買い物客が配達員に?ウォルマートの驚くべき取り組み
世界最大の小売企業、ウォルマートが驚きの発表をしました。
オンライン販売のウォルマート・コムの役員が語ったところによると、「店舗での買い物客に、オンライン販売で売れた商品を預け、自宅に戻る途中の配達先に届けてもらう」プランをテスト予定のようです。
このプランはまだいくつかの店舗でのテストを検討している段階ですが、配達員となる買い物客は、見返りとしてディスカウントなどのインセンティブ(報酬)を受けられるようです。
「顧客≒配達員」になる、配達業務を一般の人に依頼するクラウドソーシングのようなこのプラン。取り組みの背景、難点、評価される点をそれぞれ考えてみたいと思います。
2012年度の売上高は4439億ドル(35兆5120億円 :1ドル80円換算)と、売上高世界最大の企業です。
オンライン販売を行うウォルマート・コムの売上高も2013年には90億ドル(7200億円)に達すると見込まれ、オンラインの販売高は年々毎年増加しています。、
一方、オンライン販売が増大するに伴って配達コストも増大しています。
今後もオンライン販売の拡大が確実な中、先手を打って配達コストの削減に取り組んでいる様子がうかがえます。
ウォルマートの取り組みは、店舗に訪れた買い物客に配達を依頼するもので、依頼を受けた数時間後に配達できる可能性もあり、
配達スピードの大幅なアップが期待できます。
責任の所在や買い物客のモラル、その他プライバシーの問題をクリアしなければ、最悪の場合、顧客を失う可能性があります。
しかし、試行錯誤する中で新たな発見や思わぬ収穫が生まれてくることでしょう。
世界最大の企業でありながら、考えを硬直化させず、チャレンジが許される企業文化であるというのは驚くべきことです。
変化が激しくなっている小売業界では、こういった姿勢がどの企業にも求められる時代がくるかもしれません。
オンライン販売のウォルマート・コムの役員が語ったところによると、「店舗での買い物客に、オンライン販売で売れた商品を預け、自宅に戻る途中の配達先に届けてもらう」プランをテスト予定のようです。
このプランはまだいくつかの店舗でのテストを検討している段階ですが、配達員となる買い物客は、見返りとしてディスカウントなどのインセンティブ(報酬)を受けられるようです。
「顧客≒配達員」になる、配達業務を一般の人に依頼するクラウドソーシングのようなこのプラン。取り組みの背景、難点、評価される点をそれぞれ考えてみたいと思います。
(引用元:『http://www.walmart.com/』)
(引用元:『http://www.reuters.com/article/2013/03/28/us-retail-walmart-delivery-idUSBRE92R03820130328』)
取り組みの背景
オンライン販売成長につれて増大する配達コストの削減
ウォルマートは世界最大のスーパーマーケット。2012年度の売上高は4439億ドル(35兆5120億円 :1ドル80円換算)と、売上高世界最大の企業です。
オンライン販売を行うウォルマート・コムの売上高も2013年には90億ドル(7200億円)に達すると見込まれ、オンラインの販売高は年々毎年増加しています。、
一方、オンライン販売が増大するに伴って配達コストも増大しています。
今後もオンライン販売の拡大が確実な中、先手を打って配達コストの削減に取り組んでいる様子がうかがえます。
配達スピードでライバル企業に勝つ
オンライン販売におけるライバル企業(特にAmazon.com)との競争には、価格の他に配達スピードがあります。ウォルマートの取り組みは、店舗に訪れた買い物客に配達を依頼するもので、依頼を受けた数時間後に配達できる可能性もあり、
配達スピードの大幅なアップが期待できます。
解決が必要ないくつかの難点
責任の所在
配達商品を届けるのに時間がかかった場合や、届ける途中で配達商品が破損したり、紛失した場合の責任を誰が取るのかといった問題が考えられます。買い物客≒配達員のモラル
配達先でのモラルやマナーの問題だけでなく、最悪のケースとして、配達員が商品を盗難する可能性も考慮しなければいけません。責任の所在や買い物客のモラル、その他プライバシーの問題をクリアしなければ、最悪の場合、顧客を失う可能性があります。
見習うべきは柔軟な発想
上述したようにこの取り組みには難しい問題がいくつか残されています。しかし、試行錯誤する中で新たな発見や思わぬ収穫が生まれてくることでしょう。
世界最大の企業でありながら、考えを硬直化させず、チャレンジが許される企業文化であるというのは驚くべきことです。
変化が激しくなっている小売業界では、こういった姿勢がどの企業にも求められる時代がくるかもしれません。