人にとっては当たり前の母の手料理も、世界の人から見てみれば、驚嘆すべき細かさと繊細な味わいで、関心を持たれているのです。
そこで、レシピ動画メディアは、字幕を海外向けにすることによって、世界市場・世界マーケットへの進出も可能となるでしょう。

同時に、スポンサーに付くECサイト、提携するショッピングサイトも、大きな可能性を持ったものになります。
日本料理は、ラーメンや寿司など、いま世界中でブームを起こしています。家庭料理も、十分なチャンスがあると考えられるでしょう。
日本食に必要な醤油やだし、みりん、味噌などをオンラインで手軽に購入することができれば、ECサイトを通じて世界中の人に日本食の魅力を伝えることができます。

どこに動画をアップロードするか

レシピ動画を、どの動画メディアにアップロードするかという問題もあります。
動画サイトでグローバル展開しているのはYoutubeなどですが、Youtubeはソーシャルシェアの力が少し弱く、口コミのバイラル効果が低いのが弱点です。

SNSなども独自の動画サービスを展開しています。
FacebookもTwitterも、動画コンテンツを投稿できますし、instagramもオリジナルの動画を配信できます。
特にinstagramは、「インスタ映え」「インスタジェニック」という言葉があるとおり、いいね!をもらいやすい華やかな投稿が好まれます。
そのため、動画も彩り鮮やかで見栄えが良いものが好まれます。
インスタはとくに10代~30代の流行に敏感な人たちが使っていますので、料理動画との相性は良いでしょう。
インスタは動画の長さが昔は15秒だったのですが、60秒に延長されたので、ちょうど料理動画の投稿にぴったりです。

また、外部の動画サービスに依存するのは若干のリスクをはらむので、独自にサーバを立てるなりクラウドを契約するなりして、自分たちで動画を配信していくのも良いでしょう。

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料理の動画内から直接、購入できるサービス

2017年の9月には、choiceというアプリがスタートするようです。これは、レシピ動画の中にある、自分が気になった食材や、素敵な食器などを、タップすることで即座に価格、そして詳細情報が表示され、すぐに購入ページに遷移することができるメディアです。
地域の食材、および民芸品なども購入できるなど、さまざまな商品情報を動画に埋め込み、200社と提携、そして動画は月に1000本程度配信していきたいと計画しているようです。

また、セブン&iホールディングスとアスクルの協業のニュースでも、「レシピ動画」というキーワードが出ています。

「IYフレッシュ」の大きな”売り”とも言える調理手順を示したレシピ動画の制作などを含めたサイトの運営も出店者である7&iではなく「動画制作も含め、サイト全般は当社が担当する」(アスクル)という。
参考:セブン&アイHDがアスクルと生鮮品ECに挑む――食品を小刻み時間指定配送
http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2017/07/hdec.html
このようなレシピ動画と関連した買物体験は、顧客にあたらしい感動を生み出します。
そのうち、動画を配信しながら販売する、オンライン実演販売のようなサイトも登場することでしょう。

まとめ

社会に共働き家庭が増えていく中、手軽にいろいろな料理を楽しみたいというニーズは非常に増えています。
そして、スマートフォンの普及によって、より手軽に買物をすることができるようになっています。
育児中の方などは、とくに忙しく、育児や仕事の合間にスマートフォンで買物ができれば便利ですし、気晴らしにもなるでしょう。
そうしたニーズを狙って、さまざまなレシピ動画が今後も登場することでしょう。ECと連携してより便利に、新鮮な買物体験をすることができるのです。

いまのところ、Amazonはこのジャンルに進出しておらず、期待の持てる分野でもあります。
今後も伸びしろのある動画サービスです。

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