新卒エンジニアが「de:code」に行ってマイクロソフトの 最新の話題に触れてきました
今年の目玉は, なんといってもリリースを間近に控えたWindows10と日々進化を遂げるMicrosoft Azureです。
私個人としても、AzureやWindowsを使った開発を行っているので、この二つがどのように変化していくのかなどは、非常に気になるところでした。
キーノートでのテーマは「Empower Every Engineer」
カンファレンスの一番の注目ポイントと言うと、やはり一番最初のキーノートかと思います。このキーノートでも、デバイスとクラウドと二つのキーワードを軸とした話が展開されました。
画像元 : HTML5Experts.jp
今年のキーノートで出されたテーマは、「Empower Every Engineer」
すべてのエンジニアに力を与えるという言葉でした。マイクロソフトは、今まで非常にデベロッパーフレンドリーな姿勢を貫いて来ており、特に個人、小規模デベロッパーや学生などへの支援は、非常に手厚いものでした。学生時代にDreamSparkなどでお世話になった方も非常に多くいるかと思います。キーノートの最初では、CEOが交替してから常に言われ続けているマイクロソフトの変革について触れられ、マイクロソフトのオープンソースへの姿勢などを再確認するお話でした。
今回のキーノートでは、トヨタ自動車さんのAzure導入事例やAzureを使用したIoTのデモ、Windows10とつい先日発表されたBridgeを使用したデモなどが披露されました。
この中でも私個人として印象に残った点で言えば、Azureを使用してデバイスからのデータをリアルタイムに可視化するデモです。 PowerBIというリアルタイム分析ツールとAzureのサービスを連携させ、リアルタイムに会場の聴衆の声を取得して視覚化するというものなのですが、 実際に会場で拾った音声の大きさがリアルタイムに画面に表示されるというのは、簡単なデモなのですが非常に興味深いものでした。
画像元 : HTML5Experts.jp
キーノートに関しては、こちらのサイトなどが詳細を非常によくまとめていらっしゃいます。キーノート全体の率直な感想として今回は、サプライズ的な発表が特になかったため大きな驚きなどはありませんでした。
しかし、Build2015で発表になったWebアプリをWindowsのアプリケーションに変換するProject Westminsterのデモなど映像で見ていただけのものが実際に目の前で動いているというのには、興奮せざるを得ませんでした。
キーノートの内容は、マイクロソフトのChannel9というホームページで見ることができるので、興味のある方は、視聴してみることをお勧めします。
画像元 : Channel9
セッション以外のお楽しみポイントもありました
de:codeの会場は、キーノートなどを行ったセッション会場と様々な企業が出展している展示ブースが用意されていました。展示ブースでは、マイクロソフトの最新の製品紹介や様々な企業の最新製品などが展示され、非常に興味深い展示を見ることができました。
画像元 : ITMedia
日本にWindows Phoneが帰ってきた!
今年の展示ブースでは、数年ぶりに日本でマウスコンピューターさんから発売が決まった最新のWindows Phone 8.1の端末が初お披露目になりました。Windows10 mobileがリリースされるこの記念すべきタイミングで日本にWindows Phoneが帰ってくるとは、何とも感慨深いものがあります。
画像元 : engadget
一つのソースでたくさんのプラットフォームという未来の開発の形
展示ブースの中で、特に気になったブースは、個人的には、Xamarinのブースでした。
画像元 : Xamarin.com
Xamarinは、一つのソースコードでAndroidやiOSのアプリケーションを作成するというプロダクトです。 私個人としては、今までのそのようなプロダクトは、なかなか扱いが難しいものなどが多い印象を抱いていたのですが、Xamarinは、想像以上にそのような問題のなさそうな印象を抱き、非常に開発で試してみたいと感じました。Xamarinを使用することによってどのように開発が変わるのか、非常に気になるところです。展示会場の様子は、こちらのサイト が非常によくまとめられていますので、詳しく知りたい方は、そちらを参照してみてください。
プロフェッショナルに直接質問のコーナー
