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ECサイトでの「ひと気」の演出は実店舗に学べ

人は人が集まるところに向かいます。これは人間の大衆心理ですが、行列ができているお店には好奇心が湧き、ついつい行ってみたくなります。そのお店に関して何の情報もないのにです。人は本当の価値がある物に興味を持つのではなく、みんなが価値をおいている物に興味を持つのです。
これをうまく利用したサービスがひと気サービスです。
・たくさんのお客様でにぎわっている様を一般的にひと気と呼ぶ
・ひと気を起こすにはアイディアが重要となる
・ECサイトのひと気は実店舗以上に重要
・ECサイトではひと気サービス利用も選択肢の一つ
・ひと気は新規客を作るが、リピート客は作らない
・ひと気を意識した店舗作りは試してみる価値あり

ひと気とは

たくさんのお客様でにぎわっている様をひと気と呼びます。よく「ひと気がない店には近寄りにくい」と言いますが、その時の「ひと気」と同様の意味です。
人気店ではお店が賑わっているため、外に行列ができることもありますね。人が多いということは、往々にしてその店が人気店であることの現れであることが多いものです。行列ができていると、どんなお店か分からないけれど、一度行ってみたい衝動にかられます。 こうした「ひと気」はお客様に信頼と安心感を与える魔法なのです。

■関連記事:行列ができる店=人気店?集客のために必要な戦略とは

優れたお店だからひと気ができる?

どうすればひと気はできるのでしょうか。ひと気は優良店だからできるのでしょうか。これは半分正解ですが、半分間違いです。
確かに優良店ではひと気ができやすいですが、優良店であっても、ひと気ができないお店や、その逆もあります。

実店舗でひと気を起こすには

街を歩いているだけで実店舗のひと気は目につき、そして人が人を呼んで大行列になるのです。ひと気を起こしやすくするためにはアイデアがあります。

お店を小さくする

あえてお店を小さくすればお客様でお店があふれかえり、にぎやかな感じが演出できます。店内は熱気にあふれ、外には長い行列ができるので、人はどんどん集まります。お店を新しくする場合は敷地面積の80%ほどで建物を作り、残り20%は行列整理用に使えられれば、ひと気演出の準備は万全です。

窓を大きくする

街を歩いている人にお店のにぎわいを見せれば、ひと気が伝わります。そのために手っ取り早い方法がお店の窓を大きくすることです。お店の中からお客様の笑顔や笑い声が聞こえれば自ずと待ちゆく人は足を止め、お店を気にしてくれます。その時は入店しなくても後々お店を訪れてくれる可能性は大です。ただし、窓を大きくする場合はお店にお客様がいなかったら逆効果になりますので、その点は注意が必要です。お店が小さく、窓が大きなお店がベターです。

ハッピーアワーを作る

ハッピーアワーを作ればひと気を作りやすいです。「夕方17:00~18:00に来店したお客様はビール半額」「〇時から割引開始!」などのハッピーアワーは一定時間に集中的にお客様を集められますので、ひと気が発生しやすくなります。

名物品を作る

物珍しい料理や、そのお店にしかない商品、また、変わった店員さんがいるお店などの「名物」があるお店には人が集まりやすいので、自ずとひと気ができます。注目される要素をしっかりと提供すれば、ひと気が起きる可能性は大きくなります。

SNSにひと気が伝わる写真をアップする

SNSはお店の大切な広告ツールです。特に実店舗の場合は、リアル感をいかに伝えられるかが重要になります。 来店したお客様に写真を撮影させてもらい、その写真をSNSにアップすれば、たくさんのお客様が来店しているのがフォロワーに伝わります。地道な努力ですが、コツコツと毎日続けることでひと気を獲得できるかもしれません。

ECサイトでひと気を起こすには

このように、実店舗はひと気を作りやすいフィールドですが、ECサイトではひと気を作るのがなかなか難しいです。
当たり前ですが、ウェブ上では人が登場しません。ECサイトに訪問していることも、購入したこともデフォルト状態だと誰にも分かりません。何も表示しないECサイトは、お客様が100人訪れていても、お客様が0人でも見た目は同じです。これではひと気をお客様に伝えられていないため、非常にもったいないといえます。
特にECサイトは運営者の顔が見えづらいため、実店舗以上にECサイトのひと気は重要なポイントとなります。
しかし、実店舗での考え方を、ECサイトに転化してみれば、ひと気の演出は可能です。
以下でいくつかご紹介します。

