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ソーシャルメディアを活用したEコマースマーケティングとは

現在、企業マーケティングにおけるソーシャルメディアの重要性がますます注目度を高めています。先ごろ実施されたデューク大学の調査結果によると、一般的な企業におけるマーケティング予算のうちソーシャルメディアには平均して9%が割かれているというデータが出ており、この数字はこの先5年間で22%にまで上昇するとみられています。

事実、EコマースのマーケットにおいてFacebook、 Twitter、 LinkedIn、そして Instagramといったソーシャルメディアは、21世紀の現代において情報発信や商品購入の手段として企業と消費者を結ぶ欠かせないツールとなってきています。

一般的に、ウェブサイトを利用してビジネスを行う際にはソーシャルメディアマーケティングの成否が大きな影響を及ぼします。特に顧客開拓や既存の顧客へのディスカウント提供などに効果を発揮し、取扱商品なども広く宣伝することが可能です。こう考えると、まさに一昔前の小売店舗にとっての店頭に掲げる広告看板と同じだけの重要度、意味合いを持っていると言えるでしょう。


では、具体的にどのような活用の仕方があるのでしょうか。ソーシャルメディアをマーケティングに効果的に取り入れた例を次に挙げながら見ていきましょう。

新規顧客開拓

「お客様のいるところへ出ていけ」とはマーケティング戦略の基本ですが、ソーシャルメディアを利用すればこれを簡単に実現することができます。つまりソーシャルメディアを使う事で消費者とより深いつながりを持つことが出来るのですが、その具体例として以下のようなケースが挙げられます。

リサーチ:リアルタイムで消費者の興味関心の対象を把握することができるソーシャルメディアを活用して、どのような種類のグループにはたらきかけるのが効果的かを理解し、より効果的なメッセージを発信することが可能になります。

カスタマーサービス:「すぐにその場で」情報が入手できるのがソーシャルメディアの特徴です。この性質を十分に活用して、消費者からの質問に素早く返答することはもちろん、サービスに不満を持っている顧客に対しても速やかに対処することが可能になります。従ってソーシャルメディアを使ったカスタマーサービスの果たす役割は非常に大きなものだと言えるのです

新規顧客開拓:ソーシャルメディアのプロファイルは、企業にとっては「顔」のようなものです。最近では消費者はソーシャルメディアを通してブランドや商品を検索するのが一般化してきており、特にYelp、Facebook、そしてLinkedInなどは広く浸透しています。従ってこれらのメディア上での存在感を高め、重要な情報が簡単に消費者の目に入ることが出来るように工夫をするところから始めたいところです。また、実際に商品を購入した買い物客にレビュー記事を書いてもらうよう勧めることも重要です。
顧客とつながるツール:ソーシャルメディアは単にセールスをアップしてトラフィック数を稼ぐためのものではなく、実際に集まったトラフィックを利用して効果的なマーケティングを実施できるところに真の価値があるのです。

カメラメーカーのGoPro社を例に見てみると、同社のFacebookページには商品販売を目的としたコンテンツがアップされることはほとんどなく、実際に自社製品で撮影された写真やビデオを掲載することで「あなたもこのような質の高い写真やビデオが撮れますよ」とさりげなくアピールしているのです。

つまり、カギとなるのはいかにして「高品質」「オリジナル」「意外性」といった側面を上手にプロモーションできるかといった点であり、そのためにはまとめサイトの活用も大きな効果を発揮します。


広告費投資の有益性

Facebook、Twitter、そしてLinkedInといった有名ソーシャルネットワーク各社は、これまでの無料広告サービスを廃止して今後は有料化させていく方針を固めており、これからはEコマース企業は広告費にもより多くの予算を投資していくことが必要となる事は避けられません。しかし、ソーシャルネットワーク上での広告にはこれから述べるような大きな利点があるのです。

より細かくカスタマイズされたマーケティング:FacebookやLinkedInは、マーケティング活動を行う際に、対象となる消費者の年齢、居住地、興味関心、職業などの項目に分けてターゲットを縛った形で実施することを可能にします。

