メルマガ配信で気をつけたい、オプトイン・オプトアウトの考え方
ECやインターネットを用いたサービスを行うにあたって、やはり欠かせないのがメールマガジンの配信。最近ではSNSを活用した情報配信も活発ですが、メール配信もまだまだ現役です。
とはいえメールマガジンもきちんと運用できなければ、ユーザーにとっては不快な思いをさせてしまうスパムメールとして扱われかねません。
今回はメルマガ配信には欠かせない知識であるオプトインとオプトアウトの考え方を元に、相手に不快な思いをさせない配信方法をご紹介します。
なんとなく耳にしたことがあるけど意味がいまいち掴めないという人は、おそらく幅広い分野で多用されるあまり、意味を把握しにくかったというケースも少なくなのではないでしょうか。
ここで大事なのは、メルマガ配信を希望するという質問に対してYES/NOを問うチェックボックスが空欄の状態でユーザーに提示されている点です。
ここが空欄になっていないとオプトインは成立せず、「事前オプトアウト」をユーザーに強いることになってしまいます。オプトアウトに関しては後述しますが、基本的にオプトアウトのみ採用しているメルマガは法律(※)で禁止されており、罰則の対象です。
※特定電子メールの送信の適正化等に関する法律、通称「特定電子メール法」または「迷惑メール防止法」と呼ばれています。
事前オプトアウトは半ば強制的・意図的にメールマガジンを配信する仕組みであるため、ユーザーからの評判も悪いですし、法的にも黒に近いグレーです。
にもかかわらず大手をはじめとした様々なサイトでは事前オプトアウト形式が取られているため、ついつい勘違いしてこの方式を良しとしてしまいがちですが、出来るだけ控えるのが良いでしょう。最近では事前オプトアウトに対して否定的な空気も生まれつつあり、配信に関しては健全化が進んでいると言えます。
メルマガは配信のことだけでなく、ユーザーがメルマガを読まなくなった時のことも考えておく必要があります。SNSであればフォローを解除したりブロックするだけで事足りるのですが、メールの場合は一度ブロックしてしまうとサービスや重要情報まで受け取れなくなってしまう可能性があるため、やはりメルマガの配信のみを止める選択肢はユーザーに提供するべきでしょう。
最近ではあまり見なくなりましたが、メールマガジンの配信停止を装ったワンクリック詐欺もまだまだ続いており、それを警戒して安易にリンクをクリックしないユーザーも多いため、事後オプトアウトを用意していても直接メルマガ配信を止めることができず、結果的にメルマガで不快な思いをしているユーザーも少なくありません。
重要なのはやはりオプトアウトではなく、オプトインをきちんと採用しているかどうかです。
事前オプトアウトのような法の抜け道も確かにありますが、自社サービスや商品をを紹介するためのメールマガジンでユーザーに不快な思いをさせているようでは本末転倒です。メールマガジンで人を不快にさせてしまっているのは、メールマガジンの購読者数にこだわりすぎるあまり陥っている問題と言えます。この問題は小さな会社よりも、むしろ情報共有がうまくいっていない大企業に多いように見受けられます。
配信停止の方法をややこしくしたり、停止処理のページをわかりにくい場所に設置するのはもってのほかです。小手先で読者数を維持するよりも、良質なコンテンツで読者を満足させることにもっと力を入れるべきでしょう。
メールマガジンは確かに自社のサービスを紹介するためには絶好の機会ですし、できるだけ多くの人に読んでもらえるに越したことはありません。しかし人の目に触れる機会を増やしたところで、正しく人に読んでもらえる努力を行わなければ逆効果になってしまいます。
メルマガは読みたいと思う人に送らなければスパムメールに変わりありません。無差別的なメールマガジンの配信によって、自社のブランド価値さえ落としてしまうこともあるのです。
インターネットサービスに限ったことではありませんが、やはり手にとって欲しいものは無理やり押し付けるのではなく、「よろしければご覧ください」という態度でユーザーに自発的に手にとってもらうのが良いでしょう。
