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アクセス集中でユニクロのサイトがダウン!ECサイトをダウンさせない事前対策とは?

目次
  • アクセス集中によってなぜエラーになるのか?
  • サーバーダウンにより引き起こされる問題とは?
  • サーバーのメンテナンス・強化はどのように行う?
  • 最適なサーバーを選ぶ方法とは?
  • アクセスが集中する前に行うことができる対策とは?
  • まとめ
ファストファッションとしてもはや知らない人がいないユニクロ。

33周年を記念してユニクロオンラインサイトで2017年11月23日~11月28日の5日間「UNIQLO誕生感謝祭セール」が行われましたが、問題が発生しました。

23日にECサイトがダウンした状態となり、翌24日に復旧。約1日間アクセスができない状態だったため、限定期間商品のみ1日販売を延長する事態となりました。子会社のGUのオンラインサイトでも同様の障害が発生していたようです。

参考:朝日新聞 ユニクロでシステム障害 「感謝祭」でアクセス集中
https://www.asahi.com/articles/ASKCS4GRJKCSULFA00X.html
ウェブサイトが表示できなくなった原因として、サーバーへの大規模なアクセスが集中したことが挙げられます。
ECサイトで期間限定商品を扱っている場合や、SNS上で話題の商品が広く拡散された場合など、一時的に爆発的なアクセスを記録することがあります。

アクセスの集中によるサーバーダウンは、ユニクロの人気の高さを反映しているとも言えますが、こうした障害による売り上げの損失は、企業にとっては大きな影響を及ぼします。


アクセス集中によるサーバーダウンはなぜ起こるのか、サーバーダウンによる問題、サーバーダウンの際の企業対応や、事前に行える対策について述べていきたいと思います。

また、参考として無料ダウンロードいただけるお役立ち資料「手軽にECサイトを構築するなら!パブリッククラウドがオススメの理由もおススメです!

アクセス集中によってなぜエラーになるのか?

ウェブサイトにアクセスしようとした際、なかなかウェブページが表示されないことがあるでしょう。
他のウェブサイトには簡単にアクセスできる場合、アクセスしようとしているウェブサイトのサーバーに問題があります。

一時的にアクセスが集中しアクセス数が一時的に跳ね上がってしまうと、サーバーへの負荷が大きくなりウェブサイトの表示ができなくなります。
サーバーダウンの原因の一つとして、サーバーがウェブサイト表示のリクエストに答えられない状態であることがあげられます。
アクセス集中によってウェブサイトが表示されないエラー「503 Service Unavailable」が表示されることもあります。

他にサーバーが落ちる理由としては、一時的に爆発的なアクセス数がある場合ももちろんそうですが、サーバーの経年劣化による故障や停電といったトラブルでシステムが回復しないといった理由など、いくつかのパターンがあります。

サーバーダウンにより引き起こされる問題とは?

サーバーが落ちてしまうと、ECサイトの場合ウェブサイトが表示されなくなることによって売り上げが上がらなくなります。
アクセスの集中によりウェブサイトが表示できない時は目玉商品やタイムセールといったキャンペーンを行っている時でもあるので、この弊害でキャンペーン対象ではない通常商品も売れなくなってしまいます。これは非常に大きな機会損失となってしまいます。

サーバーダウンが長引いた場合や、頻繁にサーバーに障害がある場合は、訪問者はストレスを感じるのでウェブサイト自体にアクセスを諦める人もいるでしょう。
最悪、「使いづらいウェブサイト」と認識され二度と訪問してもらえないかもしれません。

この問題を避けるためにもサーバーのメンテナンスやシステム強化は問題が起こる前に解決しておかなければいけません。


サーバーのメンテナンス・強化はどのように行う?

レンタルサーバーであればサーバー管理者側で保守・メンテナンスを定期的に行いますが、夜間・休日の間のサーバー監視や急なサーバートラブルは業者に外注することもできます。
また、サーバーに特に原因がなく、ECサイトに機能を追加した時やコードをいじった時にウェブサイトが表示できなくなってどうしたらよいかわからないという方も、外注の業者に依頼したほうが素早く問題を解決することができます。

最適なサーバーを選ぶ方法とは?

