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楽天のフリマアプリ「ラクマ」と「フリル」が統合。加熱するCtoCビジネス業界

 楽天が運営するフリマアプリ「ラクマ」と、楽天グループであるFablicが運営する「フリル」を、2月26日にサービス統合すると発表しました。統合後のサービス名は「ラクマ」に一本化されます。
 スマートフォンの主要アプリに成長したフリマアプリですが、現在、業界規模としてはメルカリが大きなシェアを誇っています。その牙城を崩すため、フリマアプリの先駆者「フリル」を運営するFablicは2016年9月に楽天グループに参画し、手数料無料化などで攻勢をかけています。楽天のフリマアプリ「ラクマ」と「フリル」を合わせた流通額も、年間換算で1000億円に達するなど、業界の相関図が入れ替わるのか注目が集まっています。

サービスを明確化し認知・利用を促進する

 今後は「フリル」に「ラクマ」のデータを集約していく形で統合します。現「ラクマ」は3月以降、段階的に機能制限を行い、2019年中にサービスを終了する予定だとしています。「ラクマ」は30代の男女が中心顧客。「フリル」はファッションやコスメなどの取引を中心に、10~20代女性から支持を得ているといいます。

 今後、新「ラクマ」はFablicと楽天の双方が協力し合って運営。今後、会員数約9300万の顧客基盤を有する楽天グループとの連携を強化し、新「ラクマ」の成長を加速させていく見込みです。
 グループサービスとのクロスユースを深め、まだラクマ・フリルを体験していない楽天ユーザーにも認知・利用を促進していくため、アプリを1本に明確化し、他サービスとの連携を強化していく狙いがあります。

 三木谷会長の「CtoCビジネスで年間取扱高2000億円を目指す」という発言も記憶にあたらしいところ。国内9000万IDの会員基盤を活用した楽天経済圏の後押しによってCtoCビジネスは今後ますます進化していくでしょう。


楽天のフリマアプリ「ラクマ」と「フリル」が統合、新「ラクマ」として出発
https://netshop.impress.co.jp/node/5138