EC×画像検索の最新情報!Pinterestと提携した企業の画像検索活用事例
画像検索は商品検索を行う際に非常に便利な機能です。
例えばテレビや雑誌などで芸能人が着用している服が欲しくなったとして、どのブランドのどの名称の商品かは一目ではわかりません。商品のクレジット表示やキーワードによって調べることもできますが、これには時間と手間がかかります。
そこで、画像検索を活用することで手間を削減することができます。
特に中国の有名なECサイトでは、ほとんど画像検索機能を利用することができます。
中国の有名なECサイトであるタオバオを例に挙げると、商品名がわからないものでも画像だけで商品の検索を行うことができます。以下の図はタオバオのホームページ画面ですが、検索窓にあるカメラのマークをクリックすると画像を選択することができます。
こちらの画像に写っている子供の服を画像検索します。
すると、このように似たデザインの商品が検索結果に表示されます。
このようにキーワードを入力せずとも似たデザインの商品が検索できるため、画像検索は非常に便利な機能であることがお分かりいただけるかと思います。
画像をシェアするためのソーシャルネットワークとしてInstagramが有名ですが、Pinterest(ピンタレスト)も同じく有名なプラットフォームです。
Pinterestは無料で利用できる画像のダッシュボードで、ユーザが関心のあるタグを登録することでタグがつけられた画像を自動的に収集することができます。
Pinterestは企業のマーケティングプラットフォームとして用いられることもあります。
Pinterestを用いたマーケティングとはいったいどのようなものなのか、以下解説していきたいと思います。
Pinterestはユーザ属性に関する詳細な数値を公表しています。Pinterestのユーザ属性について一部取り上げると、次のように紹介されています。
画像シェアリングサービスではInstagramが最も有名で、月間アクティブユーザは8億人。利用ユーザで一番多い世代が18-24歳,25-34歳と若年層が中心で、ユーザの性別は男性・女性ともに各世代ではそれほど大きな差はありません。
PinterestのHome Depotページでは、キッチン・リビングルーム・バスルームなど部屋別に数多くの画像が掲載されています。Before/After写真を見ることで部屋の雰囲気がどのように変化するのかが一目瞭然なため、仕上がりのイメージを参考に役立てることができます。
Home Depotのページはただ画像を閲覧するだけではありません。Pinterestのページでお気に入りの画像があった場合、ページから直接商品購入可能なECサイトに飛ぶことができます。これはPinterestのビジュアルディスカバリー機能で「Shop the Look」と呼ばれるものです。
このためユーザは自ら商品検索のために四苦八苦することなく、即座に商品を購入することができます。さらに、同じカテゴリの気になる商品を複数ピックアップして一度に比較することが可能です。比較画面では商品の画像から価格、製品情報まで商品を選ぶ際に必ず見る情報をまとめて閲覧することができるため、複数のウェブページを行ったり来たりしなくても良い設計になっています。
こちらの画像はHome Depotで販売されているシャンデリアですが、商品比較画面では写真と一緒に価格/評価/送料/在庫状況/商品の大きさ/詳細といった仕様について確認し細かく比較することができます。
Pinterestは元々ユーザがお気に入りの画像を保存し、閲覧してシェアするだけのサービスでした。しかし画像を閲覧したあとにECサイトへすぐに遷移することのできるShop the Lookはこれまでのサービスとは異なり、新たなB2Bビジネスのチャンスを広げました。
PinterestはHome Depotだけではなく多くの企業との提携に乗り出しており、B2Bビジネスを成功させています。
特に親和性が高いのはアパレル企業です。Pinterestはマーケティング・PR企業であるCuralate、Olapic、ShopStyle Collectiveとパートナーシップを確立し、アメリカ在住のユーザをターゲットにしてCB2、Macy’s、Neiman Marcus、Target、Wayfairのようなブランドから買い物ができるようにしました。
Neiman Marcus独自のアプリで「Snap.Shop.Buy」というものがありますが、このアプリでもPinterestのビジュアルディスカバリー機能と同じくAI技術が用いられています。アプリを立ち上げたあとにカメラで画像を撮影するかフォルダにある画像を選択すると、同社の商品在庫の中から最も近い商品を探し出して検索結果に表示するしくみです。
Neiman Marcusは2015年にもPinterestと協力したマーケティングを行いました。あるブランドのバッグを店舗で販売する前にPinterestユーザに向けた限定販売商品としてアピールしたところ、Pinterestに新たに登録したユーザは3,000人増、Webエンゲージメントは32%増という結果を得ることができました。
PinterestのNeiman Marcusのページを登録したユーザに対しては繰り返しキャンペーンを行うことができます。Neiman MarcusはPinterestだけではなくInstagramでも同様に画像を用いたデジタルマーケティングを行っており、異なるユーザ属性のにもリーチできるようマルチチャネルでユーザが商品を購入できる機会を用意しています。
