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Beacon(店内追跡)テクノロジーによる勝ち組・負け組

最近注目のBeacon(店内追跡)テクノロジーがもたらす特長としては、個別の顧客に対応した特別サービスの提供、買い物客の店内移動パターンの把握に加え、店内商品のプロモーションなども効果的に行えるといった点が挙げられます。

イギリス国内ではまだそれほど浸透していませんが、Beaconテクノロジー自体は現在急成長を遂げており、近い将来より身近なものとして認識されることになると予想されます。これまでのところ、Eat、Coca-Coca、そしてハンプシャー州イーストリーにあるThe Swan Shopping Centre、さらにブックメーカーのWilliam HillなどがこのBeaconテクノロジーを試験的に導入しており、いずれからもポジティブな内容の結果報告が上がってきています。
さて、このような新しいテクノロジーの登場に際しては、その効果を有効活用できる勝ち組と既存のシステムが影響を受けて機能しなくなってしまう負け組が出てくるのが常ですが、ここではその両方のケースをいくつか例を挙げて見ていきましょう。

勝ち組その1:店舗マネジャー


Beaconテクノロジーでは買い物客の携帯電話を通して店内をどのように移動しているかが追跡可能で、リアルタイムで買い物客各自の店内移動情報を閲覧することが可能です。またこの貴重なデータを利用して、フロアスタッフ配置の効率化や店内特別プロモーションの実施など、臨機応変に店舗オペレーションを対応させることができるのです。

勝ち組その2:マルチチャネル対応小売業者

Beaconテクノロジーの最大の特徴と言えば、個別に対応した顧客サービスの提供です。この技術により性別・年齢などの統計データや以前のオンラインにおける購買傾向、リピーターとしての定着度、またはアプリの使用頻度などによって顧客を分類することができ、それぞれのケースの応じて最適なメッセージを送信することが可能となるのです。これに基づいて、マルチチャネル対応小売業者は店舗内においてもオンラインショップでの購買傾向などを活用して、それぞれの買い物客に適切な販促メッセージを送信することができるのです。

勝ち組その3:ファッション・電子機器ショップ

店側としては買い物客にどのようなサービスを提供できるかというポイントが大変重要ですが、Beaconテクノロジーは店内における商品情報の提供という点に関しては最適なツールと言えます。具体的には店内のフロアマップの表示をはじめ、買い物客が該当エリアに来ると自然と商品情報や店内各セクションでの特売情報、さらにはファッション関連のお店ではビデオを使ったおススメコーディネイトの広告メッセージなどが流れるという具合です。

では、一方でこのテクノロジーによりマイナスの影響を受けてしまう「負け組」の例を見てみましょう。

負け組その1:メッセージ内容に工夫が見られず、買い物客には迷惑がられるだけのケース

一方で、いまだに買い物客にとって適切な内容のメッセージを送ることが上手にできない企業は多く、それは単に最新テクノロジーが使えるからと言ってすぐに直るものでもありません。つまり買い物客に有用な情報のみを流すという事が基本なのですが、これを理解できていないケースが大変多く、その結果Beaconテクノロジーを使って送信したメッセージもかえって買い物客にしてみれば単なる迷惑メールのように受け取られてしまい、せっかくの技術が宝の持ち腐れになってしまっているのです。

負け組その2:QRコード導入店

正直なところ、QRコードは利用するのに手間ヒマがかかり、さらに利用価値の少ない専用アプリも必要となってきます。また店内Wi-Fiの感度も一定でないことが多く、このテクノロジーは店内で使用するには適していないと言っても過言ではありません。例えば、ちょっとした日用品の買い物に来ているときに大々的な販促画面に出くわすことも多いのですが、これも結局は買い物客には鬱陶しがられるだけですし、実用的な広告を提供できないのであれば初めから何もしないほうがむしろマシだということも言えます。このようなことを踏まえると、Beaconテクノロジーを活用した広告・サービスの方が数段優れているのは明らかです。

負け組その3:NFC(近距離無線通信)


(引用元:Google NFC tags / mac morrison
NFCシステムはアンドロイド搭載の携帯電話に多く導入されていますが、Appleは自社のiPhoneには採用せず代わりにBluetoothやこのBeaconテクノロジーを使用しています。確かにNFCを活用したタッチ式カードリーダーでの支払いなどは便利ですが、Beaconでは販促や特売情報などのメッセージが自然な形で流れてくるという点などにおいてより柔軟性のあるオプションとなっています。
今や「個別に対応した」サービスは「提供できればいい」から「提供して当たり前」の時代になってきており、従来の古い店舗販売のカタチを打ち破りより買い物客との距離を縮めたうえで意味のある販促活動やカスタマーサービスを実現させるBeaconテクノロジーは、店舗内での顧客サービス提供ツールとして大きな力を発揮するのです。これにより、これまではオンラインショッピングに押されがちだった小売実店舗が勢いを盛り返すこととなり、近い将来さらにどこまでこういった動きが発展していくかが非常に楽しみなところです。


この記事はThe winners and losers with Beacon technologyを海外小売最前線が日本向けに編集したものです。