O2O事例(サービス・プロモーション・キャンペーン)51選

今回は、O2O型サービスやキャンペーンの事例を7つのタイプに分類し、それぞれの特徴と事例をまとめました。
目次
実店舗とEC・ネットを連携させた王道のO2O
ECなどのWEBサイトを通じて自然と顧客を実店舗に送客する、王道ともいえるO2O施策。企業ごと、業界ごとの特徴を生かすことで、クーポンなどの目に見えるメリットを提示しなくてもユーザーを店舗に誘導することができる。1.ユナイテッドアローズ

http://store.united-arrows.co.jp/shop/ua/
ECサイトで店舗ごとの在庫数がわかるという王道のO2Oサービス。カラーやサイズごとの在庫状況もわかる。店舗とECのポイントも共通化し、ECから実店舗への誘導と、一度店舗に来たユーザーの再来店を促進する。2.東急ハンズ

3.ジュンク堂/丸善&ジュンク堂ネットストア

4.ハードオフ

5.アドバンスクリエイト/保険市場

6.三省堂書店/e-hon三省堂書店

http://www.e-hon.ne.jp/bec/EB/Top
本をWebで注文し、三省堂書店などの提携書店で受け取り・購入ができる来店促進型O2Oサービス。7.洋服の青山

位置情報を活用したO2O
特定の場所(店舗・イベント会場など)を訪れたユーザーにクーポン券を配信したり、新しい顧客体験を提供するO2O施策。8.NEXCO 西日本/toxco(トクスコ)

9.日本交通株式会社/日本交通タクシー配車

http://www.nihon-kotsu.co.jp/taxi/use/iphone/
スマートフォンO2Oアプリ「日本交通タクシー配車」。GPSによる位置情報により、細かな配車希望場所を指定し、タクシーを呼ぶことができる。アプリで行先を指定すると、乗務員に行き先を伝えることなく目的地まで行くことが可能。普段タクシーを使わない世代でも、スマホから気軽に配車を希望することができる。10.GU/シェイククーポン

11.KDDI、両備ホールディングス/まゆせチャンネル

12.コカ・コーラ/Enjoy Coca-Cola with

http://adgang.jp/2013/08/36803.html
イスラエルで実施された道路広告を活用したO2Oキャンペーン。専用アプリをダウンロードし名前を登録すると、位置情報をアプリが把握し、道路上に設置してある看板に近づくと、そのタイミングで登録された名前を表示するという内容。店舗への誘導を目的としたものではないが、キャンペーン期間中のコカ・コーラの売上は7%アップしたとのこと。13.ドコモ/ショッぷらっと

14.popinfo

15.オプト、スポーツオーソリティ

http://www.opt.ne.jp/files/topics/1020.pdf
商品の在庫情報と店舗情報を、対象店舗の商圏内にいる生活者のスマートフォンへWeb広告やアプリ内広告で配信し、効率的な来店を促進させるO2O施策。リアルタイムな在庫情報を商圏内にいるユーザーにのみ配信するという点がポイント。16.Smapo

http://www.smapo.jp/about/index.html
消費者が参加企業のリアル店舗に“来店するだけでポイントが貯まる”というO2Oサービス。ポイントというわかりやすい動機づけで集客をする。大丸百貨店、ビックカメラ、ユナイテッドアローズ、マルイ、ファミリーマートなどでポイントを貯めることができ、ためたポイントは商品券などに交換できる。17.Drive Awake

http://adgang.jp/2013/09/38917.html
タイで開発されたコーヒーショップに来店促進するO2Oアプリ。車にスマホを設置しアプリを起動し、ドライバーが眠そうな表情をすると大きなアラートを鳴らし起こしてくれるというもの。それでも眠気が改善しない場合は、近くのコーヒーショップをナビゲーションしてくれる。Wi-Fi・音波を活用したO2O
位置情報を活用するO2Oのなかでも、Wi-Fiという無線ネットワークや、音波通信という最新技術を活用したキャンペーン。音波通信はWi-Fiを拾いきれない場所でも使用でき、入店しているユーザーのみに情報を提供するなど、より正確なサービス提供が可能となる。18.マクドナルド(スペイン)

