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実店舗でも在庫に限りが無くなる時代へ

オンライン小売販売の世界では、ここ数年在庫を持たずに注文に応じて配送を行う「ドロップシッピング」のスタイルが

一般化してきています。

その背景には俗に言う「マトリックス小売販売」の発達が関係しているのですが、ここにきて実店舗でも在庫に限りの無い小売販売形式が浸透してきているのです。

このようなスタイルの小売販売においては、在庫の数や種類は文字通り無限に広がることになり、その結果カスタマーサービスの向上、または複数のチャネルを一体化した小売販売などは比較的簡単に実施できるようになり、既存の小売販売実店舗やオンラインショップ運営の将来性に大きな可能性をもたらすことになることが期待されています。

具体的には、オンラインショップ対応専門のスタッフを配置して実店舗との連携をスムースに実践する一方で、実店舗側においてはお店のサイズや在庫量の縮小を視野に入れつつB2B(対ビジネス)およびB2C(対消費者)のどちらにもオムニチャネルで対応する在庫管理システムを活用するのが効果的で、これによって初期投資費用を抑えつつ大きな投資効果が期待できます。

また、オンライン小売販売業者はこの先オンラインショップの拡大や対応スタッフの配置などに力を入れることで、実店舗をもたない「オンライン専門業者」として独自の地位を確立させることが可能になってくる一方で、実店舗の運営も同時に行っている業者としては、オンラインショップとの連携をスムースに行う事で、実店舗あるいはオンラインショップのみの業者とは違った形でマーケティング展開を行う事が出来るのが強みとなります。

1995年にウェブサイトが一般化されて以来、これまでにオンライン小売業者は様々なツールを使って自社サイトを使いやすく効果的なものにするよう改良を加えてきていますが、特に様々なチャネルを通してより多くの消費者にサイトを訪れてもらい、販売に結び付けるためのオンライン上での消費者へはたらきかけ自体は最近では比較的シンプルなものとなってきています。

ところが、これと並行したソーシャルネットワークやモバイル機器の飛躍的な成長に伴い、ウェブサイトそのものが買い物をするためのものだけではなく、バーチャル世界的な存在になってきているのです。そのため、小売業者側としては単なるウェブサイトという枠組みを超えて、人員配置などを含めて実店舗の延長線上にある一つの独立した部署として取り扱う必要が出てきているのです。

(引用元:Firefox Mobile / Johan Larsson

買い物客は今や実在の世界とバーチャルな世界の間をモバイル機器を利用して簡単に行き来することができるようになっています。

そのため、小売業者側もこれに呼応する形で在庫内容や専門のスタッフ配置などオンラインショップをより魅力的に整備しつつ、実店舗においても人間ではなく機械がカスタマーサービスを担当する「バーチャルスタッフ」などのテクノロジーを採用しながら、消費者へのクリエイティブかつ効果的なはたらきかけを積極的に実施していく必要があるのです。

「次世代型小売販売」のスタイルを考える際に、実店舗との連携や一体化によるカスタマーサービスの充実化に重点を置いたオンラインショップ構築・整備を心掛けることで、その可能性はまさに無限に広がってくると言えるでしょう。

この記事はEntering Era of the Endless Storeの記事を海外小売最前線が日本向けに編集したものです。

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