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【担当者必見】ECサイトのささげ担当とは?役割と備えるべきスキルを公開

「ささげ担当って聞いたことあるけど、詳しくはよく知らない…」

と思っている方。ECサイトのささげ担当の「ささげ」とは、

  • 「さ」:商品の撮影
  • 「さ」:商品の採寸
  • 「げ」:商品を紹介する原稿
です。ささげ担当はお客さまに商品の具体的なイメージを持ってもらうのが目的で、売上に直結する業務の1つです。

とはいえ、具体的にささげ担当が何なのか、どんなスキルが必要なのかはわかりにくいですよね。

そこでこの記事では、

  • ECサイトのささげ担当とは
  • ECサイトにおけるささげ担当の役割
  • ECサイトのささげ担当が備えるべきスキル
の順に、ECサイトのささげ担当について解説します。
ささげ担当といきなり言われても難しいかもしれませんが、すべきことや身につけるべきスキルはシンプルです。

まずはこの記事で、ECサイトのささげ担当について概要をおさえましょう!

ECサイトのささげ担当とは

改めて説明すると、そもそもECサイトのささげ担当とは、

  • 「さ」:商品の撮影
  • 「さ」:商品の採寸
  • 「げ」:商品を紹介する原稿
の頭文字を取ったもので、要するにECサイトにのせる商品情報を作るための役割です。
ECサイトでは実際の商品を見たり触ったりしながら買い物をすることができません。そのため、写真や文章などの情報から、商品についてどれだけ具体的なイメージを持ってもらうかが重要です。

単純作業のように思う方もいるかもしれませんが、ECサイトのささげ担当は売上へダイレクトにつながる大切な役割を担っています。


続いては、ささげ担当の役割について、より詳しく紹介します。

ECサイトにおけるささげ担当の役割

ここからは、ECサイトにおけるささげ担当の役割を

  1. 「さ」:商品の撮影
  2. 「さ」:商品の採寸
  3. 「げ」:商品を紹介する原稿
の順にお伝えします。

1.「さ」:商品の撮影

ECサイトには、商品の写真が欠かせません。というのも、ECサイトで買い物をするときには、実際の商品を手に取ったり、試着したりすることができないからです。

そのため、ささげ担当は撮影をして、お客さまに商品の魅力を伝えます。試着が難しいファッションECでは、とくに撮影は重要です。

とはいえ商品の写真を何十枚ものせればよいものでもありません。商品を使うイメージを、お客さまがはっきりと持ってもらえる写真を使うことが大切です。

例えば、ファッションECでは単に服を撮影するだけでなく、モデルに着用してもらう工夫があります。モデルの身長なども写真とセットで書いておくと親切です。これによりお客さまは商品を使うイメージをふくらませることができます。

2.「さ」:商品の採寸

商品のサイズを正確に測ることも、ささげ担当の役割です。

商品を仕入れる段階でメーカーからサイズ情報が伝わるかと思いますが、それでも一度サイズを測ってみることをおすすめします。というのも、製造の段階でサイズが変わったまま販売してしまうことがまれにあるからです。中には、細かくサイズを指示しないまま製造する会社もあります。

またカバンの持ち手など、商品パーツサイズがなかったりサイズが違ったりすることも意外と多いため、採寸は非常に重要な役割の1つです。

サイズ違いはクレームの原因にもなるため、実際の商品サイズをきちんと測ることは欠かせません。

3.「げ」:商品を紹介する原稿

商品の写真やサイズ情報がそろったならば、次にささげ担当は商品を紹介する原稿を作ります。商品を撮影するときと同じく、ポイントはお客さまが商品を使うイメージを持てることです。

商品の写真を見ながら説明の文章を読んで、購入の後押しになるような原稿を書くライティングスキルが重要です。しかしながら、細かく書きすぎてもいけません。

例えばファッションECにおいて「素材がすごくいい」「ここの刺繍には◯◯という技術が使われていて」などの情報は、お客さまが商品を使うイメージにつながりにくいです。そのため、「この洋服を着ると、どんな見た目になるのか」「洋服の着心地はどうなのか」など、実際に着てみたいと思うような情報を書く必要があります。


ここまで、ささげ担当の役割について、

  1. 「さ」:商品の撮影
  2. 「さ」:商品の採寸
  3. 「げ」:商品を紹介する原稿
の3つを紹介しました。

補足:物流センターでのささげ業務が増えている

最近では、物流センターでささげ業務をするECサイトが増えています。メリットやデメリットは、以下の通りです。

【物流センターでささげ業務をするメリット】
  • 商品を物流センターに入荷してすぐにささげ業務を開始できる
  • 物流センターからスタジオに移動するまでのコストを削減できる
【物流センターでささげ業務をするデメリット】
  • スタジオよりも撮影の質が低くなりやすい
  • 物流センターでの撮影を嫌うモデルもいる
以前までは「物流センターに入荷→移動→スタジオで撮影」という流れだったのが、物流センターで撮影することで移動の時間やコストがなくなります。しかしながら、どうしてもスタジオよりはクオリティが落ちやすいので工夫が必要です。

