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クラウドソーシングが働き方を変える?企業と個人のマッチング

「仕事を外注したいけれど、最適な発注先が見つからない。」このような悩みは多くの企業が持っています。

発注には予算や納期、スキル等の条件を考慮しますが、条件にマッチする外注先を探すのは労力がかかるのが実状です。
そこで昨今注目されている新しい業務委託形態があります。それがクラウドソーシングです。

  • ・クラウドソーシングは不特定多数から最適な発注先を選べる
  • ・低単価で発注したい企業の需要を満たすクラウドソーシング
  • ・クラウドソーシングサービスには総合的に仕事ジャンルを網羅しているサービスと特化型のサービスがある
  • ・政府が主導する働き方改革の実現とクラウドソーシング利用の企業が増えれば、日本人の働き方が変わる

クラウドソーシングの仕組み

クラウドソーシングは群衆(crowd)と業務委託(sourcing)をかけ合せた造語で、不特定多数の企業・個人からお仕事の応募を募り、最適な企業に作業を委託する業務形態です。

一昔前は仕事の応募を不特定多数から募るには、環境が整っておらず難しい面がありました。
しかしインターネットの普及によって、不特定多数の人とコンタクトがとれるようになったため、クラウドソーシングという形態が脚光を浴びるようになりました。

不特定多数が応募

しばしば比較されるアウトソーシングは、特定の専門家に依頼するのに対し、クラウドソーシングは必ずしも専門家とは限りません
誰でも応募でき、単価次第では素人でも受注することができるのです。これは低単価で発注したい企業の需要を満たしますし、実力に不安がある素人受注者にも新しい仕事に挑戦するチャンスを与えますので、発注者、受注者双方にメリットがあります。
アウトソーシングだとどうしても単価が上がってしまいますが、クラウドソーシングだと比較的低い単価で発注ができます。

大手企業も利用

クラウドソーシングは大手企業も利用しています。
伊藤忠商事は自社のホームページや名刺デザイン、翻訳などはクラウドソーシングしていますし、ライフネット生命もコンペ形式でクラウドソーシングを利用しています。他にKDDIやインテリジェンスなど、中小企業だけでなく大手企業の事例も多くあります。
アメリカでは米軍の新型軍用車の設計やNASAの宇宙開発プログラムがクラウドソーシングをしていると言われています。

特殊技術のマッチング

特殊な技術や専門的な技能を持っている方は一部の企業には重宝されますが、必要とする企業が少ないため仕事を継続的に請け負うことができません。
しかしインターネットで検索すれば、特殊技術を有している人にピンポイントで依頼することも可能です。
またそのような技術は単価が上がりやすい傾向にあるため、特殊技術者はクラウドソーシングのみの受託でも十分生活ができます。

地方の企業やフリーランスにはメリットが多い

従来、地方在住者は都心在住者と比べて機会損失により仕事受注は簡単ではありませんでしたが、クラウドソーシングを利用すれば仕事の応募や受託が簡単にできるようになりました。
実に仕事の発注の50%前後は東京が発注し、90%が地方で請け負っているというデータもあります。
都心部は物価が高いため受託者は自ずと最低単価を高く設定していますが、物価が低い地方では比較的安価に受託が可能であり、クラウドソーシング経由の仕事は地方に流れやすくなっています。

企業側はコストダウンを図りながら、より良い人材を地方にも広く求めることができるようになったのです。

クラウドソーシング活用の仕方

企業がクラウドソーシングで仕事の応募を受けるには、自社ホームページで案件を公開する、もしくはクラウドソーシングサービスで募集するという方法があります。
クラウドソーシングは不特定多数の人にまず案件を見てもらうことが最重要になるため、仕事を受けたい人が集まるクラウドソーシングサービスに登録して案件応募の募集をするパターンが一般的になっています。

クラウドソーシングサービスを利用する場合は、契約が成立したら5%~20%のシステム利用料を運営会社に支払う必要がでてきますが、運営会社が間に入ることで仕事上のトラブルリスクを事前に減らすことができるメリットもあります。
クラウドサービスは総合ジャンルに対応したもの、定額制を売りにしたものなど、各サービスそれぞれに特徴<があります。
いくつか代表的なクラウドソーシングサービスをご紹介しましょう。

