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フランス小売業界の成長の陰にはモバイル端末を使ったMコマースの躍進があり!

~スマートフォンやタブレットでの買い物は消費者にとって今や当たり前に~

フランスでは依然として停滞する国内の経済成長率を横目に、Eコマースにおいては2ケタの成長率を実現しています。CCM Benchmark GroupがAccor、 Carrefour、またエールフランス航空など50社のEコマースサイトにおけるデータを収集・分析して今年7月に発表したレポートによると、2013年のオンライン小売販売実績は、前年に比べ14%アップという結果が出ています。

このレポートによると、フランスの大手オンライン小売業者は着実に業績を上げており、該当するEコマース小売企業10社のうち7社は2013年度に黒字決算を実現しているということです。しかしその一方で、年間売上100万ユーロ(130万ドル)以下の小規模業者で黒字決算を実現しているケースの割合はわずか45%にとどまっています。

このセールスアップ分は携帯デバイスでの購入によるところが大きく、調査対象となった企業のち60%が、Mコマースが昨年度のセールスアップに大きく貢献したと答えています。ちなみにフランスでは業界全体としての2013年の売上のうち12%がMコマースによるもので、この数字は2012年に比べて5%上昇しています。

この他にも、オンライン小売業各社はさまざまな販売戦略を練りながら小売業界での厳しい販売競争を勝ち抜くべく努力を続けています。Mコマース以外で2013年度のセールスアップに効果を発揮したのは何か、という質問に対しては、56%が「消費者への個人的なはたらきかけ」と答え、またこれらの業者はマルチチャネル販売にも対応していることが分かっています。さらに、調査対象となった業者のほぼ半数となる46%が海外進出戦略が2013年度における成長に効果を発揮したとしており、40%は販売商品のバラエティーの増加、また14%はソーシャルメディアの活用を売上拡大の主な要因としています。

さて、フランスの小売業者が力を入れているもう一つのカスタマーサービスとして配送サービスがあります。CCMの調査対象となった業者全てが自宅配送サービスを実施しており、74%消費者がこのサービスを利用しています。また、これらの小売業者のうち半数以上の53%が商品購入者が店舗で商品を受け取る事を可能にしており、実際に44%の消費者がこのオプションを選択しています。ちなみに、配送関連のサービスで一つだけ需要と供給のバランスが取れていないサービスとして「店舗以外の業者指定受け取り場所での購入商品の受け取り」を可能にするサービスがあり、71%のオンライン小売業者がこのサービスを実施しているものの、実際に利用する消費者の割合は34%にとどまっています。

オンラインマーケット調査会社eMarketerによると、今年度の一般消費者向けのEコマース販売総額は2013年を10%上回る476億5千万ドルになると予測されます。この上昇分は初めてオンラインでの購入をする消費者による影響が大きく、フランスでは2014年度中にインターネット利用者のうち3分の2以上がオンラインでの商品購入を経験することになるとみられています。

また、近隣諸国の例を見る限り、フランス国内でのオンラインショップ市場はこの先さらに拡大していく大きな可能性を秘めているとも言えます。前出のeMarketer社は、ドイツでは14歳以上のウェブサイトユーザーのうち80%近くが今年度オンラインショップで買い物をすることになると予測しており、さらにイギリスにおいてはこの数字が88%にまで上るとしています。

この記事はMcommerce Fuels Growth for France's Online Retailersを海外小売最前線が日本向けに編集したものです。

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