そしてメールマガジンで有益な情報を発信できていれば次第に読者は増えていき、メールマガジン本来の役割も果たすことができるはずです。メールマガジンの読者数が増えたからといって直接自社サービスに影響するとは限らないこと、そしてメールマガジンそのものの意義を考える上で、オプトイン・オプトアウトの考え方は良いきっかけとなるはずです。
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とはいえメールマガジンもきちんと運用できなければ、ユーザーにとっては不快な思いをさせてしまうスパムメールとして扱われかねません。
今回はメルマガ配信には欠かせない知識であるオプトインとオプトアウトの考え方を元に、相手に不快な思いをさせない配信方法をご紹介します。
- メルマガ配信はオプトインの採用を忘れずに
- オプトアウト「のみ」のメールはNG
- なぜメルマガ配信するのかをとらえなおす必要性も
オプトインとはユーザーが受け入れる権利
オプトインとオプトアウトは二つで一つのように語られることが多いのですが、これらは正反対の意味を持っています。まずは一つずつ言葉の意味を確認していきましょう。オプトインとは
オプトイン(Opt-in)はOption(選択)+ in(入る)、つまりユーザーに対して何かを受け入れる選択肢を提示すること を意味する単語で、IT分野のみならず、国際政治の場などでもよく使われています。なんとなく耳にしたことがあるけど意味がいまいち掴めないという人は、おそらく幅広い分野で多用されるあまり、意味を把握しにくかったというケースも少なくなのではないでしょうか。
メルマガにおけるオプトインの意図
メルマガ配信で使われるオプトインとは、いわゆるメルマガの配信を希望するかどうかのチェックボックスのように、ユーザーに対して配信を受け取るかどうかの意思確認をしてもらう仕組みのことを言います。ここで大事なのは、メルマガ配信を希望するという質問に対してYES/NOを問うチェックボックスが空欄の状態でユーザーに提示されている点です。
ここが空欄になっていないとオプトインは成立せず、「事前オプトアウト」をユーザーに強いることになってしまいます。オプトアウトに関しては後述しますが、基本的にオプトアウトのみ採用しているメルマガは法律(※)で禁止されており、罰則の対象です。
※特定電子メールの送信の適正化等に関する法律、通称「特定電子メール法」または「迷惑メール防止法」と呼ばれています。
参考:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H14/H14HO026.htmlメルマガ配信で心がけたいのはまず、オプトインのシステムが採用されているかどうかの確認です。
事前オプトアウトの健全性
オプトアウト(Opt-out)はOption(選択)+ out(出る)という語源の通り、ユーザーに対してその状態から抜け出る選択肢を提示することを意味します。メールマガジンを読まなくなったユーザーに対して、配信停止の手続きを用意しておくこともメルマガ配信には欠かせないシステムです。オプトアウトについて
オプトアウトには「事前オプトアウト」と「事後オプトアウト」の二種類があります。事前オプトアウトは前の文で紹介した通り、メルマガ配信の希望をチェックボックスで問いながらもすでにチェックマークが入っているような、「オプトインを見せかけたオプトアウトメール」のケースを指します。事前オプトアウトは半ば強制的・意図的にメールマガジンを配信する仕組みであるため、ユーザーからの評判も悪いですし、法的にも黒に近いグレーです。
にもかかわらず大手をはじめとした様々なサイトでは事前オプトアウト形式が取られているため、ついつい勘違いしてこの方式を良しとしてしまいがちですが、出来るだけ控えるのが良いでしょう。最近では事前オプトアウトに対して否定的な空気も生まれつつあり、配信に関しては健全化が進んでいると言えます。
事後オプトアウトでユーザーに出口を
