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小売りとエクササイズを融合するSoulCycleの取り組み

(引用元:SoulCycle
小売りの将来を考えると、デジタル世界とリアル世界の融合は必然であると言えます。先進的な小売り企業はイノベーションを推し進め、単なるオンラインショッピングでは経験できないような買い物経験の構築に努めています。
モバイルと店舗設備を連動させるアイデアや、店員にハイテク機器を常備させて顧客サービスを向上させるというアイデアも、サービスの質や便利さを引き上げるほんの一例にすぎません。
顧客の小売りに対する新たな買い物経験への要求が高まる中、ニューヨークを基盤とするフィットネス企業がまったく新たなコンセプトを基にした顧客経験をスタートしました。

SoulCycleが提供する体験重視の新たなエクササイズ

ジムと言えば広いスペースの壁沿いに並んだエクササイズ機器が思い浮かびます。ベンチプレスを利用している人もいればiPodを聴きながらランニングマシンを利用する人もいます。ジムと言えばこのような様子が想像されますが、2006年に設立されたSoulCycleはエクササイズを更に上のレベルにまで引き上げました。
SoulCycleの講座ではいくつもの種類のエクササイズと入念にアレンジされた音楽とを組み合わせ、受講者は心と体を同時に運動させることができます。エクササイズでありながらエンターテイメントでもあるSoulCycleは人気と注目を集めながら成長を続けています。
SoulCycleは拡大をする中で、ハイエンドの物品のジム内での販売を開始しました。スウェットパンツ、マグボトル、iPhoneケースやアクセサリなどが展開されています。
ニッチな市場を開拓するSoulCycleは現在、新たな顧客層を開拓すべく商品展開を進めています。SoulCycleのサービスは東海岸といった人口密集地帯で受け入れられている一方で、中部などの地域では距離的な問題から顧客を開拓できていません。さらなる顧客拡大を目指すSoulCycleは自社ブランドの家庭用エアロバイク販売を計画しています。

家庭用エアロバイクで味わえる他者との一体感

SoulCycleの戦略は非常にユニークです。家庭用エアロバイクは目新しい商品ではありませんが、SoulCycleのそれは一味違います。このエアロバイクではシステムにより講座での体験を家庭でも同時に行うことができます。経験から製品へという通常とは逆方向の戦略として他に類を見ないものと言えます。
こうした顧客経験への特徴的なアプローチはすべての顧客のニーズに即したものではないかもしれませんが、デジタルの利便性と人とのリアルのやり取りを融合した顧客経験の戦略のさらなる可能性を示しています。

小売りがモバイルを通じて店舗製品と顧客をつなごうと取り組む際には、顧客経験のどの部分を媒介することで新たな価値を生み、ライバル企業と差別化を図れるかを考える必要があります。
このプロセスには顧客自身と顧客の店舗における行動の十分なデータを収集する必要があります。店員との交流、商品へのアクセス具合、リアルのやり取りなどの指標をアプリやその他の手段に利用することができます。顧客が価値を置くものに気づかぬまま落胆させることなく、そうした情報を活用することで真の成長を維持することが可能になります。

この記事はSoulCycle To Bring Unique Exercise Experience Into The World Of RetailをOrange Blogが日本向けに編集したものです。