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ヤマトの試着&受け取り拠点「Fittingステーション」参加企業が合計6社に

 ヤマトホールディングスは、アパレルECの試着や商品の受け取りを行う拠点「Fittingステーション」の実証実験への参加企業が合計6社になったと公表しました。

 すでに参加を発表していた三陽商会、かねまつ、ディノス・セシールに続き、ユナイテッドアローズ、ハースト婦人画報社、トランスコードの3社が加わった形です。


 「Fittingステーション」は、通販サイトで注文した商品を試着したり、受け取ったりするための拠点で、1月4日から3月30日まで、東京・大田区にあるアトレ大森店3階のイベントスペースで実証実験を行なっています。営業時間は午前10時から午後9時までとなっています。

 消費者が「Fittingステーション」を利用するには、参加企業の通販サイトで購入する際、受け取り場所を「アトレ大森店」に指定します。利用者は「Fittingステーション」で商品を試着した後、その場で商品を返品することも可能です。

 EC事業者は「Fittingステーション」を利用することで、 実店舗を持たずに試着サービスを顧客に提供できます。また、商品を「Fittingステーション」にまとめて配送することで、顧客ごとに商品を配送した場合よりも配送費を減らせる可能性があるとしています。


EC業界にとっての課題を「三方良し」の事例に変えられるか

 ヤマトHDによると、「Fittingステーション」を利用しているアパレル事業者からは、「本サービスがきっかけで自社サイトから購入して頂きました」「初めてのEC購入が本サービスというお客さまがいらっしゃいました」といった声が寄せられているといいます。ヤマトHDは実証実験の結果を踏まえ、2018年度中の実用化をめざしています。

 再配達問題が事の発端ではあるものの、こうした声を聞く限りでは、アパレル事業者にとっても大きなメリットがあると言えそうです。ラストワンマイルに対してどう対応していくのか、というはECに関わる企業の大きな課題。今回の実証実験が業界にとって好事例となることを期待したいと思います。


参考:ヤマトHDの試着&受け取り拠点「Fittingステーション」にアパレルECが続々と参加
https://netshop.impress.co.jp/node/5126