http://markezine.jp/article/detail/18221
スペインのマクドナルドで実施されたO2Oキャンペーン。店舗で無料で使えるWi-Fiを設定している飲食店は多いが、顧客でない人にまで利用されてしまうという難点がある。マクドナルドはそれを逆手にとり、Wi-Fiの設定をオンにしたときに表示される「使用可能な無線LANネットワークの一覧」のネットワーク名を、利用する人へのメッセージに変更した。 「2時です。コーヒーブレイクの時間ですね」「マクドナルド店内では無料Wi-Fiに加え、無料でサンデーもプレゼントしていますよ」など攻めのメッセージを表示している。19.Emart/空飛ぶお店

20.日本ユニシス/OPENSMAR

ITpro EXPO 2013で実証実験を兼ねたイベントが実施されていた。
ゲーミフィケーション型O2O
ゲームデザインの技術やメカニズムを利用したO2O施策。ゲームの要素を盛り込むことによって、それを販促だとユーザーに意識させずに、楽しみながらサービスや商品にかかわってもらえることが期待できる。21.西武鉄道/あの花 Smile Check-in

22.Gap Japan/GAP SUMMER! 夏休みプレゼントキャンペーン Powered by デジガチャ

23.マピオン/Starmp(スタンプ)

24.博報堂/じぶんクエスト

http://news.mynavi.jp/news/2012/10/24/046/
ゲーミフィケーションを応用したO2O販促サービス。ユーザーに観光地巡り、スタンプラリー、スポーツ観戦回数競争などの「クエスト」と呼ばれるさまざまなゲームを無料で楽しんでもらいながら、各社の商品理解を促進する仕組み。位置情報や動画閲覧情報をからのユーザ分析もできる。25.アライドアーキテクツ/モニプラFIND!

SNSを活用したO2O
FacebookやTwitter、LINEなどのソーシャルネットワークを活用したO2O施策。近年ではスマートフォンの普及によりSNSで常にだれかとつながっていることから、人とのつながりを重視する消費行動がみられ、小売業・サービス業でも積極的にSNSを販促に活用するようになった。26.ローソン、twitter/#Ponta(ハッシュドポンタ)

27.Ben & Jerry’s Japan

https://ja-jp.facebook.com/BenJerrysJapan
アイスクリーム屋が実施するSNSから店舗へ誘導するO2O施策。Facebookに週に1回謎解きクイズコンテンツを投稿、ユーザーが店舗で店員に答えを伝えると、おまけでアイスクリームを1つ追加してもらえる。シンプルだがファンとのつながりが強くなるキャンペーン。28.ドミノ・ピザ/ドミーノジャンボあみだくじ

https://www.facebook.com/DominosJapan/
FacebookでドミノピザのクーポンをゲットできるO2Oキャンペーン。50%引きのクーポンもあれば25円引きという持っていても意味ないようなクーポンまでさまざま用意されていて、拡散力のある企画。29.Toolpool

http://adgang.jp/2013/02/22621.html
スウェーデンの工具店がホームセンターとの差別化をはかるために考えた企画。ユーザーはFacebookで会員登録をすると、専門工具を“無料”で貸りることができ、店舗にいって工具を受け取る。その際、ペンキなどの消耗品をついで買いしてもらえるというO2O施策。実名利用者の多いFacebookだから盗難の恐れもない。30.EVOC

http://adgang.jp/2012/05/17094.html
ドイツのアウトドアブランドEVOCが新しく発売するバックパックの頑強さを訴求するために仕掛けたO2Oキャンペーン。ベルリンの町中にバックパックを設置し、通りかかった人に殴ってもらう。衝撃の度に当事者の写真が撮影されて、EVOCのFacebookページに記録とともにリアルタイムで投稿される。31.BANANA REPUBLIC/FASHION TAGGING

