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動画コマースを入れたほうがよい業界トップ3

「動画を使った販売が流行りはじめているらしいけど、これからどんな業界で広まっていくんだろう…」

と思っている方に向けて記事を書きました。現在、Eコマースをはじめとして動画を使ったマーケティングが流行しています。とはいえ、動画コマースがこれからどのように広まっていくのかは分かりにくいですよね。

そこで、この記事では
  • そもそも動画コマースとは?
  • 動画コマースとライブコマースの違い
  • 動画コマースを入れたほうがよい業界トップ3
の順に、動画コマースの広まりについて予想も含めて解説していきます。

動画コマースは新しすぎて難しいと思う方もいるかもしれませんが、概要だけなら難しくありません。

まずはこの記事で、動画コマースについてざっくりおさえましょう!

そもそも動画コマースとは?

そもそも動画コマースとは、動画上から直接商品を販売する方法を意味します。これまでのECサイトでは、商品の説明を写真と文章でする必要がありました。静的なECサイトだったわけです。
それに対し、動画コマースは商品の使い方や使用感をチェックしながら、直感的に動画上から商品を購入することができる動的なECサイトです。
ECサイトと実店舗を比べたときに、ECサイトのネックだった「商品の使用イメージを伝えることができない」ことを解消。新しい販売の形として注目を集めています。
以下では、動画コマースのメリットとデメリットについて紹介します。

動画コマースのメリット

動画コマースのメリットは、
  1. より詳しい情報をお客様に届けやすい
  2. 商品の使い方や使用感が写真よりも伝わりやすい
  3. SNSで動画がシェアされ、情報が広がりやすい
の3つです。静止画や文章では伝わりにくかった情報が、動画を使うことで伝わりやすくなります。また、SNSでの拡散を狙った動画を作ることで、今まで商品を知らなかった層のお客様にも情報を届けることが可能です。

次は、動画コマースのデメリットを見ていきます。

動画コマースのデメリット

動画コマースのデメリットは、
  1. はじめから順番に見なければならない
  2. わかりやすく飽きない動画を作る必要がある
の2つです。動画はコンテンツの性質上、はじめから順番に見なければいけません。そのため、お客様が最初に「つまらない」と思ってしまうと離脱されてしまうデメリットがあります。

したがって単に動画を撮るだけでなく、テロップやナレーションを入れたり、別視点からの動画も撮影するなど、わかりやすく飽きない動画づくりが欠かせません。

動画コマースについて、より詳しく知りたい方は「動画コマースとは?動画コマースを徹底解説」をご一読ください。


動画コマースとライブコマースの違い

動画コマースと似ているものに、ライブコマースがあります。ライブコマースはその名の通り、生放送で商品の魅力を伝えて、お客様とコミュニケーションを取りながら販売する形式です。

ライブコマースが動画コマースと違う点は、
  • 生放送であること
  • 動画の放送主とコミュニケーションが取れること
の2つです。テレビショッピングを、ネット配信でリアルタイムにインフルエンサー(SNS上の有名人)が行うものだと思っていただけると、わかりやすいかもしれません。

ライブコマースには「メルカリ」や「BASE」など、大手のショップアプリが参入しています。

現在のところ、ライブコマースは「コンテンツ」「広告」としての側面が強く、資本力の強い小売企業が導入している印象です。
多くの人の注目を集めやすいインフルエンサーが発信を行い、的確にターゲット層にリーチするような戦略を取っているのです。
また、放送中にしか買えない限定商品や、インフルエンサーと視聴者がリアルタイムでデザインを作った「共感商品」など、特別な体験を共有できることも魅力創出につながっているようです。

ライブコマースについて詳しくは「ライブコマースとは?「ライブコマース」提供サービス7選!」をチェックしてみてください。


動画コマースについてざっくりと概要を紹介したところで、次は動画コマースを入れたほうがいい業界トップ3をお伝えします。

動画コマースを入れたほうがいい業界トップ3

ここからは、動画コマースを入れたほうがいい業界トップ3を
  1. アパレル
  2. スーパーマーケット
  3. 百貨店
の順に見ていきます。

1位:アパレル

アパレルは、最も動画コマースを入れたほうがいい業界です。なぜなら、
  • 使用感や着心地は動画のほうが伝わりやすい
  • ファッションの流行は変わりやすく、SNSとの相性もよい
という理由があるからです。ECサイトでファッションアイテムを買うとなると、写真や文章だけでは使用感をつかむことはできません。しかしながら、ファッションにおいて最も大切なのは洋服やアイテムを着用したときの着心地や見え方です。