一方の事後オプトアウトは、いわゆるメルマガ配信の停止をユーザー側で行うためのシステムです。メールマガジンの最後に配信停止の方法や停止作業のためのリンクを記述しておいたり、サイト内に配信停止ページを用意しておくことが例としてあげられます。メルマガは配信のことだけでなく、ユーザーがメルマガを読まなくなった時のことも考えておく必要があります。SNSであればフォローを解除したりブロックするだけで事足りるのですが、メールの場合は一度ブロックしてしまうとサービスや重要情報まで受け取れなくなってしまう可能性があるため、やはりメルマガの配信のみを止める選択肢はユーザーに提供するべきでしょう。
最近ではあまり見なくなりましたが、メールマガジンの配信停止を装ったワンクリック詐欺もまだまだ続いており、それを警戒して安易にリンクをクリックしないユーザーも多いため、事後オプトアウトを用意していても直接メルマガ配信を止めることができず、結果的にメルマガで不快な思いをしているユーザーも少なくありません。
重要なのはやはりオプトアウトではなく、オプトインをきちんと採用しているかどうかです。
メルマガ配信に問われるホスピタリティ
オプトインとオプトアウトをきちんと理解しておくことは、法律に関わるからという意味でも重要ですが、ユーザーに不快感を与えないメールマガジンの配信を考える上でも大事です。メルマガは法に触れなければ良いというものではない
確かにオプトアウトメールは法律で禁止されていますが、大事なのはなぜそれが法律で禁止されているのかを考えることです。様々な理由が挙げられるかもしれませんが、やはり最大の理由はオプトアウト形式のメールマガジンによってユーザーが不快な思いをすることを防ぐためです。事前オプトアウトのような法の抜け道も確かにありますが、自社サービスや商品をを紹介するためのメールマガジンでユーザーに不快な思いをさせているようでは本末転倒です。メールマガジンで人を不快にさせてしまっているのは、メールマガジンの購読者数にこだわりすぎるあまり陥っている問題と言えます。この問題は小さな会社よりも、むしろ情報共有がうまくいっていない大企業に多いように見受けられます。
配信停止の方法をややこしくしたり、停止処理のページをわかりにくい場所に設置するのはもってのほかです。小手先で読者数を維持するよりも、良質なコンテンツで読者を満足させることにもっと力を入れるべきでしょう。
なぜメルマガを配信するのかをよく考えてみる
メルマガは下手にIT慣れしてしまっている古参の企業のものほど、本来のマガジンとしての役割を失っているようにも思います。メールマガジンの中身はほどほどに、どれだけ多くの人にメルマガを配信できるかにフォーカスを置くあまり、本来の目的を忘れてしまっている企業は決して少なくありません。メールマガジンは確かに自社のサービスを紹介するためには絶好の機会ですし、できるだけ多くの人に読んでもらえるに越したことはありません。しかし人の目に触れる機会を増やしたところで、正しく人に読んでもらえる努力を行わなければ逆効果になってしまいます。
メルマガは読みたいと思う人に送らなければスパムメールに変わりありません。無差別的なメールマガジンの配信によって、自社のブランド価値さえ落としてしまうこともあるのです。
オプトインを採用して、コツコツ読者を増やしていく
メールマガジンは読みたいと思う読者に届けるのが一番ですが、効果的に購読者を増やす方法として有効なのがやはりオプトイン方式です。インターネットサービスに限ったことではありませんが、やはり手にとって欲しいものは無理やり押し付けるのではなく、「よろしければご覧ください」という態度でユーザーに自発的に手にとってもらうのが良いでしょう。
そしてメールマガジンで有益な情報を発信できていれば次第に読者は増えていき、メールマガジン本来の役割も果たすことができるはずです。メールマガジンの読者数が増えたからといって直接自社サービスに影響するとは限らないこと、そしてメールマガジンそのものの意義を考える上で、オプトイン・オプトアウトの考え方は良いきっかけとなるはずです。
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