https://www.facebook.com/BRJapan
アメリカのファッションブランドがFacebookで展開したO2Oキャンペーン。有名スタイリストがコーディネートした同ブランドの秋コーデにFacebookに登録されている友達の顔を合わせて「似合うね!」のボタンと押すとタイムラインに通知が届けられる、という仕掛け。「似合うね!」を押したユーザ、押されたユーザにアイテムやクーポンが当たるチャンスが。ブランドの認知率向上が期待できる。32.BOS

http://markezine.jp/article/detail/15927
南アフリカのアイスティーブランドが実施したユニークなO2Oサンプリングキャンペーン。同社が設置した自動販売機の前で特定のハッシュタグをつけてツイートすると、新商品のドリンクが出てくるという仕掛け。33.ニフティ/@nifty温泉Plus

http://onsen.nifty.com/magazine/
ニフティが温泉施設向けに提供するO2O型集客サービス。温浴施設が独自に発信したい情報を@nifty温泉の施設紹介ページに投稿できる機能や、FacebookページやTwitterにも同時に投稿できる連携機能を提供することで、温泉施設と利用者をつなぐ。34.株式会社フォワードネットワーク/Twicat

NFC・QRコード・ARを活用したO2O
NFC(near field communication)という近距離無線通信や、QRコード、AR(Augmented Reality、拡張現実)を活用したO2Oキャンペーン。NFCはおサイフケータイなど身近なところで使われている技術。35.Gap Japan/FLAGSHIP GINZA vs HARAJUKU SUMMER T コーデイベント

http://www.toppan-ss.co.jp/casestudy/case01_gap/
ファッションブランドGAPが行ったO2Oイベント、『FLAGSHIP GINZA vs HARAJUKU SUMMER T コーデイベント』。GAPスタッフが来ているTシャツコーデの中からお気に入りのコーデを見つけて、手渡されたリストバンドをつけた手でそのスタッフとハイタッチすると、Facebook上にいいねが投稿される。36.TSUTAYA/タッチでチョイ見

http://www.toppan.co.jp/news/2012/03/newsrelease1328.html
TUTAYA店頭でNFC対応スマートフォンを店頭POPや商品パッケージの所定位置にかざすだけでDVDの予告編を視聴できるキャンペーン。NFC技術を活用した新しいコミュニケーション手法、O2O2O(オフライン→オンライン→オフライン)の例。37.CyberZ、大日本印刷

38.東急グループ/SHIBUYA HALLOWEEN SELECT SHOP

https://ec-orange.jp/ec-media/?p=2073
39.MPayMe/ZNAP

http://consumer.znap.com/ja_JP/
スマホアプリでQRコードを読み取るだけで決済ができるサービス。クレジットカードを登録しておけば、雑誌や屋外広告に設置されたQRコードを読み込み、表示される商品のなかから好きなものを買い物カゴに入れ暗証番号を入力するだけで決済が完了する。商品は指定住所への配送や店舗受け取りを選択できる。カード番号などの個人情報は世界最高水準のセキュリティで保護されているので安心。ZNAP(ズナップ)は飲食店での決済にも活用でき、ZNAPでメニューのオーダーから決済までを体験できる世界初のコンセプトショップ「QRBAR」が2014年1月24日に東京・六本木にオープンした。http://www.diamond-dining.com/news/open_qrbar20140124/
40.GU/スイカ割り

http://www.gu-japan.com/pdf/130716_watermelon.pdf
AR技術を活用したO2Oアプリ。家や街中でアプリを起動しカメラ越しに周囲を見回すとスイカが現れ、スマートフォンを振りかざしてスイカ割りすると、割れたスイカの中から抽選で100円offクーポンが出現する。クーポンを活用したO2O事例
クーポンをスマートフォン等に配信する施策。新規顧客の獲得や、再来店の促進の効果が期待できる。1社のみでO2Oサービス開発をするには大きなコストがかかるが、クーポン配信用のO2Oプラットフォームを提供している企業も多々あり、手軽に始めることができる。41.マクドナルド、コカ・コーラ、Jリーグ/マイJクラブ プログラム

