マルチドメインとは?ECサイトをマルチドメインで運営する方法とは?
新しくECサイトを作るかた、または既にECサイトを持っているかたでも、新しくECサイトをつくるときに
「新しいショップだから、新しくドメインを取らないといけない!」
と思っていませんか?
新たなサイトは新たなドメイン(=URL)で、という考え方は正しいようにも見えます。
しかし、実は無計画に新しいドメインを導入すると、サイトの集客力が落ち、本来あったはずのアクセス数が減ってしまう可能性があります。
そこでこの記事では、新しくECサイトを作るときに
これに対して、複数のサイトを単一のドメインで管理するのが、シングルドメインと呼ばれる方法です。
仮に、自社の3つのブランドで、サイトA・サイトB・サイトCという3つのサイトを作るとしましょう。
これらのサイト運営を、マルチドメインで運営した場合と、シングルドメインで運営した場合だと、
具体的に言えば、例えばカカクコム(kakaku.com)という会社では、
価格.com(商品価格の比較サイト)→kakaku.com
食べログ(飲食店の口コミサイト)→tabelog.com
スマイティ(不動産の情報サイト)→sumaity.com
という3つのドメインを設定しています。これがマルチドメインでサイト運営をしているということです。
一方、もしカカクコムがkakaku.comという一つのドメイン(シングルドメイン)で上記の3サイトを運営する場合は
価格.com(商品価格の比較サイト)→kakaku.com/kakaku/
食べログ(飲食店の口コミサイト)→kakaku.com/tabelog/
スマイティ(不動産の情報サイト)→kakaku.com/sumaity/
のようになるかと思われます
※ドメインの細かい考え方については、後述します。
例えば、「公式サイトのドメイン」と「ブログサイトのドメイン」という、2つのドメインを持っているとします。
このときに、1つの検索キーワードに対して「公式サイトのドメイン」と「ブログサイトのドメイン」の両方を、検索結果として表示できるのです。
SEO対策というと、キーワードで1位を狙いにいく「点のSEO対策」だけを考えがちです。
しかし、マルチドメインを活用するとキーワードの検索結果上位の独占を狙いにいく「面のSEO対策」をすることができます。
これにより、自分のECサイトが検索されたときに、その関連ドメインで上位を押さえてしまうことが可能です。
また、リスティング広告(SEM、Googleアドワーズ(Adwords)など)でドメインごとにアカウントを作れば、1つのキーワードに対して複数の広告を出稿できます。
予算が十分にある場合、非常に有効な広告手段と言えそうです。
本来ペナルティは悪質なSEO対策を行っているサイトに対するものですが、予期せぬ原因でペナルティを受けるケースも。
この場合、単一のドメインで複数サイトを運営していると、全てのサイトがペナルティに巻き込まれ、検索順位が低下します。
そんなときにマルチドメインでドメインが分かれていると、ペナルティの範囲を最小限に押さえることが可能です。
これにより、Googleから「専門性の高いサイト」として評価されやすいECサイト構築が可能です。
ユーザーニーズにマッチしたテーマのECサイトを作れるので、SEO対策として有効なだけでなく、商品を買ってもらえる確率も上昇します。
ここまでで説明したマルチドメインの3つのメリットをまとめると、
しかし、マルチドメインにもデメリットはあります。次は、マルチドメインのデメリットを見ていきましょう。
第一に、複数のドメインを管理・運用する手間がかかることがあります。
ドメインごとのサーバー移行が必要
ドメインごとにSSL(暗号化通信)証明書が必要
ドメインごとのセキュリティ対策が必要
のように、それぞれのドメインに対して管理をしなければなりません。
CMS(コンテンツ管理システム)
アクセス解析
など、ECサイトを構築するために必要なツールがドメインごとに必要になります。
ツールにもよりますが、「ドメインの数によって料金が変わるのかどうか」には、気をつけながらマルチドメインを検討すべきでしょう。
ドメインを分けた各サイトごとにコンテンツ変更を行う必要があり、結果としてシングルドメインで作ったサイトよりも工数がかかります。
以上のように、マルチドメインでECサイト運用を行うと、
メリットとデメリットをしっかりと比較した上で、自分のECサイトへマルチドメインを導入していきましょう。
マルチドメインとは「サイトをドメインごとに分けて、複数のドメインで複数のサイトを管理すること」でしたね。
kakaku.com(商品価格の比較サイト)
tabelog.com(飲食店の口コミサイト)
sumaity.com(不動産の情報サイト)
のように、どのサイトも「株式会社カカクコム」が運用しているサイトですが、ドメインが違うのがマルチドメインの特徴です。
では、マルチドメインと比べて、サブドメイン・サブディレクトリはどう違うのでしょうか?
