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IKEA(イケア)のECサイトで小物配送が対応可能に。その影響は

IKEA(イケア)といえば日本でも知名度の高いスウェーデン発祥の家具・雑貨販売店です。

リーズナブルでおしゃれなアイテムを揃えていることで有名なイケアですが、この度イケア・ジャパンから小物雑貨の配送も対応可能になったという発表があり、少しニュースになっています。

なぜ今になって配送対応に応じるようになったのか、他社の配送サービス状況はどうなのか、今回のサービス規模拡大でどのような影響をもたらすようになるのかなど様々なポイントが見えてくるかと思いますが、今回は小物配送対応のニュースの詳細と、それに関連する事柄についてまとめていきます。

  • 初の小物対応
  • 他社配送サービスに比べて割高
  • 配送サービスのコストパフォーマンスについては議論の余地も

これまでの配送方法との違い

小物配送の概要

まずはイケアの小物配送についてのニュースから見ていきましょう。
イケア・ジャパンは12月11日にオンラインストアの全店舗の在庫で小物配送サービスを開始することを発表しました。

参考:http://www.ikea.com/jp/ja/about_ikea/newsitem/20171211_parcel

これまではテーブルなどの大型家具を対象とした配送サービスのみを行っていたため、イケアで販売されている小物を購入するためには直接店舗を訪れなければならないという状況が続いていました。

今回の配送対応の拡大により、最大で幅50cm・奥行50cm・高さ60cmのアイテムを送料990円からオンラインで利用できるようになり、イケアのオンラインショップはその利便性をより向上させることになったと言えるでしょう。

IKEA公式サイトを見てみると、通常配送と店舗受け取りの項目に加えて、小物配送の項目も用意されていることがわかります。

また、2018年の1月8日まで小物配送サービス開始キャンペーンが行われ、1000円分のクーポンがプレゼントされました。送料を実質無料で小物配送を利用できるキャンペーンであるとも見れそうです。(※現在はキャンペーンは終了しています)

http://www.ikea.com/ms/ja_JP/customer-service/about-services/komono/

他社ECサイトとの配送サービス比較

他の大手ECサイトの配送サービスについても見ておきましょう。

ニトリ

大手家具販売店のニトリでは、家具の配送料は無料、購入金額が36,852円以上で家具の設置も配達員が無料で行ってくれるサービスを導入しています。
小物についても非常にリーズナブルで、キッチン用品やインテリア雑貨も一律500円で配送を行ってくれます。7,000円以上の購入で送料が無料になるのも嬉しいポイントです。

https://www.nitori-net.jp/store/ja/ec/delivery?ptr=category

無印良品

シンプルなデザインと商品のクオリティの高さに定評のある無印良品の配送サービスは、品物のカテゴリや配送時期によって配送料が細かく設定されています。大型家具の送料は最高価格の2,160円、小物は756円が基本価格となっています。

送料無料サービスは特定の商品に限られており、基本的には送料は有料であることが前提となっています。

https://www.muji.net/mt/contact/guide/delivery_info/014397.html

リセノ

デザイン性の高い家具・インテリア雑貨を販売するリセノでは10,800円以上の購入で送料が無料、送料が有料になるケースでも小物は一律540円で対応しています。

http://www.receno.com/guide/ship.php

イケアはデザイン性と商品価格の安さで人気を集めるブランドですが、こういった配送サービス事情を見ると、今回対応を開始した小物配送サービスやこれまでの大型家具配送サービスは決して安いものではなく、配送サービスを利用するとなると商品のお得さはあまり体感できないと考えられます。

なぜ今のタイミングでのECサービス拡充なのか

イケアはなぜこのタイミングでECサイトの利便性向上に向けた展開を見せたのでしょうか。一つにはやはり他社ECサイトの拡充や、利用者の増加が背景にあると考えられます。

ECに最適の国、日本

世界標準で見ると比較的EC化が遅れていると言われる日本ですが、そうはいってもEC利用者は増加し続けているため、ECのニーズへの対応は必然的であったと言えるでしょう。
ましてや競合企業がこぞってリーズナブルな配送サービスを展開しているわけですから、ECだけで見ればイケアは後手に回ってしまっているとも見れます。

日本の物流は非常にレベルの高いサービスを提供していますから、必然的にECが発達しやすい環境にあると言えます。
送料の価格の高さを差し引いても、オンラインストアの商品で配送ができないものが存在することは大きな機会損失となっていたに違いありません。

生活環境の変化

車を持たない世帯が増加していることも、要因の一つであると見ることができます。
イケアはその店舗規模から郊外に設置されることが多く、近所に住んでいない人は車で訪れることが不可欠です。
地域によってはシャトルバスが通っている店舗もありますが、大型家具をはじめとした買い物へ行く場合には結局手元がふさがってしまいますから、やはり自家用車で訪れることが必要になってきます。

車を持たない代わりにカーシェアリングで自動車を利用することも増えてきたとはいえ、やはり車を持たない生活に慣れてしまうと買い物へ行くにしても電車などの公共交通機関でたどり着け、送料の安いところで購入する生活サイクルができてしまいます。

ECでの購買率の増加

Amazonが私たちの消費の習慣を一変させたことも、こういった流れを加速させる要因でしょう。
あまりにも便利すぎる即日配達や送料無料などのサービスは、既存の小売業を破壊してしまう利便性があることは多くの人が体感じている事実です。

小物配送対応から生じる各業界への影響

今回のイケアによる小物配送サービスの開始により、どのような影響を社会に与えるのでしょうか。

競合企業への影響力は小さめ

小物配送サービスの開始そのものはすでに他社でも導入している事例でもあるため、導入そのものには競合企業にとっても大きな脅威であるとはならないでしょう。
送料も990円と比較的高額の価格設定となっているため、価格競争が加速することもありません。

イケアの送料設定に注目が集まる?

今回のサービス開始のアナウンスにより、イケアの送料価格設定そのものに注目が集まることはありえるかもしれません。
イケアは商品を低価格で提供する代わりに、組み立てや配送は購入者側で全て負担してもらうという方針が続けられていますから、送料は必然的に高額になります。

人手不足によって業務に最も支障の出ている配送業界は、その送料の安さゆえに苦しい状況に陥っている節もあると言えますが、イケアの提示する送料設定は運送業者に送料の値上げを促す働きをしてくれる可能性もあります。
サービスの質や需要と比較して、日本の配送サービスは送料が安すぎるという話もあるくらいですから、現在の送料無料は当たり前という状況を打開するきっかけにつながるかもしれません。

イケアのブランド力+EC

イケアの場合は、ネームブランドや店舗そのものにエンターテイメント性があるため、これまでECに対してそれほど重きをおいていなかったといえます。
レストランや広い店舗にたくさんの商品という店舗運営方針は、単なる家具小売に留まらない訪問価値を生んでいますから、他社よりも高めの送料設定であっても、十分に顧客満足度を得られるのではないでしょうか。

まとめ

ECサイトを中心に事業を進めて行く場合、送料の設定はサービスの一環として気を配る必要がある部分です。
競合他社がどのような送料設定を行っているか、それがユーザーのニーズに合っているか、しっかりと調査することが必要となります。

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