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配送オプションと売り上げの意外な関連性

配送専門業者であるGFS社の調査によると、オンラインショッピングサイト運営において配送オプションを豊富に提供することで、カートの中に入っている商品を購入せずにそのままにする確率が減り、結果的にセールスが10%アップするということが分かっています。

加えて、1回のオーダー量も増加の傾向が見られたということで、その効果は想像以上のものであると言えます。

同じく配送業務を手掛けるHermes社の調査によると、カートに入れた商品を購入するに至らない最大の理由の10%は、商品配送に関する問題であることが報告されており、具体的には購入完了するまでのプロセスが長すぎたり配送費が高いことなどが挙げられます。
また、イギリスの消費者のうち8人に1人は、過去12カ月にオンラインショッピングサイトを訪れてカートに商品を入れたまま購入せずじまいだった事があると答えています。

購入プロセスは明瞭かつ簡潔に

前述のGFS社の取締役サイモン・ベール氏は「小売業者にとって購入プロセスを明瞭かつ簡潔にアレンジすることはとても重要であり、イギリスだけで年間520億ポンドが取引される小売業界においてこの点は大きな意味を持つものなのです」と述べています。

「オンラインでの買い物に対する消費者の期待値はこれまでになく高まってきており、配送オプションが限られていたり費用が高いというような場合はもはや見向きもされなくなってきているのが現実です」

「ただ、これはすぐに改善することができるのですから、いつまでもそのままにしておいてゆくゆくは大きな損失を被ることのないよう早めに対応していくようにしましょう」とはいずれも同氏の弁です。


イギリスとドイツに見る国ごとの傾向の違い

Hermes社の調査によると、イギリスの消費者はドイツの消費者に比べてカートに商品を入れたまま購入しない確立が2倍も高いという事が分かっています。このことからはイギリスの消費者の傾向が分かるだけでなく、ヨーロッパの主要Eコマース対象マーケットであるドイツと比較した状況をも把握することができます。

同社のマーケティング・セールス主任であるマーク・ペティット氏によると「一般的には消費者の居住地域に関わらず購買傾向というのは概ね似通っているものですが、国や文化などによって若干の違いは存在するのもまた事実です。従って1つの配送システムで全てのマーケットに対応しようとせず、バラエティー豊かな配送オプションを用意するだけでもサイト訪問者をより効果的に商品購入に導くことができるのです」という事です。


この記事はMore delivery choice reduces cart abandonmentを海外小売最前線が日本向けに編集したものです。