次は、ECサイトのささげ担当が備えるべきスキルを紹介します。

ECサイトのささげ担当が備えるべきスキル

ここからはECサイトのささげ担当が備えるべきスキルを、

  • 写真を見やすく撮影するスキル
  • 正確に商品を採寸するスキル
  • 商品イメージを伝えるライティングスキル
  • ささげ業務を外注するスキル
の順に説明します。

写真を見やすく撮影するスキル

まず、写真を見やすく撮影するスキルが必要です。どんなアングルから撮影するのか、写真は何枚のせる予定なのかなど、ガイドラインを予め用意しておくことが欠かせません。

芸術的な写真というよりは、商品のイメージが正しく伝わる写真のほうが重要です。現物よりもよく見えればよいというものでもなく、お客さまに商品が届いたときにできるだけ写真と同じイメージをもってもらう必要があります。

スキルアップには三分割法(画面をタテ、ヨコに三分割して、撮りたいものをその線上や交点に置く方法)など、写真の基礎を身につけることが大切です。

正確に商品を採寸するスキル

正確に商品を採寸するスキルも重要です。洋服であれば丈や袖幅など、サイズを測るべき場所を覚えることが素早い採寸につながります。

洋服の採寸を正確にできるツール「mysizeis.clothes(マイサイズイズ・クロージズ)」もあるので、こちらを利用するのも1つの手段です。

商品イメージを伝えるライティングスキル

商品イメージを正しく伝えるには、写真だけでなく文章も欠かせません。具体的でわかりやすく、かつ長すぎない紹介文を考えましょう。

あらかじめ原稿の大まかなガイドラインやチェック方法を用意しておきます。例えば、社内で使っている用語や文章にふさわしくない表現は避けるなど、ECサイト全体での統一感を持たせる意識が大切です。

ライティングスキルの上達には、例えば、

  • What:去年は売り切れ続出だった夏物のスーツが
  • When:◯月◯日に新カラーで登場
  • Where:涼しいのに丈夫なイタリア製の生地で
  • Who:芸能人の◯◯さんも愛用
  • Why:暑さに強く、夏でも涼しく着用でき
  • How:購入したあとの裾上げは無料
  • Whom:暑い夏を乗り切りたい営業マンにおすすめ
  • HowMuch:手ごろなお値段で2着目は20%オフ
のように6W2H(何が[What]、いつ[When]、どこで[Where]、誰が[Who]、なせ[Why]、どうやって[How]、誰に[Whom]、いくらで[HowMuch])を考えながら書くことがあります。

ささげ業務を外注するスキル

商品の入れ替わりが激しいECサイトであれば、ささげ担当だけで商品情報をまとめるには限界があります。とはいえ、新しいスタッフを雇って1から教育するのもコストがかかりますよね。

そこで大切になるのが、ささげ業務を外注するスキルです。商品をどのように撮影するか、撮影した写真はどのような加工をするかなど、イメージを正確に伝えるスキルが求められます。

しかしながら、場合によってはコストや時間が余計にかかることもあるので、外注する前にシュミレーションが必要です。


ECサイトのささげ担当を理解して、商品の情報を正しく伝える

ここまでささげ担当について、大まかに概要を紹介しました。

まとめると、そもそもささげ担当とはECサイトにのせる商品情報を作るための役割で、

  • 「さ」:商品の撮影
  • 「さ」:商品の採寸
  • 「げ」:商品を紹介する原稿
の頭文字を取ったものです。最近では、スタジオではなく物流センターでささげ業務を行うことも多く、そのメリットとデメリットには


【物流センターでささげ業務をするメリット】
  • 商品を物流センターに入荷してすぐにささげ業務を開始できる
  • 物流センターからスタジオに移動するまでのコストを削減できる
【物流センターでささげ業務をするデメリット】
  • スタジオよりも撮影の質が低くなりやすい
  • 物流センターでの撮影を嫌うモデルもいる

があると紹介しました。


そして最後に、ECサイトのささげ担当に必要なスキルとして、


  • 写真を見やすく撮影するスキル
  • 商品イメージを伝えるライティングスキル
  • ささげ業務を外注するスキル

の3つを紹介しました。

ささげ担当はECサイトの売上に直接つながる、大切な役割です。まずは、自社においてささげ担当がすべき業務は何があるのかを整理するところからはじめてみてください。

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この記事を書いた人
佐々木ゴウ

大手Sierや、ECコンサルティング会社での経験を活かし、ファッションや食品などの各種商品ジャンルから、バックオフィス、ITインフラ系まで幅広く執筆が可能。webライティングの講師や、メディアコンサルティング、採用系メディアの編集長なども請け負っている。趣味は盆栽。