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電子決済サービスの充実によって進むキャッシュレスのミライ

    目次

  • ●ECサイトで用いられる決済方法
  • ・決済まで最短2クリックのAmazon Pay
  • ・少額でやりとりできるLINE Pay
  • ●中国で人気の決済方法
  • ・WeChatPay
  • ・AliPay
  • ●スマートフォン別の決済:Apple Pay/Android Payのどちらが制するか
  • ・Apple Pay
  • ・Android Pay
  • ●まとめ
スマホで何か購入する際に、決済画面でクレジットカードなどの情報を入力しなければならない時があります。店舗でクレジットカードを用いる際、署名を求められることもあります。

1回の購入毎にこのような作業をしなければならないと思ったらとても面倒ですよね。このような面倒な手続きを簡素化するために、便利な電子決済サービスが増えてきています。

近年ではコミュニケーションツールで有名なLINEや、巨大ECサイトのAmazon, 中国ではアリババなどがこぞって独自の決済システムを立ち上げています。

なぜこれらの有名企業は独自の決済システムを運営しているのでしょうか?決済システムを運営することによってどのようなメリットがあるのでしょうか?

それぞれのサービスの特徴を見ながら比較していきたいと思います。

ECサイトで用いられる決済方法

決済まで最短2クリックのAmazon Pay

すでに欧米やヨーロッパで多く使われているAmazon Pay。日本では2015年5月にスタートしました。
Amazon Payの最大の利点は、最短2回の画面の遷移で決済ができること。

Amazonのアカウントを持っておりクレジットカードの登録をしているのであれば、すぐに決済手段として用いることができます(もちろんアカウント新設も可能)。

Amazon Payを導入するECサイトも多く、その理由というのも、『買い物かごに商品を入れてから決済までのプロセスを短縮することで、確実に商品を購入してもらえる確率が上がる』からです。

消費者は決済画面にたどり着くまでに何らかの理由で買い物かごに入れた商品の購入をやめてしまうことがあります。

ECサイトを運営者にとって、サイト利用者の買い物かごに入りっぱなしの商品はまさに売れるであろう商品。取りこぼしがないよう決済までのプロセスで利用者が他のことについて考える時間を与えないことが確実に購入してもらう方法でもあるのです。

少額でやりとりできるLINE Pay

コミュニケーションツールとして人気のLINE。日本で利用している人が約6200万人(2016年6月の月間データ)と実に日本の人口の約50%が用いているSNSの一つです。

LINE Payはチャージもしくは友だちからの送金で使うことができます。LINE Payについての機能については以下のサイトにて解説されています。

LINE Payの主な機能は以下の5つです。
1. LINE Payにお金を入れる「チャージ機能」
2. LINEの友だちにお金を払う「送金機能」
3. LINEの友だちに支払いを要請する「支払い依頼・割り勘機能」
4. LINE Pay導入加盟店や提携サービスで決済を行う「決済機能」
5. LINE Payに貯まったお金を引き出す「出金機能」

(出典:applio 「LINE Pay」の使い方 超入門──仕組みからチャージ・決済方法、クレカ登録、本人確認まで解説 http://appllio.com/line-pay-start-guide)
LINE Payを使うにはLINEに登録する必要があり、LINEのメニューから設定を行うことができます。LINE Payを設定するにあたっては不正利用を防止するため7桁の暗証番号の設定が必要になります。

LINE Payはクレジットカードがなくても使うことができます。

LINE Payのチャージは簡単で、コンビニにある端末を用いてレシートを発行し、希望の金額をレジで支払うことでチャージができます。

また、セブンイレブンにあるセブン銀行ATMからもチャージを行うことができます。

これらの他に、Pay-easy(ペイジー)にも対応しています。

LINE Payの上限額は10万円までなので、親しい人同士のちょっとした金銭のやりとりに向いています。また、LINEのユーザ層は10代〜30代の若年層が多いこともあり、若年層向けの商品を販売している企業がネット通販の決済手段としてLINE Payを取り入れています。例としては服飾販売のZOZO TOWN、Forever 21、生活雑貨や美容関連商品販売のFelissimoなどが挙げられます。

