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モバイルコマースの成長スピードは今やEコマース全体の3倍に!

先ごろPayPalとマーケットリサーチ企業Ipsosとの共同で、世界22か国における17600人の消費者を対象に実施された調査の結果、世界規模でのモバイルコマースの成長スピードがEコマース全体のほぼ3倍にも上ることが明らかになりました。

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具体的には、2013年から2016年にかけて、モバイルコマースを含むEコマース全体の世界主要各国における年平均成長率 (CAGR)は13%であると予測されるのに対し、モバイルコマースだけに限ってみるとその数字は42%にまで跳ね上がっているのです。

この事からも分かるように、一般消費者のモバイルコマース利用頻度は2011以降急速な成長を見せており、世界全体でモバイル機器を介した販売総額の割合は2010年にはわずか1%であったのが、現在では20%にまで上昇しています。

特にアメリカにおいては、2014年の取引総額5460万ドルから2016年には9630万ドルまでの成長が見込まれています。

また年間成長率においてはアメリカ国内のEコマース全体では9~11%ほどであるのに対し、モバイルコマースに限れば2016年まで年間26~32%ほどの成長が予測されています。ちなみに世界全体では、モバイルコマースの取引総額は2013年の約1020億ドルから2016年には2910億ドルへの成長が見込まれています。

例えば、アラブ首長国連邦(UAE)ではモバイル機器を利用した商品購入がオンラインショッピング全体の24%を占めており、中国とトルコではそれぞれ21%、19%となっています。特に2014年の中国においては、オンラインで商品を購入した消費者の68%がモバイル機器を利用して商品を購入しており、この数字はUAEでは57%、トルコでも53%という高い数値になっています。

また、過去12か月の間にスマートフォンを使って商品購入をした消費者の割合はアメリカでは31%、イギリスで33%となっており、その他の国ではフランス36%、スペイン34%、スイス32%、ロシア34%、イスラエル37%、トルコ53%、ウクライナ57%、ブラジル34%、メキシコ46%、オーストラリア33%、中国68%というデータが出ています。

そして世界全体で考えると、オンラインで商品を購入した消費者の3分の1が過去12か月の間にスマートフォンを利用して購入したことになります。また主な年齢層としては18~34歳が当てはまり、このグループにおいては59%がオンラインで購入する際にモバイル機器を利用することが分かっています。

さらに世界全体では52%のスマートフォンユーザーがモバイル対応サイトを通して商品購入をしており、それより多い64%が専用アプリをダウンロードして買い物をしているとの統計も出ています。その主な理由としては35%が「便利さ」、そして30%は「スピード」を挙げており、その他の要因としては購入確認メッセージが即座に表示される機能や、ディスカウントや使用可能クーポンを知らせるシステムがアプリ内に内蔵されていることもユーザーから支持される大きなポイントとなっている事が分かっています。

モバイル機器を利用した商品購入に関する消費者の行動傾向について見てみると、「商品情報を得るため」にモバイル機器を使用すると答えた割合は36%、「販売メーカーを検索するため」が27%、「特定の商品や店舗のレビューを読むため」が25%という結果になっています。

加えて一般消費者は将来的にスマートフォンの機能を活用した買い物に興味があるという事も明らかになっており、スマートフォンを使った「タップ式自動支払いシステム」に興味があると答えた割合は16%、モバイル専用アプリやブラウザを使ったオーダーには15%、店舗間における価格の比較には14%の消費者がそれぞれ興味を示しています。


この記事はMobile commerce growing three times faster than e-commerceの記事を海外小売最前線が日本向けに編集したものです。