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世界で最も人気のwebサーバーソフト、Apacheとは

IT関係の話題に触れていると一度は耳にしたことがあるかもしれないApache(アパッチ)。アメリカ先住民の部族名に由来するこの単語は、実は世界で最も高いシェアを誇っているwebサーバーソフトの名称なのです。
webサーバーソフトと言われてもピンとこない方もいるかもしれませんが、実は私たちのインターネットライフを陰で支えているのもApacheをはじめとするwebサーバーソフトの存在です。
今回はそんなwebサーバーソフトについて概要と、Apacheがなぜ人気のソフトなのかについてご紹介します。
  • webページ制作には欠かせないwebサーバーソフト
  • Apacheは世界で最も利用されているwebサーバーソフト
  • 汎用性も高く、信頼性も高いApache

webサーバーソフトとは

webサーバーソフトはwebサーバーを司るソフトウェアのことを指し、最近ではwebサーバーもwebサーバーソフトも同じ意味として使われることも増えてきました。
webサーバーは、webサイトを訪問した人の利用しているwebブラウザ(インターネットエクスプローラやファイアフォックスなど)にwebサイトのデータを送信し、テキストや画像などを表示させることを可能にする役割を果たします。

インターネットに欠かせないwebサーバー

webサイトは単に中身だけを作れば良いというわけではなく、webサーバーによるデータの送信プロセスがなければ、訪問者はwebサイトのコンテンツに触れることはできません。 訪問者はwebブラウザを使うことのできるPCやスマートフォン、タブレット端末といったデバイスを用意し、webサイト運営者はサイトのコンテンツとサイトのデータを保管するため、そしてwebブラウザにデータを送信するためのwebサーバーが必要になります。

ちなみにファイル共有の送受信を手助けするものをファイルサーバー、メールの送受信をとりなすサーバーをメールサーバーと呼称するなど、webサーバー以外にも分野によって異なる送受信を司るサーバーソフトが存在します。

複数のwebサーバーソフト

webサーバーソフトにも種類がいくつか存在します。

マイクロソフトの提供するInternet Information Services
例えばマイクロソフトの提供するInternet Information Services、通称IISはwindowsに特化したwebサーバーソフトで、webサーバー以外の機能も持ち合わせた多機能ソフトです。GoogleWeb ServerはGoogle社から提供されているwebサーバーソフトですが、一般公開されていないのにもかかわらずシェアの高いソフトで、何かと耳にすることも多いでしょう。
最近注目を集めるエンジンエックス(nignx)
エンジンエックス(nignx)は最近注目を集めているwebサーバーソフトです。主にロシアやアフリカ、アジア、南米といった後進地域で人気を集めているソフトで、該当地域の経済発展や人口増加の影響もあってか、現在では世界のwebサーバーソフトのシェアのおよそ3割を占めています。ロシアに至っては全webサーバーの約7割をnignxが占めているなど、今後の動向に注目の集まるソフトと言えるでしょう。(参考:http://gigazine.net/news/20170412-web-server-market-share/)
世界で最もシェア率の高いApache
そして世界で最もシェア率の高いwebサーバーソフトがApacheです。Apacheは主にアメリカやヨーロッパという欧米諸国で用いられており、全世界の半分のwebサーバーソフトはApacheであると言われています。windowsやMac、LinuxといったメジャーなOSに対応しているほか、無料で利用することのできるソフトということもあり、今も昔も利用者の多いwebサーバーソフトなのです。

Apacheとwebサーバーの理解しておくべき役割

webサーバーはデータの送受信以外にも、私たちのインターネット利用を支える様々な役割を果たします。
どのような役割があるのか見ていきましょう。

データ管理も行える

データの送受信を管理者の指示に応じて制限し、リクエスト元を判断してデータを送るべきかどうかを自動的に判別することもwebサーバーが行います。いわばデータの保護ですが、データを単純に受け渡すだけでなく、きちんとデータの管理も行えるのがwebサーバーの特徴です。

リクエストが適切か判断する

webサイトの訪問者のリクエストが適切なものかを判断し、そのリクエストがwebサイトにとって有意なものでなければエラーをきちんと送り返すのもwebサーバー側で行われます。

データサーバーの仲介

コンテンツマネジメントシステム、いわゆるCMSを利用する際もwebサーバーが活躍します。webサイトを運営するためのシステムであるCMSとデータサーバーの仲介をwebサーバーが受け持つことで、リクエストの応答の役割を果たしています。

サーバーは単なる記憶媒体ではない

サーバーという言葉を聞くとハードウェアである物理的なサーバーにのみ注目が集まってしまい、ハードディスクのように単なる記憶媒体のようにみられてしまいますが、Apacheのようなwebサーバーソフトを本体にインストールすることで、上のような膨大な処理に対応することが初めて可能になるのです。

なぜApacheに人気が集中するのか

次に、Apacheが人気である理由についてもう少し掘り下げてみましょう。

汎用性の高いApache

前述の通りApacheが人気の理由として大きいのはOSに依存しないこと、オープンソースなので無料で誰でも使えることが挙げられますが、そもそもApacheが高いパフォーマンスを発揮し、信頼性の面でもwebソフトサーバーの中では高い水準にあることは大きな理由の一つです。 1995年から利用され続けてきたという歴史の古さや、常にバージョンアップを重ねて性能の向上に努めてきたという点も、そういった信頼性を支えている要素と言えるでしょう。

蓄積された知識、情報の宝庫

また、歴史が古く利用者が多いということは、それだけ知識の蓄積も多いということです。Apacheに詳しいエンジニアや関連書籍、インターネット上の情報などが豊富であるため、webサーバーに詳しくない人間でも触れやすく、長く使えるwebサーバーソフトというステータスを持ち合わせているのは大きなアドバンンテージです。
Apacheはシェア率の高さがさらにシェアを伸ばしているという好循環を生み出しているため、これからもこのシェアが大きく揺らぐということもないでしょう。

人気が人気を呼ぶwebサーバー

また、webページ制作には欠かせないサーバーの確保ですが、最近では特に個人での活動が活発になってきたこともあり、サーバーは自前のものを購入するのではなくレンタルサーバーを利用してwebページを制作するということも増えてきました。そしてレンタルサーバーで使われているwebサーバーソフトもまたApacheで統一されていることが多いため、レンタルサーバーの稼動率の高さがApacheの普及率を押し上げているとも考えられます。
そもそもwebサーバーで本来提供する予定であったコンテンツに差が生まれることはほとんど無いといっても過言ではないため、「どれでも良いのであれば一番人気のwebサーバーソフトを」ということは妥当な判断でしょう。一般的にサーバーに求められるのは安定性と信頼性なので、Apacheはその需要を満たしてくれるwebサーバーソフトなのです。サーバーのようなコンテンツの基盤を支える要素は差異化よりもむしろ他人と同じである方が都合が良いということもあり、同じソフトが使われるのは自然な成り行きなのです。

縁の下の力持ち、webサーバーソフト

webサーバーソフトは普段のインターネット利用ではあまり意識することのないソフトウェアかもしれませんが、縁の下の力持ちという言葉通りに重要な役割を果たしています。webサイト運営者側にならなければ見えてこないポイントでもあるため、サイト運営を考えている方、情報システム担当者は知っておいて損はない知識であると言えるでしょう。

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