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インテリア系のECサイトを始める前に知っておきたいこと

オンラインショッピングはもはや私たちにとって当たり前の消費形態となりましたが、今あらゆる分野においてEC化が急速に普及を始めています。

特に、家具やインテリア商品の販売はECでの購入が注目を集めています。インテリアは大きな買い物となりやすい分、実店舗で商品を実際に見てからと言う需要が根強いものの、あらかじめのサイズ感さえ把握できればネットで手軽に購入したい人も少なくありません。

そこで今回はそんなインテリア系のECサイト構築を考えている方に向けて、EC市場の現状やインテリアのECサイトまとめなど、知っておいて損はない情報を一気にまとめました。

国内EC市場の概要

EC化が比較的遅いと言われる日本でも、その市場規模は年々拡大傾向にあります。

着実に拡大するEC市場

経産省の算出しているデータによると、2017年の消費者向け電子商取引、いわゆるBtoCのEC市場は16.5兆円となっており、前年の15.1兆円から1兆円以上の増加が見られました。

出典:経済産業省 http://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180425001/20180425001.html

EC化率も年々増加しており、2017年はBtoC分野において5.79%となっています。2010年には2.84%だったことを考えると、ここ7年で倍以上に成長していることがわかります。

EC市場の増大が示す消費者動向の変化

EC市場が拡大したと言うことは、少なからず消費者の購買に関わるライフスタイルにも変化が訪れていることが考えられます。つまり、オンラインでモノを買うことが当たり前になったことで実店舗での売り上げが相対的に減少していくことが予想されます。

もちろん実際に商品に触れられるなど、店舗ならではのメリットが消滅しているわけではありませんが、わざわざ商品を実物で見るほどではない消費者も少なからず存在します。

そのような需要を受け止めているのがEコマースで、店舗に行く手間や持ち帰りの手間を削減してくれる利便性が当たり前となってきているのです。

国内ECサイトのシェアについて

現在日本で大きなシェアを獲得しているのは、やはりAmazonです。使い勝手の良いインターフェイスはもちろんですが、お急ぎ便やAmazonフレッシュといった流通面での手厚いサービス待遇や、Amazonプライム・ビデオにAmazon Musicといったサブスクリプションサービスも同一アカウントで利用できる利便性の高さが大きなポイントとなっていると考えられます。

次点に楽天です。楽天もAmazon同様にモール型のECサイトとして大きなユーザーを獲得していますが、楽天トラベルなどのAmazonとは異なるサービスを展開している点も大きな存在感を集めている要因となっています。

これらのサイトはジャンルにとらわれずあらゆるモノやサービスをオンラインで販売しているからこそ、膨大なユーザーを獲得していると言えます。

ECサイトに特化し、かつジャンルにある程度の枠組みがあるサイトとしては、ZOZOTOWNが挙げられるでしょう。言わずと知れたアパレルECサイトですが、当時は「オンラインでアパレルは売れない」と言われていた常識を覆したことで注目が集まっています。

今では国内企業にアパレルECでは右に出る者はいないのがZOZOTOWNです。

参考:https://netshop.impress.co.jp/node/4590

国外で広がるEC市場の拡大

EC化が著しい諸外国ではさらに大きな市場規模を持ち、現在も拡大傾向にあります。

衰えない中国とアメリカのEC

世界のEC市場規模は約250兆円、今後5年以内に500兆円を超えると推測する試算もありますが、中でも、勢いと大きな市場を形成しているのが中国とアメリカです。

中国は現在世界最大の市場規模を持ち合わせており、その額は日本円にして約123兆円。次点にアメリカが入りますが、その額は約50兆円と、中国の半分以下の額となっています。

ただいずれにしろ、中国とアメリカは日本よりも大規模なEC市場を形成しており、それだけ大きな需要が存在していると言うことは留意しておくべき点です。

日本の商品を求める越境ECへのニーズ

海外のEC市場が日本とどのような関係にあるのか、と考える方もいるかもしれません。アメリカや中国の強大な市場と経済力に注目するなら、越境ECの可能性を考えるのも重要です。

国内消費のためのECではなく、海外に商品を輸出していくための越境ECは、日本のEC事業の中でも大きな可能性を秘めているとして今注目の集まる業態です。

特に中国向けのECには大きな需要が潜んでおり、2017年には中国むけの越境EC輸出額が1兆3000億円近い数字を記録しています。この額は前年の25%増しとなっており、今後もしばらくは輸出額の増加が期待できます。

中国からのインバウンド需要も高まる中、ここで問題となるのが日本の小売による中国むけのサービス整備が間に合っていない点です。

せっかく大きな需要が存在するのにも関わらず、購買意欲があるうちに海外の顧客を獲得できれば、国内での消費が落ち込んでいる今の日本の経済状況を乗り切る大きな手助けにもなります。