興味を持っている人の数を知らせる

「現在、○○人がこの商品を見ています」、「現在、○○人がショッピングカートに入れています」など、その商品に対して興味を持っているユーザーが何人いるかを知らせるのはひと気を演出できます。リアルタイムで人数が変わるため、見ている人に対する信憑性も高いです。

商品の残数を掲載する

商品を販売した数と、残りの数を掲載するもひと気を表現します。ECサイトでは運営側が見えづらいからこそ、実際に商品が売れているのかをアピールする必要があります。
取扱商品数と残っている商品数を提示して、実際にどれぐらい売れたかを紹介しましょう。

口コミをのせる

口コミは、ひと気を伝えるには最も効果的です。実際に購入したユーザーの声をのせれば、それを見たユーザーは実際に購入している人がいるということを実感できます。さらにポジティブなコメントであれば、ユーザーはより興味をひくことでしょう。口コミ投稿者はできるだけリアル感を出した方が良いので、顔写真付きや本名であればベターです。

リアルタイムの購入実績をのせる

ECサイトにはリアルタイムの商品購入経過を流しているECサイトがあります。「大阪府 長岡さん ダイニングテーブルA 24,000円 購入」などお客様の購入実績がリアルタイムでどんどん流れます。これにより現在進行形のひと気が分かり、お客様はこのリアルタイムの購入実績を見ることで安心し、背中を押されたように購入してくれるでしょう。

タイムセールを実施する

実店舗での施策「ハッピーアワー」をECサイトでも導入できます。それがタイムセールです。「8月30日0時からセール開始」「数量限定受注生産」など、「早く買わなくては」と思わせるのが重要です。
また、ポイントが倍増する期間を設けたり、アメリカの「ブラックフライデー」のような安売りイベントに乗ったりするのも効果があります。

「人が集まる」施策は、ECサイトでも効果的なのです。

EC用ひと気サービス

ECサイトにおけるひと気はかなり前からその重要性が認知されていますので、当然のように今はひと気をユーザーに伝えるサービスがあります。月額費用も安価で費用以上の効果が期待できます。いくつかひと気サービスを紹介します。

ECデータバンク

売れた商品やレビューの情報を商品ごとにリアルタイムで表示するサービスです。デザインは現サイトのままで導入できるので、面倒な作業は必要ありません。商品の売り上げランキングが表示されるので、どれが売れ筋かもユーザーに伝えられます。


オガリア

注文情報のみならず、レビューや完売情報など多くの情報を表示するので、一層にぎやかさが伝わります。そのためECサイトを始めたばかりでまだお客様が少ないEC店舗でも十分な賑わいを演出できます

参考:http://oga-ria.com/service/waigaya
https://www.ecdb.jp/system_top.htm

リピートするかは商品次第

このように、ひと気は実店舗、リアル店舗共にお店を繁盛させるためには重要な技術です。ひと気はそのお店の情報を知らない人々、つまり新規のお客様を呼び込みます。
逆に言えば一度来店したお客様はそのお店の実力をすでに知っているので、ひと気の影響は受けません。お店に満足したならもう一度行くでしょうが、不満足ならもう二度と行かないでしょう。ひと気は新規のお客様を獲得するにはとても強力な武器ですが、そのお客様がリピートするかは結局お店の実力にかかっているのです。

ひと気を意識した店舗作りをすべき

ひと気は大衆心理をくすぐり、人々をひきつけます。ウソの演出は絶対的にダメですが、今ある情報を公開し、実際のにぎわいを伝えるのは本当のことなのでむしろ積極的に行っていくべきです。ひと気を作るにはアイディアと多少の費用はかかりますが、費用対効果は抜群ですので、ぜひともひと気を意識した店舗作りを実践してみて下さい。新規のお客様で溢れかえるかもしれません。

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