【SNS担当者必読】ECサイトによるfacebook運用の好事例を解説
- 自社ECサイトのfacebookページ運用を任された。
- でも、どのように運用していいのかわからない。
- ビューもいいねも伸びず、うまく自社サイトへの集客にもつながらない。
いいねの数が多いネットショップのSNS運用事例を集め、ECコンサルタントの目線から、それぞれどういった工夫をしているか、参考にしやすい部分を解説します。
比較的簡単にできますし、お金もかかりません。ECサイトのFacebook運用にぜひお試しください!
facebookのメディア的な運用が上手なECサイト/北欧暮らしの道具店
facebookの運用が上手なECサイトの1つめは「北欧暮らしの道具店」です。こちらは名前の通り、北欧系の雑貨やインテリアECを主軸としたお店。Facebookの投稿は鮮やかな写真と4行前後の文章で、投稿文は自社サイトのコンテンツへ誘導する内容。
この長さだと、読者が「続きを読む」ボタンを押す必要がありません。一目で伝えたいことを伝えられるわけです。
また誘導する先のコンテンツも直接的な商品紹介は少ないです。
多いのは
- 「他の家庭の朝の過ごし方」などの読み物
- 「甘酒の作り方」などのノウハウ情報
「北欧暮らしの道具店的な暮らし」を求める読者にマッチし、堅実にメディアとしてもファンが増え続けています。
ECサイトのfacebookの運用方法として、とても参考になりますね。
基本情報
facebook https://www.facebook.com/hokuohkurashi/ファン数 約42万
ECサイト http://hokuohkurashi.com
1行ポイント
- Facebookの投稿は4行くらいで、「続きを読む」までいかない分量。
- 直接商品ページではなく、読者に寄り添ったコラムに誘導。
読者に寄り添ったfacebookの運用が参考になるECサイト/scope
ECサイトの中でもfacebook運用が上手なのは、インテリア雑貨系が多いです。その中でも、「北欧暮らしの道具店」と同様にSNS運用が参考になるのが「scope」です。
scopeも北欧系の雑貨系EC店舗で、写真映えする、フォトジェニックな写真をアイキャッチにしています。
これだけ見ると北欧暮らしの道具店と似ていますが、違うのは投稿文。
文の量と形式が大きく違います。
まず文量を4行程度でおさめている北欧暮らしの道具店と違って、scopeの一回の投稿文は数十行にわたります。
ただし、意外とスマホでも読みやすい。
その原因は投稿文の軽快な語り口だけでなく、形式にあります。1行当たりの文字数が少ないのです。
一般的に一文が終わり次第の改行が多いですが、scopeの場合は16文字程度で改行。
その結果、スマホで読んでも余白がしっかりと取られており、読みやすいのだと思います。
また、それだけでなく一つ一つのコメントに丁寧に返信をしており、それが好感度アップに一役買っているといえます。
ECサイトのfacebookの運用の方法として、ぜひ参考にしてみて下さい。
基本情報
facebook https://www.facebook.com/scope.japan/ファン数 約37万
ECサイト http://www.rakuten.co.jp/scope/
1行ポイント
- スマホからでも見やすい改行。
- ちょっとしたコメントへも丁寧に返信。
facebookの読者にどうしてほしいか具体的に伝えているECサイト/ハーゲンダッツ
facebook運用が参考になるECサイトの3つめは、高級アイスのハーゲンダッツ。ハーゲンダッツのFacebookページの特徴は、投稿文への圧倒的な「いいね」の数。
人気なお店でも、1投稿へのいいねの数は数百~数千くらい。それに対し、ハーゲンダッツでは「1つの投稿文」へのいいね数がなんと1万前後。多い場合は3万近くのいいねを獲得しています。
これだけのいいねを獲得するには、たくさんの要素があると思いますが、一つ参考にできそうなのは「具体的なアクションの要求」です。
実はハーゲンダッツの投稿文では「〇〇な方はいいね!」と書いている場合が多いです。
つまり、読者に対して「〇〇な方は」とターゲットを絞ったうえで、「いいね!(して下さい)」と、とってほしいアクションを具体的にしています。
結果として「自分のことかも」と思ったお客さんがその行動をとってくれる可能性が高まるわけです。
ECサイトとして、facebookの運用方法に限らず、参考になりますね。
基本情報
facebook https://www.facebook.com/HaagenDazsJPファン数 約46万
ECサイト https://store.shopping.yahoo.co.jp/haagen-dazs/
1行ポイント
- ターゲットを絞って呼びかける。
- 具体的にどうしてほしいかを、示す。
facebookでうまく読者とつながりを作る運用をしているECサイト/土屋鞄
facebookの運用が参考になるECサイトの4つめは土屋鞄です。土屋鞄はSNS活用に目を付けるのが早く、SNS活用のお手本ともいわれています。
そしてこのFacebookページの特徴は、もはや商品ともコンテンツとも関係のない、投稿の数々です。
それもこれも「SNSでのつながり」をつくるため。
以下、引用です。
「『お知らせ』を言い続ける人間っていないですよね。(中略)人間味のあるコミュニケーションをしないと、『つながり』ができないんです」お知らせだけにならないようなバランスで投稿内容を検討し、うまく読者との関係性を持続する。
(宣伝会議:『土屋鞄の、「ファンをつくる」コンテンツの裏側』より)
その結果、長い間読者に愛され続けるFBページが出来上がるのかもしれません。ECサイトが運用しているからとfacebookで商品紹介ばかりしないことが大事になりそうです。
基本情報
facebook https://www.facebook.com/tsuchiyakaban/ファン数 約29万
ECサイト http://www.tsuchiya-kaban.jp/
1行ポイント
- お知らせだけでなく、身近な出来事の投稿などで読者とのコミュニケーションをとる。
facebookの上手な運用事例の総まとめ
ここまで4つのECサイトのfacebookの上手な運用事例を紹介してきました。出てきた内容を最後に再度まとめます。
北欧暮らしの道具店
- Facebookの投稿は4行くらいで、「続きを読む」までいかない分量。
- 読者がパッと見た範囲で、大事な情報を伝えきる。
- 直接商品ページに飛ばすのではなく、読者に寄り添ったコラムに誘導する。
scope
- スマホからでも見やすい改行。文章の見た目としてのデザインに気を付ける。
- ちょっとしたコメントへも丁寧に返信。
ハーゲンダッツ
- ターゲットを絞って呼びかける。
- 具体的にどうしてほしいかを、示す。
土屋鞄
- お知らせだけでなく、身近な出来事の投稿などで読者とのコミュニケーションをとる。
全ての施策を取り入れる必要はないと思いますが、特にとりいれやすそうなものからぜひ試してみてくださいね。
こういった読者への寄り添いを丁寧にやっていくことが、ECサイトにおけるfacebook運用のコツの一つだと思います。
※記事中の情報は2017年5月現在のものです。
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この記事を書いた人
佐々木 ゴウ
大手Sierや、ECコンサルティング会社での経験を活かし、ファッションや食品などの各種商品ジャンルから、バックオフィス、ITインフラ系まで幅広く執筆が可能。webライティングの講師や、メディアコンサルティング、採用系メディアの編集長なども請け負っている。趣味は盆栽。