オーサリングはプロじゃなくてもできる!上質なECサイトコンテンツ制作のヒント
パソコン性能やソフトウェア技術の向上により以前とは比べ物にならないほどずっと簡単にデジタル加工が可能になりました。無料なのに高性能なソフトウェアも市場にたくさん登場しています。
今回は、ECサイトのコンテンツ制作にも役立つオーサリングについてお伝えします。
- 動画や画像、音声、文字などを使ってコンテンツ作成することをオーサリングと言う
- 編集用ソフトウェアの進歩、スマホアプリの登場、SNSによる公表する場の登場でオーサリング技術が一般的になり始めた
- ハイスペックパソコン、ソフトウェア、素材が必要だが、パソコンは平均的な性能でも良し
- 画像や動画編集にはポイントがある
- オーサリング技術を習得して、加工したコンテンツをどんどん発信していくべき
オーサリングとは
オーサリングとは、動画や画像、音声、文字などを使ってソフトウェアやコンテンツを作成することを言います。そのままでは何の変哲もない素材ですが、ソフトウェアを使ってそれら素材を加工することで独自のコンテンツに仕上げていきます。
コンテンツ作成以外にも、作ったコンテンツをDVDに焼く行為などもオーサリングと呼んだりしますが、ここでは「オーサリング=コンテンツ作成」として話を進めていきます。
オーサリングが一般的になり始めた理由
もともと、オーサリングはプロが行う業務でした。オーサリングにはハイスペックなパソコンや編集ソフトウェアが必要でしたし、何よりコンテンツを作成する技術が必要でした。しかし時代は変化し、最近は会社の広報部門や一般の学生でさえ、オーサリングができるようになっています。もはやオーサリングは特別な技術ではありませんが、そのような背景には以下の理由があります。
ソフトウェア技術の進歩
オーサリングには、素材を加工するためのソフトウェアが必要でした。少し前までは、編集用ソフトウェアは操作が難しく、特別な説明書を読みこんで操作方法を覚えなければなりませんでした。さらに値段も高額でした。しかし最近の編集用ソフトウェアは無料で使えるものも多く、インターフェースがシンプルで操作も直感的です。これにより、初心者でも楽にコンテンツが作れるようになったのです。
スマホアプリによるお手軽感
iOSではiMovieアプリなど、スマートフォンアプリケーションの台頭もオーサリングに影響しています。スマートフォンは簡単に写真撮影や動画撮影ができますし、アプリを起動すればテンプレートを使って簡単に素材を加工できます。
しかもアプリのオーサリング機能は日々進化しています。指先でいとも簡単にオシャレな写真や面白い動画が作れるのです。
SNSによる拡散、ECサイトへの誘導
SNSで話題になるようなコンテンツを作成し、ECサイトへ誘導することも可能になってきました。
個人でいくら立派なコンテンツを作ったところで公表する場がなければ、楽しくありません。今はソーシャルネットワークサービス(SNS)が全盛の時代です。画像や動画を投稿すれば、コンテンツによっては一気に拡散されてたくさんのユーザーにいいね!やコメントをもらえます。コンテンツを公開して話題になれば、ECサイトに誘導したりブランディングを行うこともできます。
本格的なオーサリングに必要なもの
スマホアプリ等による簡易的なオーサリングではなく、繊細にオーサリングするために必要なものはハイスペックパソコン、ソフトウェア、素材です。
この中でもソフトウェアや素材はすぐに準備できますが、ハイスペックパソコンはコストが発生するためすぐには準備できないかもしれません。基本的にはどんなパソコンでもオーサリングできますが、処理能力の低いパソコンだと動作が遅く、スムーズに作業ができません。
画像や動画(特に動画)はデータが重いためソフトウェアで動画ファイルを開くのでさえ一苦労します。本格的にオーサリングを実施したいのであればまずはハイスペックパソコンの購入をおすすめしますが、なければ普通のパソコンでオーサリングをしてください。
オーサリングのポイント
プロではない一般ユーザーがオーサリングで優れたコンテンツを作るためにはいくつかのポイントを押さえれば比較的ちゃんとしたコンテンツが作れます。大きく画像編集編と動画編集編に分けて紹介します。
画像編集編
画像は動かない素材なので動画以上に加工の出来不出来が大きく影響します。初心者でもできる画像編集のポイントは以下になります。
三分割法を意識して写真を撮る
まずはそもそも写真を撮影する際のポイントですが、写真撮影に慣れていない方は被写体が中心になるよう写真を撮影することが多いです。これは日の丸構図と呼ばれるのですが、これだと四方にムダなスペースが多くなるので、写真加工がしづらくなります。一方で三分割法とは画面を縦横で三分の一ずつ(計9つ)に区切り、その縦線と横線が交わる点に被写体を持ってくるようにして撮影する方法です。三分割法は加工スペースが大きく取れるので、この構図はおすすめです。
文字を大きくしすぎない
チラシ用の加工画像に多いのですが、伝えたいメッセージを大きいフォントにしてしまうと、画像と大きな文字で見る側にごちゃごっちゃした印象を与えます。文字は控えめに加えるのが良いです。
四隅を暗くする
これは被写体を目立たせるための手法です。四隅を暗く加工することで被写体に立体感が出てきす。奥行きのある写真に仕上げたい場合はぜひ四隅を暗く加工してみて下さい。
動画編集編
動画編集の出来不出来はどのソフトを使うかにかかっております。同じ素材であってもソフト次第で結果は大きく変わります。
AviUti
AviUtiは無料の動画編集ソフトの中ではよく使われているソフトです。機能追加をしなければ半永久的に無料で使えますし、利用者が多いため不明点の解決方法はネットを調べれば出てきます。
VideoPad
有料ソフトですが、サクサク動くので、スムーズに動画加工ができます。初心者でも利用できるほど、シンプルなインターフェースが特徴です。
Adobe Premiere Pro CC
Adobeが提供している有料ソフトです。ほかの有料ソフトと比べ物にならないほど高品質です。プロが使うソフトなので、機能面は言うことがありません。
iMovie
iMovieはMac(Mac OS X v10.5.6以降)に標準搭載されているソフトです。無料なのに機能はしっかりしています。windowsのデフォルトソフトであるムービーメーカーと比べても機能面ではiMovieに軍配が上がります。
本格的な動画はプロの会社に依頼するのも手
SNSで少し目立つ画像や動画を作りたいなら初心者の方でも作れます。しかし当然プロが作る画像や動画とは全く別物です。本格的な動画を作りたいなら、オーサリング業務を提供している会社に依頼するのも良いでしょう。
オーサリングのまとめ
以上、オーサリングについて紹介してきました。一般ユーザーが手軽に情報発信できる今、オーザリングの技術はECサイトのコンテンツ制作のためにも、ある程度できておく必要があります。
現在ではカメラやビデオカメラ、スマホのカメラ機能の性能が上がってきているため、素材を撮るだけでも上質なコンテンツになりますが、そこにオリジナリティを加えることが重要になってきます。
オーサリングはパソコン、編集用ソフトウェア、素材を用意すればすぐに取りかかれます。画像や動画編集自体は優れた編集用ソフトウェアのおかげで、今はそこまで難しくなくなっていますので、紹介した編集ポイントも頭に入れてぜひ質の高いコンテンツを作ってみて下さい。
ソフトウェアには無料と有料それぞれありますが、まずはお試しで無料のソフトウェアから使い始めると良いでしょう。使ううちにだんだんとオーサリング技術も向上していくはずです。
オーサリング技術を習得して、他社とは違ったコンテンツをどんどん発信していってください。