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モバイル決済のLoopが可能にするスマホでのカード決済

1,000万ドルの融資の元に設立されたモバイル決済のLoopは、LoopWalletアプリの提供をAppleで開始しました。
このアプリによりスマートホンをクレジットカードのように使うことが可能になります。アンドロイドバージョンは4月に提供開始予定です。

同社はWAY Systems (VeriFoneに売却)とROAM Data (Ingenicoに売却)を創設したCEOであり共同創設者のWill GraylinとHypercom (VeriFoneに売却)を創設した技術部門責任者のGeorge Wallnerに率いられています。
同社のアイデアとは、クレジットカードを持ち歩かずにスマートホンアクセサリでクレジットカード決済ができるようにすることです。Loop Fobという名前の差し込み式アクセサリはマッチボックス程度の大きさで、強い磁気シグナルを発生することでカードのスワイプの代わりとなります。業者側はこれに対応するためにPOSをアップグレードする必要もなく、通常のカードリーダーで対応可能です。この技術は「磁気ストリップ保護送信(Magnetic Secure Transmission)」や単にMSTと呼ばれています。
現在のところ購入可能なアクセサリはLoop Fobだけですが、スマートホンケースや充電ケースが開発中です。こうしたいわゆる「アプセサリ」によりクレジットカード、デビットカード、ギフトカードなどのカード情報をアプリ内に保存することができます。
スマホでのカード管理を容易にするため、簡素化されたインターフェースでの設定が可能になっています。初期のハードウェアにはプログラムの設定ミスが多い状況でした。
モバイル決済を広めるためには、最小限の労力で最大限の効果が得られるようにしなければなりません。これはLoopやその他同業他社に等しい課題です。PayPalのように手動でクレジットカード詳細を打ち込むにしろ、Loopでカード情報を読み込むにしろ、それらの見返りに消費者何か得られることが理想的です。たとえばデジタルレシート、インスタントクーポン、ポイント、無料サンプルなどが挙げられます。Google Walletは今のところ一部を実施していますがリアルでの導入は行っていません。NFC技術に頼ったソリューションのため、ユビキタスではありません。
一方でLoopはこのような磁気ストリップ対応の端末に取り組んでいます。しかし上記の特典に対応したプログラムの実現にはまだまだな状況です。
しかし同社はKickstarterというファンディング・プログラムでいともたやすく資金を調達しました。こそれだけ資金投資への価値を見出し、将来性に期待する人が多いことを示しています。

この記事はPayments Startup Loop Debuts A Mobile Wallet App That Lets You Pay With Your iPhoneをOrange Blogが日本向けに編集したものです。