ECサイト立ち上げの時点では、どれくらいの集客が見込めるかは不透明です。しかし目標の訪問者数を見積もってサーバー選定をしなければいけないため、ある程度目算は立てる必要があります。 最初からアクセスに耐えられるか不安なサーバーを選ぶよりは、アクセス数が集中しても耐えられるサーバーを選び、後で乗り換えを行う方法が良いかもしれません。

また、自社のECサイトの表示速度について知っておく必要もあります。
表示速度測定ツールとして、Googleの提供している『Page Speed Insights』があります。このツールではデバイスごとのウェブサイトの表示速度を測定してくれる上に、表示速度の改善策を提示してくれます。無料で利用できるので、まずはこちらでウェブサイトの表示速度を測ってみるとよいでしょう。

Page Speed Insights
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=JA


アクセスが集中する前に行うことができる対策とは?

アクセスが集中したときのために、事前対策を行うことができます。対策としては以下の3つがあります。

  • CDNの導入
  • 画像の削除または圧縮
  • フロントエンドの見直し
以下、各対策について詳しく説明していきたいと思います。

CDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)の導入

ECサイトを運営しているのであれば、一時的にアクセスが集中してしまう場合を考えてCDN(Contents Delivery Network)の導入を考えておくと良いでしょう。

通常あるウェブサイトのページを取得したい場合、同じタイミングで同じウェブサイトのページを取得したい人が集中すると、長い行列ができている状態になってしまいます。これが大規模アクセスの際の状態です。

一方、CDNを導入することにより何が変わるのかというと、ひとつの回線に依存することなく行列を分散させる役割を果たします。これにより、大規模アクセスがあったとしてもサーバーが応答しないといった事態を避けることができます。

参考:Akamai  CDNとは?
https://www.akamai.com/jp/ja/cdn/what-is-a-cdn.jsp
CDNの良い点は、利用しているサーバーを補強するかたちで利用できる点です。
通常のECサイト運営に問題がないのであれば、CDNの導入を行うのが一番手っ取り早いでしょう。CDNのサービスを提供している会社にもよりますが、固定料金として支払うものもあれば、データ量に応じて支払うものもあります。

画像を圧縮するか削除する

ECサイトのウェブページの表示がうまくいかない原因として、画像の問題があります。
商品を魅力的に見せるために必要不可欠な画像ですが、あまりに枚数が多いとサーバーからのデータ転送量が大きくなり、訪問者のPCやスマホへの表示が非常に遅くなってしまいます。

不要な画像は削除するか、画像を圧縮すると表示がスムーズになることもあります。

画像圧縮ツールはたくさんありますが、以下の画像圧縮ツールは比較的よく用いられるものです。

・Tiny PNG
https://tinypng.com/

・Compressor.io
https://compressor.io/

・JPEG Optimize
http://jpeg-optimizer.com/

フロントエンドの見直し

ECサイトの表示がうまくいかない原因はまだあります。
ウェブサイトの表示が遅くなる原因として、ウェブページの構成が複雑なことが挙げられます。

フロントエンドとは、ウェブページを表示させるための材料のようなもので、HTMLやCSS、画像やJava Scriptといったものがあります。
コードが上から順に読み込まれていき、途中にテキスト、画像ファイルや動画などが順に取得され、ウェブページが表示されます。

ウェブサイトを表示させるためのHTMLやCSSが複雑に並んでいる状態だと、サーバーがリクエストに対応できない場合があります。
URLにアクセスすれば一回の通信で全てが表示されると思いがちですが、コンテンツに画像や動画など含んでいる場合何度もサーバーと通信を行う必要があります。
通信を行う回数を単純に減らせば表示速度は速くなりますが、そうなると殺風景なウェブページとなってしまう可能性もあるので、不要と思えるものだけ削除などして改善していくと良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?
一時的なキャンペーンのためにアクセスが集中し、サーバーダウンとなり慌ててしまう前に対応できることはあります。

いざアクセスが集中して対応が後手に回ってしまわないように、早めにサーバーのメンテナンスや増強を行うことが肝心です。

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