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いまAPIが重要視されている理由とその活用方法


web関係のことを調べていたり仕事で関わったりすると、一度ならず度々耳にしたり目にするのがAPIという言葉。



APIという言葉は知っていても、意外と意味そのものはあまり世間に知られていなかったりしていることもあり、APIという言葉だけが先行しすぎている節もあります。



とはいえそれだけ言葉の認知度が高まっているということはAPIが果たす役割の意義も日々大きくなっているということ。APIの重要性に置いていかれないためにも、今回はそんなAPIが果たす役割と重要性、そしてAPIの活用方法についてご紹介します。





ソフトウェアの機能を共有するAPI



APIとは、アプリケーション・プログラム・インターフェース(Application Programming Interface)の略称で、ソフトウェアの機能を共有するための仕組みです。ソフトウェアとはコンピューター上で機能するプログラムのことですが、APIというのはソフトウェア機能の一環として、より利用者にとって使い勝手がよくなるよう、ソフト利用のための導線の役割を果たします。



例えば今私たちが使っているPCやスマホにもAPIが深く関係しています。本来コンピューターはコマンドを入力することで初めてプログラムを実行することができるという、難易度の高い代物でしたが、windowsやiOS、androidのようなオペレーティングシステム、通称OSはクリックやタップで何かしらのプログラムが実行できるように私たちのコンピューティングをサポートしてくれています。これがOSの備えるAPI機能の一つなのです。



ユーザビリティを高めるための機能



あるいは、プラットフォーム側の機能を外部から利用できるようにするための仕組み、という表現で説明されることもあります。上のOSとコンピューターの例でいうと、コンピューター本体がプラットフォームで、内蔵OSのAPIはコンピューター本体の持つ機能をシンプルにユーザーが利用するための仲介を担っているとも言えるでしょう。



コンピューターやソフトウェアがどのように動作しているか(どのようなプログラミングで構築されているのか)を理解せずとも、ユーザーが簡便に使えるような仕組みを提供するのがAPIというわけなのです。





用途によって異なるAPI



APIは利用されるシチュエーションによって様々な種類に分かれます。例えば上で紹介したwindowsにはWindows APIが組み込まれていますし、androidにはJava APIが使用されています。種類が分かれるからといってもAPIに本質的な機能の違いはなく、これらの多様化は開発環境の違いから生まれたということもできるでしょう。



他にもPHPなどAPIには数ある種類がある中で、今最も注目を集めているのがWeb APIの存在です。



Web APIについて



Web APIもプラットフォームの機能の利便性を高めるために用いられているという点は変わりません。例えばfacebookの公開しているAPIは外部のサイトからfacebookの機能を使うために用いられたりしていますが、いいね!ボタンやいいねの数を外部サイトから見られるのはWeb APIのわかりやすい例です。



APIの機能がなければ、特定の記事をfacebookに共有したい場合、わざわざfacebookへ直接アクセスしてリンク先のコピーを貼り付け、初めてfacebook上に投稿できるのですが、APIの機能はそういった一手間二手間を簡略化してくれます。webページがfacebook APIを導入してくれていれば、読者がfacebookページを開くことなく記事にいいねをつけることができたり、共有することができるようになるのです。



これはユーザーにとって便利であるというメリットだけでなく、webページ管理者やfacebookにとってもメリットをもたらします。webページ側にとっては一人でも多くのユーザーに自身のページを見てもらいたいと考えていますから、SNSを活用して記事を人の目の届きやすいところへ持っていくことは必要不可欠です。



加えてfacebook側にとっても、利用者の拡充と維持のためにはユーザーがインターネット上のサービスを利用する際、できるだけ多くのタイミングでfacebookのサービスを活用してもらう必要がありますので、例えば気に入った記事をfacebookを用いて共有してもらいやすくするための仕組みづくりは、facebook側にも大きな利益をもたらします。



Web APIはユーザーの利便性を向上させると同時に、APIを導入する側にも提供する側にも利益をもたらす、双方向的な仕組みを支えている大切な仕組みなのです。





APIの事例と活用方法



facebook以外にも、ほとんどのSNSはWeb APIの仕組みづくりに余念がありません。有名なAPIとして、他にもtwitter APIは多くのwebサイトで見かける人気のAPIです。



SNSには欠かせないAPIの存在



ワンクリックでtwitterへの投稿を可能にするボタン機能は、facebookのいいね機能と同様ですが、twitterの特徴は何よりもそのリアルタイム性です。twitter社の公開しているAPIには、外部のwebページからそのサイトの管理人のつぶやきを見ることができるウィンドウを取り付けられたり、特定のハッシュタグやユーザーのつぶやきを覗くことができる仕組みが用意されています。



あるいは最近ではすっかりおなじみになった、SNSのアカウントを通じてのwebサイトやサービスでの会員登録もAPIの機能の一環です。これまではサイト・サービスごとにいちいち会員登録が必要だったものが、SNSの公開するAPIを活用することで会員登録を簡略化し、SNS側の許可を下すだけで会員登録ができてしまうようになりました。Webサイトの登録だけでなく、アプリケーションの登録もfacebookなどのSNSのIDを通じて行うことができるようになったのも、SNSが提供するAPIのおかげなのです。



SNS以外にもぐるなびのAPIを用いたデータ共有サービス(参考:http://api.gnavi.co.jp/api/manual/)や、EC向けの顧客データ共有サービス(参考;http://www.kreisel.bz/service/api.phtml)など、普段のネット検索では意識しないところでAPIは用いられており、使いようによって様々なシーンで効率よくデータを活用できる便利なシステムなのです。



導入も簡単に行えるWeb API



APIは便利な機能であるだけでなく、実際の導入も容易に行えるよう作られています。Web APIの場合、コードを入力するだけで使用できる簡単なものもあるため、基本的なhtml周りの言語が使える人間であれば誰でもwebページにAPIを埋め込むことができます。



実際にどのようにしてコードを埋め込むかは構築しているサイトによって仕様が異なるためこの場では説明できませんが、必要に応じで検索してみるとマニュアルは困らないほどの数が見つかるでしょう。



シンプルなものとしては、もはやコーディングの必要さえないものも存在します。



ツイッターの投稿のリンクをそのままコピペすればtwitter上でなくとも投稿がきちんと表示されるものや、



Array

youtubeの動画がwebページ上で動作する仕組み、







amazonの商品リンクなど、様々な機能をリンクのコピペのみで活用することができるようになりました。



ただしこれだけではやはりAPIを使いこなすには簡素すぎるため、本格的にAPIを活用したい場合はコーディングの技術を覚えるところから始めるのが良いでしょう。



Web APIを使うための言語は



Web APIを使うことのできるプログラミング言語はいくつか存在しますが、最も基本的な言語はHTMLです。HTML言語さえ押さえておけば、副次的にCSSやjava scriptにも触れることになるため、まずはHTMLを用いて自ら簡単なwebページを作ってみるのも良い勉強になるでしょう。



Web APIも同様です。APIの機能そのものを作るというのはハードルが高い話かもしれませんが、各所で公開されている Web APIの活用方法や自社に適した導入方法は、実際に使ってみなければ分からない部分も多々あることでしょう。



APIの導入までであれば、エンジニアとして専門的な知識を持っていなくとも、隙間時間で使い方を覚えて運用するくらいのレベルにはすぐに達することができます。プログラミングはハードルの高いイメージがありますが、難易度はその目的によって様々です。Web APIの導入は難易度の易しい目標でもあるので、まずはトライしてみることがAPIを理解する上で大切です。