中国で人気の決済方法

We Chat Payment

中国では約4億人もの人に用いられているWe Chat Payment。

We Chatは中国で絶大な人気を誇るコミュニケーションツールで、日本でいうLINEのような位置付けです。

We Chat Paymentでの決済は、あらかじめ支払いのための銀行口座やデビットカードを紐付けすることで即時決済が行える便利なツールです。

店舗においては支払いの際にWe Chat Paymentを選ぶとQRコードが表示され、それをスマホのQRコードリーダーで読み取るだけで決済が可能になります。

最近になってこのWe Chat Paymentが国外でも使えるようになりました。
日本でも徐々にWe Chat Paymentに対応している店舗が増えており、訪日中国人にとっては非常に便利な決済ツールのため、導入店舗は集客に効果があります。

We Chat Paymentは店舗での利用が大部分で、ECサイトには用いられていないことが特徴として挙げられます。

AliPay

中国でECサイトの決済として人気なのがAliPayです。AliPayの大元は中国の巨大IT企業であるアリババです。
AliPayとWe Chat Paymentの大きな違いは、AlipayはECサイトで広く用いられていることです。
AliPayは口座を作った後、最初に必要な金額をチャージするか、第三者から送金してもらうことで使用できます。
ネットで通販を行う際、AliPayを決済手段として選ぶことにより、商品到着後にAliPayに連絡し後払いができるという点が中国人に絶大な人気を得ています。
中国では偽物商品をつかまされることが少なくないため、購入前に実物が見ることができないネット通販だからこそ、このような決済の方法が受け入れられています。

スマートフォン別の決済:Apple Pay/Android Payのどちらが制するか

Apple Pay

Apple PayはApple社が行っている決済手段ですが、日本でのサービス開始が2016年10月からということもあり、まだスタートして間もないサービスでもあります。
Apple Payは以下の機種でのみ使える決済サービスです。OSがAndroidの場合使用できないことが難点で、Appleユーザにのみ向けたサービスであることがわかります。

(出典:Apple Pay https://www.apple.com/jp/apple-pay/getting-started/)


Apple Payはクレジットカードの他にSuicaやnanacoといったプリペイドカードと紐付けすることができるので、かさばるカード情報をひとつにまとめることができるという利便性があります。

使える場所というと、日本では買い物や電車・飛行機の運賃・iTunesのなどの支払いに使うことができます。iDやQUICPay、Suicaの表示がある店舗でおサイフケータイのように使うことが可能。
利用することでポイントが貯まることも魅力ですが、登録しているカードの一部では利用してもポイントが貯まらないこともあるようです。

ECサイトでも決済手段として使えるところがあり、BASEやminnneなどで使うことができます。

しかし使える場所はそれほど多くないので、普及するには使えるところをさらに増やすことですが、これはしばらくかかることでしょう。

日本はiPhoneユーザーが多いので、使える場所が増えることでApple Payの拡大の可能性は十分にあります。

Android Pay

Apple PayがあるならAndroidも負けていません。
Android Payももちろんあります。日本では2016年12月にスタートしました。

Android PayはApple Payと異なり、対応機種というものは設定されていません。
使用条件として、OSのバージョンがAndroid OS 4.4 KitKat以降のものであればAndroid Payをインストールして使うことができます。

もしOSのバージョンが古くても無料でアップデートできるので、Androidスマホを持っていれば誰でも使えます

店舗で使う場合、nanacoや楽天Edyの表示があるお店で使うことが可能です。

Android Payの良いところは、ポイントを貯めたい人にとって良い点です。例えば、楽天Edyにチャージする際に付くポイントと、買い物で利用した際に付くポイントというように、複数のサービスでポイントが付きます

Apple Payはこの点において複数でポイントがつかない(クレジットカード利用の際だけポイントが付く)ので、ポイントは気にしないという方向けでしょう。
(参考:Android Pay(アンドロイドペイ)の使い方と基礎知識http://card-professor.jp/androidpay/)

まとめ

現在様々な決済サービスが登場しており、それぞれが利用者にとって魅力的に映るサービスを打ち出しています。

決済を行う際、利用者によってはクレジットカードを持っていない、銀行口座をもっていない、手持ちの現金が少ない、など様々なケースがあります。

上記で紹介した決済サービスはこれらの不便さを解消するために登場したものです。

ECサイトや店舗での販売において決済サービスを充実させることは消費者にとっても喜ばしいことであり、消費者に多様な決済サービスを提供することで顧客満足度のアップにもつながります。
積極的にサービス内容について理解し取り入れることもこれからの時代は大切になってきます。

電子決済サービスが充実していくことにより、ますますキャッシュレスの時代になっていくことでしょう。

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