また、展示会場の隅には、Ask the Microsoftというコーナーが設置され、セッション後などにエバンジェリストの方々に質問をすることができるというコーナーも設置され、スペシャリストに直接質問できるという素晴らしい企画も行われました。プロに直接質問を投げかけるということは、普段なかなかできることでは、ないのでここぞとばかりに大盛況な様子でした。de:codeでは、様々なセッションを聞くことができましたが、今回は、私が聞いた中で非常に興味深いと感じた話を簡単にまとめます。 各セッションもChannel9で公開されると思われますので、興味のある方は、キーノート同様にそちらをチェックしてみましょう。
今年一年大事になりそうなキーワードあれこれ
今年のマイクロソフト関連の話題で特に大事になりそうな話題の情報をいくつかキャッチアップしていきます。Windows10
発売を間近に控えたWindows10は、様々なデバイスで動くというコンセプトを前面に推し、今までのWindowsとは、根本的に異なるといった点をアピールしているのが非常に印象的でした。
画像元 : msdn Visual Studio 日本チームブログ
Windows10は、最近流行りのIoTデバイスからゲーム機、果ては、話題のHololensまで全て一つのOSと一つのバイナリで展開できるという新しい試みのOSです。IoT向けのマイコンボードから携帯電話、ラップトップ、ゲーム機、など自分の所有するすべてのコンピュータがWindows10という統一したプラットフォームで展開されるということは、 ユーザーから見ても統一された操作感や見た目、アプリケーションなどで非常に便利になるはずです。Windows10は、様々な機能が進化しますがコンシューマ向け機能の追加以外にも、エンタープライズ向けの機能も8.1から非常に強力なものに強化されます。
ビジネス向けストア
特に10からは、ビジネス向けストアが新たに用意される点が大きな注目点です。今までWindows8.xでアプリを特定の人向けにリリースする場合は、基本的にストアを通さずに行う必要があったため、配布に際してアプリの継続的なアップデートなどで多くの方が苦心したかと思います。
そういった苦労するポイントがシステム側でサポートされるという点は、Windowsでエンタープライズ向けにアプリを配布するうえで開発の容易性の向上並に重要であると言えるでしょう。
また、エンタープライズ向けということで、様々なセキュリティ強化を図っており、様々な便利な機能により社内の情報をより強固に守るといったことができるようになるようです。
Microsoft Azure
日々進化を遂げるAzureもマイクロソフトが推してくる非常に重要な要素の一つです。Azureは、直近一年で500以上の機能追加が行われたり、新たなデータセンターのリージョンが開設されたりと目まぐるしく変化をしています。IoTへの活用
Azureのセッションでもまた、IoTというキーワードを多く聞きました。以前と比べ、デバイスの価格低下や開発の容易性の向上などがIoTが流行っている主な理由のようですが、IoT事業を始める上で、デバイスから送られてくるデータの処理という点は、どの企業も頭も抱える要素です。
そこでIoTの「I」の部分を支える重要な基盤としてのクラウドサービス、Azureは、非常に重要になってくると思います。
画像元 : http://www.itrw.net/
Azureは、IoTデバイス向けの非常に強力なデータ集約基盤やデータ分析基盤が用意されており、すぐにでもIoT開発を行うことができます。また集約したデータにより機械学習を行い、データから新たな知見を得るという何とも難しそうな作業もAzure Machie Learningを使用すれば今までよりもずっと簡単に始めることができます。
これらの基盤により Azureやその他のクラウドサービスによるイノベーション、リノベーションがもうすでに始まっています。
会場アンケートの仕組み
de:codeでは、一日目と二日目それぞれにセッション終了後のアンケートを提出することになっていました。 実は、そのアンケートもAltpaperというソフトウェアがクラウドの力を使い即日自動集計を行っているそうです。クラウドは、様々なコストダウンや今まで実現できなかったことの実現可能性を引き上げてくれるという点で非常にビジネスの幅を広げてくれる可能性を秘めたものであると感じます。
まとめ
二日間参加したイベントから簡単に気になる、仕事に関係のありそうな話題を挙げてみました。ちょうど今年は、Windowsが新しくなるなど節目の時期に差し掛かっています。半年後、これらで世の中がどのように変わっているのか非常に興味深いですね。
ITの世界は、常に進化を続けており明日には、もう新しい技術から取り残されているといったことが当たり前になっています。 それらをいかにして追いかけ続けられるかが今後のビジネスの明暗を分けるのかもしれません。
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