特に中国人の消費者は、価格に見合った日本の高品質な製品に大きな魅力を感じています。インテリアをはじめとする大型商品を取り扱う小売店にとって、この中国人のニーズは見逃せないものがあると言えるでしょう。

インテリア販売店舗のEC化

大手インテリア・家具販売店ではすでにECサイトの展開が進んでおり、各々の商品はもちろん、Eコマースに伴う異なるサービスを展開し合うことで差別化を図っています。

国内で人気の大手インテリアECサイト

小売業界全体でも大手:ニトリ

国内のインテリアECといえば、やはり第一に挙げられるのがニトリです。実店舗でも大きな存在感を放つニトリですが、オンラインサイトも細かなジャンルごとに商品が整理されており、実店舗では目が届かない細かい商品も確認しやすく設計されているのが特徴です。

オンラインでの購入は7000円以上であれば送料が無料になるサービスも嬉しいところです。もともと中〜大型の家具を購入するとなるとそれ以上の額になるのが一般的なため、購入者に余計な負担を与えることはありません。

また、ニトリは実店舗も広く展開していることで有名ですが、店舗受け取りであれば送料や手数料がかからないのが嬉しいところです。ネットで注文し、自宅から近い店舗で受け取れば手間もかかりませんし、配送を自宅で待つ必要もありません。小さな家具やちょっとしたインテリアを購入する際には利用したい機能です。

画像出典:https://www.nitori-net.jp/store/ja/ec/

北欧インテリアブランドを訴求:IKEA

ネームバリューでいえば、IKEA(イケア)も影響力のあるインテリア販売店です。北欧発というブランドを生かし、倉庫級の大型店舗を各地に設置することで、低価格での商品販売を実現しています。
配送料は商品によって異なり、送料無料のサービスがないためオンラインショップのお得感は薄いですが、店舗が車や専用のバスを利用しなければたどり着けない場所にあることや、日本にはないモダンでヨーロピアンなデザインの商品が揃っていることを踏まえると、手間賃としては送料も妥当な価格と言えます。もともとの価格がリーズナブルなため、コストパフォーマンスとして優れている点は失われません。

画像出典:https://www.ikea.com/jp/ja/

ニトリは実店舗を基軸としたオンラインショップを展開していますが、IKEAはもともと倉庫に直接買い付けるような実店舗運営をしているため、オンラインショップのニーズは大きいと言えるでしょう。

新しいインテリアECの登場

店舗を持たない家具製作業者が直接販売できるECは、大きな意味を持ちます。最近ではインテリアECにも、テクノロジーを応用した新しい販売形態への取り組みも見られます。

例えば拡張現実(AR)を利用したインテリアECアプリを展開する「FURNI」は、スマートフォンで室内の様子を捉え、サイトに登録されている家具を選択すればスマホにその家具が投影され、実際に室内に家具を設置するとどうなるかを仮想的に再現することができます。

あらかじめ設置するスペースの採寸をせずとも、ARによってその場で計測ができるというわけです。

画像出典:https://furni.style/

あるいは先ほど紹介したイケアもオンラインを活用した様々なサービスを展開しており、デジタル版のカタログや専用のアプリを介した製品の組み立て説明書、配送状況確認などが行えるようデザインされています。

オンライン上でのサービスを充実させることで、送料などが負担とならないよう消費者に配慮していることがわかります。

海外インテリアECの進出もあり得る

アメリカでは「Wayfair(ウェイフェア)」というインテリアECがAmazonより高いシェアをとっています。
2002年にサービスがスタートし、家具・インテリアに特化した品揃えはなんと1000万点。2017年には年商約47億ドル(約4700億円)の実績があります。Amazonのインテリア部門の売上は約40億ドルと推定されており、ほぼ同程度の規模のインテリアECサイトとなっています。
アプリ上でのARシミュレーション機能や、配送サービスの充実もあり、今後追随するAmazonと切磋琢磨してよりシェアを高めていくのではないかと考えられます。

IKEAと同様に、Wayfairなどの海外インテリアECサイトが日本に進出してくることも視野に入れておかなければならないでしょう。

インテリア系ECサイトを構築するために知っておくべきこと

それではオリジナルでECサイトを構築する場合、どのような方法で構築するのが良いのでしょうか。

オンライン販売は誰でもできる時代に

ネットでの商品の販売は、形式にさえこだわらなければ誰でもその日から始められるようになりました。

例えば「BASE」のようなサービスを使えば初期費用・月額費用無料で商品の販売を行うことができますし、「メルカリ」のようなフリマアプリでも、商品の写真と情報をアップロードするだけで販売が可能です。