yahoo.co.jp
weather.yahoo.co.jp(天気予報)
shopping.yahoo.co.jp(ショッピング)
map.yahoo.co.jp(マップ)
違うコンテンツであるものの、同じ運営であることを示すために使用することが多いです。
「ドメインを分ける」という考え方は同じなので、サブドメインはマルチドメインの方法の一つであると言えます。
また、サブドメインを使用する場合、独自ドメインは一つしか取る必要がありません。
さらに、ドメインの価値をある程度引き継ぐことができるので、SEO効果もあります。
新たにドメインを取って1から育てる方法と比べると、ドメインにかかるコストも手間も少ないのがサブドメインの特徴ですね。
kakaku.com
kakaku.com/kuruma/(自動車)
kakaku.com/card/(クレジットカード)
kakaku.com/invest/(投資・資産運用)
メイン(価格ドットコム)からテーマ(各コンテンツ)を純粋に切り分けることができる場合に、サブディレクトリは効果を発揮します。
サブディレクトリも既存ドメインのパワーを引き継ぐことができます。
しかし、Googleからのペナルティを、全てのコンテンツが受けてしまう危険も。全く別のドメインとして運用する、マルチドメインとは反対のメリット・デメリットがあるのです。
マルチドメイン・サブドメイン・サブディレクトリを比べると、
マルチドメイン:メインとは別のドメインでサイトを作る
サブドメイン:メインのドメインに文字列を追加してドメインを分ける(マルチドメインの一部)
サブディレクトリ:メインサイトの下層にサイトを追加する
と比較することができます。
マルチドメインの設定方法は大きく2つ。
全く別のコンテンツとして、新たなサイトを作るのであれば別のドメインを取るのがおすすめです。
逆に、既存のコンテンツと関連していたサイトであれば、サブドメインを取得するのがよいでしょう。
いま利用している(これから利用予定の)レンタルサーバーで、別ドメイン・サブドメインを設定できる上限も考えながら、新しいサイトを作っていきましょう!
そして、マルチドメインのメリットは、
さらに、マルチドメインのデメリットには、
そして、
結論として、ECサイトにマルチドメインを設定する方法は、
1、全く別のドメインを取得する
2、サブドメインを取得する
の2つです。なお、実際にマルチドメインを使ってサイト運用をする際には、レンタルサーバーの制限に気をつけてください。
「新しいショップだから、新しくドメインを取らないといけない!」
と思っていませんか?
新たなサイトは新たなドメイン(=URL)で、という考え方は正しいようにも見えます。
しかし、実は無計画に新しいドメインを導入すると、サイトの集客力が落ち、本来あったはずのアクセス数が減ってしまう可能性があります。
そこでこの記事では、新しくECサイトを作るときに
- マルチドメイン
- シングルドメイン
- これから新しくECサイトを作りたい
- マルチドメインという言葉は聞いたことあるけど、よくわからない
- SEOに強いECサイトを構築したい
ECサイトのSEO対策ができるマルチドメインとは何か
マルチドメインとは、簡単に説明すると「サイトをドメインごとに分けて、複数のドメインで複数のサイトを管理すること」を意味しています。これに対して、複数のサイトを単一のドメインで管理するのが、シングルドメインと呼ばれる方法です。
仮に、自社の3つのブランドで、サイトA・サイトB・サイトCという3つのサイトを作るとしましょう。
これらのサイト運営を、マルチドメインで運営した場合と、シングルドメインで運営した場合だと、
- マルチドメイン:3つのドメインでサイトA・サイトB・サイトCを運営する
- シングルドメイン:1つのドメインでサイトA・サイトB・サイトCを運営する
具体的に言えば、例えばカカクコム(kakaku.com)という会社では、
価格.com(商品価格の比較サイト)→kakaku.com
食べログ(飲食店の口コミサイト)→tabelog.com
スマイティ(不動産の情報サイト)→sumaity.com
という3つのドメインを設定しています。これがマルチドメインでサイト運営をしているということです。
一方、もしカカクコムがkakaku.comという一つのドメイン(シングルドメイン)で上記の3サイトを運営する場合は