http://c.cocacola.co.jp/jleague/
マクドナルド、コカ・コーラ、Jリーグが共同で行ったO2O施策。Jリーグに所属するクラブの中から応援するチームを選び、そのチームが勝つとマクドナルドで使えるクーポンが配信される仕組み。Jリーグは試合結果に関心を持ってもらえるファンが増え、マクドナルドは来店客数を伸ばし、コカ・コーラはマクドナルドでの売上の増加が期待できるという3社ともハッピーな取り組み。42.三井住友カード、デジタルガレージ/お店でショッピング

http://mall.smbc-card.com/real/
三井住友カード会員向けショッピングサイト内で、掲載店舗の中から行きたいおお店を登録し、3日以内に対象のお店へ行きカードで支払うと通常時よりもポントンが貯まるというサービス。ウェブから店舗への送客を行うO2O施策で、ユーザにとっても「事前にクーポンを入手する」「専用アプリを起動する」「レジでクーポンを提示する」などの手間がなくなるというメリットがある。43.ヤフー、ソフトバンクテレコム/ウルトラ集客

http://tm.softbank.jp/business/ad/o2o/
「Yahoo! JAPAN」のトップページなどにバナーによる商品広告を掲載しユーザーをキャンペーンサイトに誘導、ユーザーは気に入った商品をサイトから応募し、当選すると携帯電話やスマートフォンに電子クーポンが届く仕組み。イオンなどに設置されたクーポン発券機「CouponGATE(クーポンゲート)」に電子クーポンをかざし引き換え券をゲット、商品と引き換えることができる。国内最大級のポータルサイトから集客できるという点が最大のメリット。44.クックパッド/クックパッド特売情報

https://cookpad.com/bargains/about
近所のスーパーの特売情報とおすすめレシピをリアルタイムで確認できるサービス。ユーザーは献立を考える手間がはぶかれ、店舗としては新聞に折り込まれるチラシ広告には載らない最新の特売情報を配信することができ、来客数と売り上げを向上できるO2O施策。45.モギー株式会社/moggy

46.ファミリーマート/ファミマけんさくーぽん

http://www.family.co.jp/company/news_releases/2013/130730_2.pdf
スマートフォンやPCなどから「ファミリーマート」「ファミマ」など、ファミリーマートに関係するワードを入力し検索すると、検索結果画面に全国のファミリーマート店舗で利用できる割引券のシリアル番号が表示されるサービス。他のコンビニではなくファミマを選ぶ理由になるかもしれない。47.東急百貨店

https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.tokyu_dept.homeapp
東急百貨店内で使用できるスマホアプリで店舗内でリアルタイムの催事情報やフロアガイド、特典(クーポン)といった機能を提供するO2Oサービス。48.マクドナルド/トクするケータイ

http://www.mcdonalds.co.jp/campaign/coupon/mobile/index.html
日本のO2Oアプリの先駆け的存在。アプリに配信されるクーポンを見せるだけで割引を使用できるというもの。クーポンの内容を決め紙に印刷するという販促企画の期間を大幅に短縮することができた。後に、「かざすクーポン」をリリースし、誰が・いつ・どのクーポンを使用したかという履歴も取れるようになった。49.無印良品/MUJI passport

50.ヤマダ電機/YAMADAモバイル

https://itunes.apple.com/jp/app/yamadamobairu/id364504659
電池やSDカードなど消費者が日常的に使用する商品を100円~300円ほど値引きするクーポンを常に数種類アプリに表示することにより、来店を促すO2Oアプリ。他にもヤマダポイントを使って遊べるゲーム等複数の機能を有している。51.阪急阪神グループ/SMART STACIA

まとめ
今回ご紹介したO2O事例の中には、「ネットから店舗へ送客し購買してもらう」という初期のO2Oだけでなく、オフラインからオンラインへ誘導するものや、オンラインを活用することでユーザーに感動体験を与えブランドのファンになってもらうというキャンペーンも含まれます。今後はO2Oだけでなく、店舗、ECサイト、スマホなどすべてのチャネルを連携させて顧客にアプローチする「オムニチャネル」戦略に取り組む企業の事例が日本でも増えてくることでしょう。