これまで小売を経験したことがないという人でも、様々存在するこれらのサービスを利用することで、Eコマースに参画することができます。

家具・インテリアECの特徴

ただ、家具・インテリアといった商品を販売する場合、いくつか気をつけておかなければならないこともあります。

例えば価格の問題です。小物やアパレルであれば単価も安いため、購入の際のハードルも低いのですが、家具となるとそう気軽に買ってくれることは少ないものです。

これはECに限らず言えることですが、インテリア商品はそもそも買い替えや新規購入の頻度の少ない商材であるため、一回ごとの購入が大きなイベントとなります。そのため、Eコマースでインテリアを販売する場合、「これなら買ってもいいだろう」と思ってもらえるような施策が大切になります。
このようなことを踏まえると、既存のサービスを利用するよりも、ある程度の予算を割いてオリジナルの販売サイトを構築する方がメリットは大きいと言えます。

購入しやすいデザインのECサイトとは

それではインテリアを購入してもらいやすいECサイトは何に気をつけて構築すべきなのでしょうか。

見やすいUI

一つは一目見ただけでサイトの作りがわかるような、誰にでもわかりやすいUIを整えることです。アピールしたいことや配送ルールなどの注意事項を事前に伝えたい気持ちはわかりますが、サイトを訪問したユーザーを過多な情報で混乱させてしまっては、気持ちよく商品を選んでもらえないばかりか、怪しいサイトであるという印象を持たれてしまいかねません。

必要最低限の情報を簡潔に伝えられる、シンプルなサイト構築が重要になります。

ブランドを意識する

既製品ではないという商品のオリジナリティを重視する場合、サイト作りにもブランドを意識したデザインが求められます。

例えば和風の商品を主軸としたサイトの場合、「和」を基調とした色合いや写真など、それとなくイメージを想起しやすいデザインで構築することが重要です。

例えばこちらのサイトでは、商品の画像だけでなく職人の作業シーンやミーティングの様子を盛り込むことで、ECサイトでは失われてしまいがちな「人肌感」を上手く演出しています。

画像出典:http://www.kofukuan.jp/

ブランディングによって訪問者を「その気」にさせ、大手との差別化を図ることが大切です。

決済しやすい設計を

これはインテリアに限らずあらゆる分野のECに言えることですが、決済の前に訪問者が離脱してしまうのを防ぐためにはできる限り決済しやすい環境を整えることが重要です。

EC界隈で今問題なっているのが個人情報入力の手間など、決済までに時間がかかってしまう問題です。いちいち最初から個人情報などを入力するのは、大きな手間となってしまうのです。

そのためクレジット決済だけでなく、PaypalやAmazon Payのような決済情報の入力を簡略化してくれる外部サービスを積極的に導入することが他の業者と差別化を図る上でも重要になります。

利用にあたっては手数料が発生しますが、単価が高いインテリア関連商品を取り扱う際には今後欠かせないサービスとなっていくでしょう。

参考にしたいおしゃれなECサイト5選

最後に、ECサイト構築にあたって参考にしたいECサイトもいくつかご紹介しておきます。

FLYMEe

国内外のデザイナーズ家具を取り揃えるFLYMEeは、正規取扱ブランド数No.1を誇る国内最大規模のインテリアECです。

取扱商品数の多さを活かしてアクセスランキングやピックアップ商品が画像で簡潔に紹介されており、サイトを眺めているだけでウインドウショッピングに近い体験ができるのが特徴。

画像出典:https://flymee.jp/

LOWYA

LOWYAではFLYMEeのように家具を単体ではなく、コーディネートされた状態で紹介されているのが特徴です。

家具そのものを紹介するというよりも、こんな部屋にはこの家具が似合うということをイメージで具体的に紹介してくれるのがこのサイトのポイントです。

画像出典:https://www.low-ya.com/

finger marks

「finger marks=手あか」という意味を持つこちらのショップでは、実店舗は京都を拠点に中古・オリジナル家具を販売しています。

ユーズドならではの汚れた感覚がネガティブに伝わらないよう、サイトはあえてクリーンなイメージを基調としているところに工夫が見られます。

画像出典:http://fingermarks.net/

WALPA

WALPAは家具ではなく壁紙を販売するECサイトです。ただ壁紙を販売するだけでアンク、初めて壁紙を買う人にもわかりやすいよう詳細な購入ガイドを用意し、気軽に購入できる仕組みが作られています。

画像出典:https://walpa.jp/

北欧、暮らしの道具店

こちらはECサイトとWebメディアを融合したような形式が特徴です。いわゆるオウンドメディアによりブランドを構築し、商品の購買につなげているところがポイントとなっています。

画像出典:https://hokuohkurashi.com/

まとめ

インテリア、家具を扱うECサイトについてお伝えしました。
頻繁に買い替えることのない商材だからこそ、しっかりと納得して買っていただけるようなサイト構築や運営を心掛けたいものです。

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