Pinterestのビジュアルディスカバリー機能「Shop the Look」は、ユーザの興味のあるタグに紐付けられた写真を閲覧し、欲しいものがあったときにタップすることで似た商品を結果に表示させ、数ステップですぐに商品を購入することができます。ユーザが商品を探し回ることなくスマートに買い物をできる環境を整えたことでさらなる利便性を高めることを実現しました。また、Pinterestのビジュアルディスカバリー機能は多くの企業とビジネスに結びつけることができました。
上に述べたとおり画像に関するソーシャルネットワークでいえばInstagramが最も有名ですが、PinterestはInstagramとは異なるユーザ属性を持っているため、企業が商品を宣伝するために設定したユーザ属性が合致している場合にはマーケティングが成功する可能性が高いでしょう。
例えばテレビや雑誌などで芸能人が着用している服が欲しくなったとして、どのブランドのどの名称の商品かは一目ではわかりません。商品のクレジット表示やキーワードによって調べることもできますが、これには時間と手間がかかります。
そこで、画像検索を活用することで手間を削減することができます。
タオバオの画像検索事例
ECサイトには画像検索機能が備わっているものがあります。特に中国の有名なECサイトでは、ほとんど画像検索機能を利用することができます。
中国の有名なECサイトであるタオバオを例に挙げると、商品名がわからないものでも画像だけで商品の検索を行うことができます。以下の図はタオバオのホームページ画面ですが、検索窓にあるカメラのマークをクリックすると画像を選択することができます。
こちらの画像に写っている子供の服を画像検索します。
すると、このように似たデザインの商品が検索結果に表示されます。
このようにキーワードを入力せずとも似たデザインの商品が検索できるため、画像検索は非常に便利な機能であることがお分かりいただけるかと思います。
画像をシェアするためのソーシャルネットワークとしてInstagramが有名ですが、Pinterest(ピンタレスト)も同じく有名なプラットフォームです。
Pinterestは無料で利用できる画像のダッシュボードで、ユーザが関心のあるタグを登録することでタグがつけられた画像を自動的に収集することができます。
Pinterestは企業のマーケティングプラットフォームとして用いられることもあります。
Pinterestを用いたマーケティングとはいったいどのようなものなのか、以下解説していきたいと思います。
Pinterestとは?
Pinterestはアメリカ・サンフランシスコに本社のある企業で2010年に画像シェアリングサービスを開始しました。Pinterestはユーザ属性に関する詳細な数値を公表しています。Pinterestのユーザ属性について一部取り上げると、次のように紹介されています。
- 月間アクティブユーザ数は1億7千5百万人
- ユーザの約7割は女性
- 年代層は35歳未満のユーザが多い
- Pinterestユーザで年間所得が10万ドル以上の世帯は40%
- Pinterestを利用しているユーザの6割は5歳以下の子供がいる
- Pinterestを閲覧したユーザの2人に1人は商品を購入
参考:PinterestPinterestの使い方は簡単で、ユーザ登録をした後に興味のあるタグを保存することでタグに紐付けられた画像を閲覧することができます。
https://business.pinterest.com/en/audience-demographics-user-stats
画像シェアリングサービスではInstagramが最も有名で、月間アクティブユーザは8億人。利用ユーザで一番多い世代が18-24歳,25-34歳と若年層が中心で、ユーザの性別は男性・女性ともに各世代ではそれほど大きな差はありません。
参考:StatistaInstagramは若年層の男女に利用者が多いですが、Pinterestは女性で35歳以下のユーザがほとんどを占めているという特徴があります。
https://www.statista.com/statistics/248769/age-distribution-of-worldwide-instagram-users/
住宅リフォーム・DIYのHome DepotはPinterestのプラットフォームをマーケティングに活用
アメリカにあるホームセンター・DIY・住宅リフォームサービスを行っているHome Depot(ホームデポ)はPinterestプラットフォームを用いたECサイトを構築しました。PinterestのHome Depotページでは、キッチン・リビングルーム・バスルームなど部屋別に数多くの画像が掲載されています。Before/After写真を見ることで部屋の雰囲気がどのように変化するのかが一目瞭然なため、仕上がりのイメージを参考に役立てることができます。
Home Depotのページはただ画像を閲覧するだけではありません。Pinterestのページでお気に入りの画像があった場合、ページから直接商品購入可能なECサイトに飛ぶことができます。これはPinterestのビジュアルディスカバリー機能で「Shop the Look」と呼ばれるものです。
このためユーザは自ら商品検索のために四苦八苦することなく、即座に商品を購入することができます。さらに、同じカテゴリの気になる商品を複数ピックアップして一度に比較することが可能です。比較画面では商品の画像から価格、製品情報まで商品を選ぶ際に必ず見る情報をまとめて閲覧することができるため、複数のウェブページを行ったり来たりしなくても良い設計になっています。
こちらの画像はHome Depotで販売されているシャンデリアですが、商品比較画面では写真と一緒に価格/評価/送料/在庫状況/商品の大きさ/詳細といった仕様について確認し細かく比較することができます。
Pinterestのビジュアルディスカバリー機能とは?