また、オンライン小売のスタートアップであるShopifyは、FacebookのCustom Audienceツールを活用してマーケティング予算を50%カットすることに成功しています。
また最近ではビデオ広告も洗練されてきており、事実Youtubeのもたらす効果の高さは誰もが良く知るところですが、ビデオ画像がもたらす商品ディスプレイ効果の高さを活かして、消費者に対して商品を購入する前にじっくりと情報や画像を吟味する機会を与えられることが出来るのは大きな強みです。さらに、情報が文字だけのケースに比べて、画像があると消費者の興味も引きやすく幅広い範囲に渡って広告効果が期待できます。


(引用元:YouTube logo / Rego – d4u.hu
より正確なソーシャルデータ分析:テクノロジー企業の中には、ソーシャルメディアでの販促キャンペーンを実施するに当たって全ての側面においてデータ収集ができるシステムを開発しているところもあります。これを通してどのネットワークやコンテンツが効率よく稼働しているかを把握し、消費者の行動傾向を理解する助けにもなります。これらのデータを上手に活用することで、よりセールス結果に直接結びつく形でEコマースのマーケティング活動を展開することが出来るのです。

効果的なコンテンツ配信:今やどの企業もインターネットを活用して積極的に自ら情報発信を行える時代です。スターバックスの例を見てみると、単にコーヒーを売る会社として知られているだけではなく、Instagramでは世界でも有数のフォロワーの多さを誇っているのです。


現在はターゲットとなる消費者に直接コンテンツを発信することが簡単になってきています。先ほどのGoPro社などは、自社チャネル上で商品のまとめ記事を非常に効果的にプロデュースできている好例で、サイトに載せる写真はアマチュア写真家やGoPro社オリジナルチームによって撮られており、コンテンツがシェア出来るのでブランドイメージの拡散という意味では相当の効果が期待できるのです。実際に、Facebook、Instagram、そしてTwitterのアカウントには多くのフォロワーが付いています。

写真やビデオ画像の掲載に関しては、確かにスポーツの名場面などはより簡単に拡散されやすいですが、ソーシャルネットワークにおいてはコンテンツの効果的な拡散という点においてはまだまだ様々な可能性が秘められています。そのためブログや写真、ビデオにインフォグラフィック、さらにはマルチメディアまでを効果的に利用して、どのコンテンツが一番適しているかを考えながら、市場に合った組み合わせを探し出すことがカギとなってきます。

さらに、コンテンツをまとめて特定のトピックにおいて最も面白そうな集合コンテンツを作成することで、消費者にとって魅力のあるマーケティングを実現することにつながってきます。例を挙げると、妊婦向けのファッションを専門とするSTORQ社は, Shopifyのブログ上で妊娠に関するコンテンツをまとめてアップしているのですが、このことによって、ターゲットとなる消費者にとって関連性のある魅力的なマーケテイングを行う事が出来、消費者の中で自社ブランドに対する興味関心度も自然と高まってくることが期待できるのです。

一歩先を行くマーケティングを

現在はマーケティングのスタイルが新しく変化しており、消費者にはたらきかけること自体は簡単になってきています。しかし、Facebookを例にとると分かるように、多様なコンテンツが乱雑に入り乱れているのが現状です。従って、この先よりスマートかつターゲットを絞った形でソーシャルメディアマーケティングの戦略を実施していくことが重要となってきます。

時代の一歩先を行くマーケティングを実現させるには消費者へのはたらきかけ方はもちろん、広告掲載やコンテンツ配信においてもさまざまな工夫を凝らしていく必要がありますが、ソーシャルメディア分析やコンテンツ掲載ツールといった最新テクノロジーを上手に活用すればインターネット上でテストと調整が簡単にできる時代ですから、これらを活用してよりセール成果へダイレクトに結びつくマーケティングを実現させたいものです。

この記事は3 Ways Ecommerce Companies Should Use Social Media for Marketingの記事を海外小売最前線が日本向けに編集したものです。