価格.com(商品価格の比較サイト)→kakaku.com/kakaku/
食べログ(飲食店の口コミサイト)→kakaku.com/tabelog/
スマイティ(不動産の情報サイト)→kakaku.com/sumaity/
のようになるかと思われます
※ドメインの細かい考え方については、後述します。
マルチドメインのメリット1:検索結果を独占する「面のSEO対策」
マルチドメインでサイトを運営する最大のメリットは、検索結果を独占する強力なSEO対策を施せることです。例えば、「公式サイトのドメイン」と「ブログサイトのドメイン」という、2つのドメインを持っているとします。
このときに、1つの検索キーワードに対して「公式サイトのドメイン」と「ブログサイトのドメイン」の両方を、検索結果として表示できるのです。
SEO対策というと、キーワードで1位を狙いにいく「点のSEO対策」だけを考えがちです。
しかし、マルチドメインを活用するとキーワードの検索結果上位の独占を狙いにいく「面のSEO対策」をすることができます。
これにより、自分のECサイトが検索されたときに、その関連ドメインで上位を押さえてしまうことが可能です。
また、リスティング広告(SEM、Googleアドワーズ(Adwords)など)でドメインごとにアカウントを作れば、1つのキーワードに対して複数の広告を出稿できます。
予算が十分にある場合、非常に有効な広告手段と言えそうです。
マルチドメインのメリット2:ペナルティがあっても、サイト同士が影響を受けない
Googleは、「googleの考える悪質なサイト」に対し、自動もしくは手動で検索順位を下げるという「ペナルティ」を与える場合があります。本来ペナルティは悪質なSEO対策を行っているサイトに対するものですが、予期せぬ原因でペナルティを受けるケースも。
この場合、単一のドメインで複数サイトを運営していると、全てのサイトがペナルティに巻き込まれ、検索順位が低下します。
そんなときにマルチドメインでドメインが分かれていると、ペナルティの範囲を最小限に押さえることが可能です。
マルチドメインのメリット3:サイトのテーマを統一しやすい
マルチドメインを採用していれば、テーマごとにサイトを作ることもできます。これにより、Googleから「専門性の高いサイト」として評価されやすいECサイト構築が可能です。
ユーザーニーズにマッチしたテーマのECサイトを作れるので、SEO対策として有効なだけでなく、商品を買ってもらえる確率も上昇します。
ここまでで説明したマルチドメインの3つのメリットをまとめると、
- 検索結果を独占する「面のSEO対策」
- ペナルティがあっても、サイト同士が影響を受けない
- サイトのテーマを統一しやすい
しかし、マルチドメインにもデメリットはあります。次は、マルチドメインのデメリットを見ていきましょう。
マルチドメインのデメリット1:複数ドメインの管理・運用コスト
では、逆にマルチドメインを使うことで発生するデメリットは何でしょうか?第一に、複数のドメインを管理・運用する手間がかかることがあります。
ドメインごとのサーバー移行が必要
ドメインごとにSSL(暗号化通信)証明書が必要
ドメインごとのセキュリティ対策が必要
のように、それぞれのドメインに対して管理をしなければなりません。
マルチドメインのデメリット2:ドメインごとに料金がかかるツールの存在
マルチドメインでECサイト運用をするときに、CMS(コンテンツ管理システム)
アクセス解析
など、ECサイトを構築するために必要なツールがドメインごとに必要になります。
ツールにもよりますが、「ドメインの数によって料金が変わるのかどうか」には、気をつけながらマルチドメインを検討すべきでしょう。
マルチドメインのデメリット3:共通のコンテンツを変更する手間
マルチドメインによってブランドごとにサイトを分けると、共通のデザイン・文言・コンテンツなどを変更するときに、1つずつ対応しなければなりません。ドメインを分けた各サイトごとにコンテンツ変更を行う必要があり、結果としてシングルドメインで作ったサイトよりも工数がかかります。
以上のように、マルチドメインでECサイト運用を行うと、
- 複数ドメインの管理・運用コスト
- ドメインごとに料金がかかるツールの存在
- 共通のコンテンツを変更する手間
メリットとデメリットをしっかりと比較した上で、自分のECサイトへマルチドメインを導入していきましょう。
マルチドメイン・サブドメイン・サブディレクトリ」の違いは?
