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業務とショッピングに革命を起こすiBeaconとは?

iBeaconとはBluetooth Low Energy(BLE)を使った新技術で、屋内におけるGPSとも言えるものです。BLEの端末を店舗などに設置することで、スマートフォンと通信をして様々なマーケティングへの活用が可能となります。しかしそれだけではありません。


(引用元:You are here / jronaldlee

実務におけるiBeacon

今のところは買い物客へのメッセージといった小売りにおけるマーケティングとしての側面の方が目立っており、会社や職場におけるiBeaconの役割が認められるのはもう少し先になりそうです。
しかし、ユーザーの位置と必要業務を結びつける技術は会社組織にとっても有用なものとなり得ます。企業が従業員を抱えるのは「業務をこなす」ためです。これが可能なのは従業員に専門知識があるからです。業務には人的資源や在庫といった要素があります。適切な人員と在庫を可能な限り迅速に結びつけることができれば、企業の生産性は高まります。

配送センターでの積載作業を例にとると、フォークリフト運転手を次に積み込むパレットに効率的に誘導できれば時間と作業労力の節約につながります。外回りのITヘルプデスクでも同様です。専門知識を有した人材を、適切な場所に配置することでビジネスの成功につなげることができるのです。

iBeaconによって長期にわたる人的、資産的なデータを収集することも可能です。これにより時間、動作、ロジスティクスの効率改善を図ることができます。平均的なレスポンスタイム、ルーティング、ユーザーのリクエストの位置などをデータから簡単に抽出することが可能になるのです。
地理位置情報データはiBeaconサービスの初歩的な側面に過ぎません。企業は過去のパターンを分析してニーズが発生する前にいつ、どこでアクションを起こすべきか予測することが可能になります。つまり適切な人員、商品を適切な場所、時間に配置することができるのです。

iBeaconとパーソナライズされた顧客体験

iBeaconの精度の高い位置情報により、小売り企業は顧客体験を変化させることも可能です。
顧客がテレビ売り場にいる場合、位置情報がキャッチされ、小売り側は携帯電話にディスカウント情報などを送ることができます。さらに小売り側は顧客の購入履歴をチェックし、どのブランドを買う傾向にあるかなどを認識した上でオファーをすることも可能なのです。
関連商品を提示した方がビジネスとしては有益ではないかという意見もありますが、これは顧客との相互関係性の構築につながり、時間とお金を節約させることで新たな購入につながるという考え方もあります。

Virgin Atlantic航空はロンドンのヒースロー空港にiBeaconを設置し、カウンターに行かずにチェックインできるようにしました。例えばフライトが遅延して待っている間に、飲み物の無料サービス券が携帯に送られてきたらどうでしょうか。こうした新たな価値がiBeaconによって顧客にもたらされるのです。

しかしプライバシーの観点からこれを快く思わない人もいるかもしれません。
アメリカ人千名を対象にした調査によると、顧客の77%は何かしら対価があるのであれば位置情報の共有は問題ないと回答しています。

しかしその対価とは何でしょうか。5ドルのクーポンのためにデータを差し出す人もいれば、業務のためにタイムリーな情報を欲しがる人もいるでしょう。かつての手当たり次第のクーポンと違い、個別のニーズにあった対価を提供することがiBeaconの新しさです。

例えばGrouponとiBeaconを結び付けたらどうなるでしょう。「価値+位置+顧客の購入履歴=自分への価値」となるのです。
現代は多くのオファー、データ、デジタルのノイズにさらされる時代です。そしてそのほとんどは無用のものです。なぜなら自分の買い物や生活や行動のパターンにはそう大きな変化はないからです。
欲しいのは行動、時間、詳細な位置情報の組み合わせに基づいて緻密に調整されたサービスやオファーです。
これをデジタルのDNAと見なしたとき、iBeaconはそのDNAを解明するひとつのツールとなり得るのです。

この記事はHow iBeacons will revolutionize both work and shoppingを海外小売最前線が日本向けに編集したものです。