ランサーズ

国内最大級の案件を誇るクラウドソーシングサービス。2008年から開始されたサービスで依頼総数は155万件と圧倒的な数を誇り、システム開発やウェブ制作、ライティングなどジャンルは141カテゴリーあります。
NTT DATAやYAHOO!JAPANといった大手企業の実績が多数あるため、安心した発注先の仕事を請け負えます。

運営母体のランサーズ株式会社は、クラウドソーシングを活用した地方創生に積極的に動き出しています。例えば2015年7月1日には情報産業活性化と地方創生のために鹿児島県奄美市と提携して、奄美市在住のフリーランスに仕事の機会を与えたり、ノウハウを提供したりしています。

http://www.lancers.jp/


クラウドワークス

2012年から始まったサービスのため、まだ依頼件数は少ないですが、大手企業も利用しているサービスです。
基本的にランサーズ同様、仕事のジャンルは幅広いため会員が集まりやすく、自ずと多種多様な案件が集まります。
また一部の案件ではシステム利用料が無料な点も特徴です。
最近では、悪質な仕事案件をAIで検出する機能を発表し、ユーザー間のトラブルを未然に防ぐような取り組みを始めています。

https://crowdworks.jp/


ココナラ

ココナラは500円定額で知識やスキルを売買できるサイトです。
ちょっとしたタスクを依頼したいときにはココナラの利用がオススメです。



Gengo

クラウドソーシングの中にはジャンルに特化したサービスがあります。
ライティング特化型やデザイン特化型がありますが、Gengoは翻訳特化型のサービスです。15,000人以上の会員がおり、30か国語以上に対応しているため、インバウンド需要を取り込みたい企業やお店は利用する価値ありです。

https://gengo.com/ja/


働き方改革で変わっていく未来

日本の経済は人口減によって今後ますます縮小傾向になる可能性があります。
そうなると当然、企業は売上を伸ばせなくなってしまい、最終的には従業員の給与に影響を与えます。つまり、今後正社員であっても給与があがらなくなる可能性は大いにあります。

副業の世界が広がっていく

雇用されている企業の給与が上がらないのであれば、仕事を増やして本業以外でも収入を得る必要が出てきます。
日本でも副業の需要が高まっていくと思われますが、日本企業はほとんどが副業を認めていません。
本来は憲法でも職業選択の自由が保障されているため、副業禁止の社内規定が存在しても副業はできますし、実際にそのような裁判では企業側が負けています。
とはいうものの、一般的な感覚からしたら社内で禁止されていることはなかなかできません。会社と戦うリスクを背負いながらの副業は勇気がいります。

2016年には、日本政府が副業を原則禁止から原則容認に変える方針を打ち出しました。
そのため企業はこのような政府方針を把握し、またその方針に沿って動く必要が出てきています。
大手製薬会社ロート製薬はすでに副業容認の方針に切り替えましたし、中小企業では副業容認の企業が増えています。
今後はもっとこのような動きが活発になり、正社員による副業が普及していくでしょう。
これまでよりも、より多くのスキルを持った優秀な人材が、クラウドソーシングに登録するようになるかもしれません。

ライフスタイルに合わせた仕事が可能になる

クラウドソーシングは、基本的にクライアントとは顔を合わせない案件が大多数を占めます。また、案件内容はパソコン1台と専門知識があればこなせる仕事がほとんどのため、1日中決まった場所にいる必要はありませんし、決まった時間に仕事をする必要もありません。
パソコンさえ持って行けば、旅先でも空港の待合室でも仕事ができます。

クラウドソーシングで業務委託する企業が増えて、また正社員の働き方改革が進めば、日本人の働き方は大きく変わります。今後もこの流れは促進されていくと予想され、もしかしたら数十年後には在籍企業の仕事だけをこなす社員の方が珍しい世の中になっているかもしれません。

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