ここでは、新しいサイトを作るとき話題にのぼることが多い、- マルチドメイン
- サブドメイン
- サブディレクトリ
マルチドメインとは「サイトをドメインごとに分けて、複数のドメインで複数のサイトを管理すること」でしたね。
kakaku.com(商品価格の比較サイト)
tabelog.com(飲食店の口コミサイト)
sumaity.com(不動産の情報サイト)
のように、どのサイトも「株式会社カカクコム」が運用しているサイトですが、ドメインが違うのがマルチドメインの特徴です。
では、マルチドメインと比べて、サブドメイン・サブディレクトリはどう違うのでしょうか?
マルチドメインとサブドメインの違い
サブドメインとは、以下の太字部分のことをいいます。yahoo.co.jp
weather.yahoo.co.jp(天気予報)
shopping.yahoo.co.jp(ショッピング)
map.yahoo.co.jp(マップ)
違うコンテンツであるものの、同じ運営であることを示すために使用することが多いです。
「ドメインを分ける」という考え方は同じなので、サブドメインはマルチドメインの方法の一つであると言えます。
また、サブドメインを使用する場合、独自ドメインは一つしか取る必要がありません。
さらに、ドメインの価値をある程度引き継ぐことができるので、SEO効果もあります。
新たにドメインを取って1から育てる方法と比べると、ドメインにかかるコストも手間も少ないのがサブドメインの特徴ですね。
マルチドメインとサブディレクトリの違い
サブディレクトリとは、以下の太字部分のことをいいます。kakaku.com
kakaku.com/kuruma/(自動車)
kakaku.com/card/(クレジットカード)
kakaku.com/invest/(投資・資産運用)
メイン(価格ドットコム)からテーマ(各コンテンツ)を純粋に切り分けることができる場合に、サブディレクトリは効果を発揮します。
サブディレクトリも既存ドメインのパワーを引き継ぐことができます。
しかし、Googleからのペナルティを、全てのコンテンツが受けてしまう危険も。全く別のドメインとして運用する、マルチドメインとは反対のメリット・デメリットがあるのです。
マルチドメイン・サブドメイン・サブディレクトリを比べると、
マルチドメイン:メインとは別のドメインでサイトを作る
サブドメイン:メインのドメインに文字列を追加してドメインを分ける(マルチドメインの一部)
サブディレクトリ:メインサイトの下層にサイトを追加する
と比較することができます。
ECサイトでマルチドメインを設定する方法は?
マルチドメインのメリットには、以下の3つがありましたね。- 検索結果を独占する「面のSEO対策」
- ペナルティがあっても、サイト同士が影響を受けない
- サイトのテーマを統一しやすい
- 複数ドメインの管理・運用コスト
- ドメインごとに料金がかかるツールの存在
- 共通のコンテンツを変更する手間
マルチドメインの設定方法は大きく2つ。
- 全く別のドメインを取得する
- サブドメインを取得する
全く別のコンテンツとして、新たなサイトを作るのであれば別のドメインを取るのがおすすめです。
逆に、既存のコンテンツと関連していたサイトであれば、サブドメインを取得するのがよいでしょう。
いま利用している(これから利用予定の)レンタルサーバーで、別ドメイン・サブドメインを設定できる上限も考えながら、新しいサイトを作っていきましょう!
まとめ
既存のサイトに加えて、新しくサイトを作るときは、- マルチドメイン:複数のドメインで複数のサイトを運営する方法
- シングルドメイン:1つのドメインで複数のサイトを運営する方法
そして、マルチドメインのメリットは、
- 検索結果を独占する「面のSEO対策」
- ペナルティがあっても、サイト同士が影響を受けない
- サイトのテーマを統一しやすい
さらに、マルチドメインのデメリットには、
- 複数ドメインの管理・運用コスト
- ドメインごとに料金がかかるツールの存在
- 共通のコンテンツを変更する手間
そして、
- 別のドメインを取得する「マルチドメイン」
- 同じドメインに違う文字列を追加する「サブドメイン」
- メインサイトの下層にサイトを追加する「サブディレクトリ」
結論として、ECサイトにマルチドメインを設定する方法は、
1、全く別のドメインを取得する
2、サブドメインを取得する
の2つです。なお、実際にマルチドメインを使ってサイト運用をする際には、レンタルサーバーの制限に気をつけてください。