上記にも触れたPinterestのビジュアルディスカバリー機能「Shop the Look」は、ある画像に写っている被写体の一部もしくは複数箇所に表示されている白い円のマークをタップすることで商品情報を表示させ、商品を販売しているECサイトへ遷移させます。この画像解析・商品検索にはAI技術が用いられています。Pinterestは元々ユーザがお気に入りの画像を保存し、閲覧してシェアするだけのサービスでした。しかし画像を閲覧したあとにECサイトへすぐに遷移することのできるShop the Lookはこれまでのサービスとは異なり、新たなB2Bビジネスのチャンスを広げました。
PinterestはHome Depotだけではなく多くの企業との提携に乗り出しており、B2Bビジネスを成功させています。
特に親和性が高いのはアパレル企業です。Pinterestはマーケティング・PR企業であるCuralate、Olapic、ShopStyle Collectiveとパートナーシップを確立し、アメリカ在住のユーザをターゲットにしてCB2、Macy’s、Neiman Marcus、Target、Wayfairのようなブランドから買い物ができるようにしました。
PinterestとNeiman Marcusが提携したマーケティング成功事例
ラグジュアリーなファッションアイテムを販売しているアパレル企業のNeiman MarcusはPinterestと提携したことによってマーケティングが成功した事例として紹介されています。Neiman Marcus独自のアプリで「Snap.Shop.Buy」というものがありますが、このアプリでもPinterestのビジュアルディスカバリー機能と同じくAI技術が用いられています。アプリを立ち上げたあとにカメラで画像を撮影するかフォルダにある画像を選択すると、同社の商品在庫の中から最も近い商品を探し出して検索結果に表示するしくみです。
Neiman Marcusは2015年にもPinterestと協力したマーケティングを行いました。あるブランドのバッグを店舗で販売する前にPinterestユーザに向けた限定販売商品としてアピールしたところ、Pinterestに新たに登録したユーザは3,000人増、Webエンゲージメントは32%増という結果を得ることができました。
PinterestのNeiman Marcusのページを登録したユーザに対しては繰り返しキャンペーンを行うことができます。Neiman MarcusはPinterestだけではなくInstagramでも同様に画像を用いたデジタルマーケティングを行っており、異なるユーザ属性のにもリーチできるようマルチチャネルでユーザが商品を購入できる機会を用意しています。
まとめ
画像検索は非常に便利な機能であることがお分かりいただけたでしょうか。海外のECサイトでは検索窓に画像検索機能が備わっているため、ユーザがキーワード検索をする際の手間を省きます。Pinterestのビジュアルディスカバリー機能「Shop the Look」は、ユーザの興味のあるタグに紐付けられた写真を閲覧し、欲しいものがあったときにタップすることで似た商品を結果に表示させ、数ステップですぐに商品を購入することができます。ユーザが商品を探し回ることなくスマートに買い物をできる環境を整えたことでさらなる利便性を高めることを実現しました。また、Pinterestのビジュアルディスカバリー機能は多くの企業とビジネスに結びつけることができました。
上に述べたとおり画像に関するソーシャルネットワークでいえばInstagramが最も有名ですが、PinterestはInstagramとは異なるユーザ属性を持っているため、企業が商品を宣伝するために設定したユーザ属性が合致している場合にはマーケティングが成功する可能性が高いでしょう。
※この記事はHome Depot Is Building Out Visual Discovery and Shopping on Pinterestの記事を本ブログが日本向けに編集したものです。