動画コマースであれば、今まで伝えることが難しかったファッションアイテムの使用感を、難なく伝えることができるはずです。

例えば、アパレルブランド「ロペピクニック」では、動画の中にあるリンクをクリックすることで商品の詳細を確認できるようにしました。動画を見ているお客様が「この商品を買いたい」と思った瞬間に購入できることにより、購入率のアップにつながります。

http://www.ropepicnic.com/special/nuancered/


2位:スーパーマーケット

スーパーマーケット業界も、動画コマースを入れるべき業界の一つです。最近では、スーパーマーケットにおいて食品の安全性がより重要になってきています。

そこで動画コマースを取り入れることで、生産者の顔が見える販売をすることが可能です。動画はメッセージ性やストーリー性を盛り込みやすく、商品を作った人の感情をお客様に伝えることができます。

また、レシピ動画とのコラボレーションも広がっていくと考えられます。世界最大のスーパーマーケット「Walmart(ウォルマート)」は、レシピ動画の配信サイト「Tasty(テイスティー)」と提携して、レシピ動画を公開しています。

https://www.walmart.com/ip/Tasty-9-5-Inch-Diamond-Non-Stick-Frying-Pan-PFOA-Free-Copper/892460292


レシピ動画の中で使われている商品をWalmartや子会社のECサイト「Jet.com」で購入できるようにしました。

https://jet.com/


3位:百貨店

動画コマースを入れたほうがいい業界として、最後に紹介するのは百貨店です。スーパーマーケットと同じく、百貨店においても動画で作り手の思いを伝えることができます。

例えば、伊勢丹のカリスマバイヤーとして名を馳せた藤巻幸大氏のセレクトショップ型ECサイト「藤巻百貨店」。こちらでは、商品の使い方や作り手の思いがのせられた動画があり、こだわりをもったお客様が商品を選ぶことができます。

http://fujimaki-select.com/


オムニ7が動画コマースの実証実験を開始(2018/8/6追記)

2018年8月、セブン&アイホールディングスが運営する「オムニ7」で動画コマースの実証実験がスタートしました。
動画再生中に商品をフリックしてブックマーク。そのままオムニ7で商品購入ができます。実演販売動画や、生活シーンをイメージした動画など、いくつかの動画が用意されています。
デジタルマーケティングとしても活用できる新しいEコマースの形「動画コマース」をぜひお試しください。
動画をフリックして簡単ショッピング|セブン&アイのオムニ7

https://www.omni7.jp/general/static/omni7videocommerce


動画コマースは今後のECを引っ張っていくか

ここまで、動画コマースを入れたほうがいい業界についてまとめました。

従来、ECサイトでの動画活用方法は、商品説明やイメージを伝えることにとどまっていましたが、動画から直接購入につなげることで、より直感的な買い物体験ができるようになるでしょう。

おさらいすると、動画コマースは動画上で商品を販売する方法で、以下のメリットやデメリットがありました。

【動画コマースのメリット】
  1. より詳しい情報をお客様に届けやすい
  2. 商品の使い方や使用感が写真よりも伝わりやすい
  3. SNSで動画がシェアされ、情報が広がりやすい
【動画コマースのデメリット】
  1. はじめから順番に見なければならない
  2. わかりやすく飽きない動画を作る必要がある
また、動画コマースとライブコマースの違いでは、
  • 生放送であること
  • 動画の放送主とコミュニケーションが取れること
の2つをお伝えしました。ライブコマースはその名の通り「ライブ感」が特徴です。

そして、動画コマースを入れたほうがいい業界について
  1. アパレル
  2. スーパーマーケット
  3. 百貨店
の順に、事例も交えつつ紹介しました。動画コンテンツは、これまでECサイトで伝えることが難しかった商品の使用感や作り手の思いが、動画を使うことでよりお客様に伝わりやすくなります。

今回ご紹介した業界の他にも、全体的に動画コンテンツのトレンドは来ています。これからは「動画から商品を買う」のが一般的になってくるはずです。

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この記事を書いた人
黒田剛司
大阪市立大学商学部を卒業後、新卒で独立。学生時代に身につけた経営・流通・マーケティングなどの知識を活かし、コマースについて幅広いジャンルで執筆。また、サイト制作やWebメディア運営も請け負っており、IT系の記事作成も可能。無類の動物好き。