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IoTを活用したマーケティング戦略のキーポイントとは

マーケティング担当としては、テクノロジーが変化する度に敏感に対応し、素早く新しい流れに乗っていく事が必須です。そう言った意味では、情報収集に基づく戦略を立てて効果を最大に発揮するためにも、IoTから発信される情報は貴重なマーケティング資源と言えるのです。

IoTを利用したマーケティングには「つながり=デバイス間での正確でリアルタイムな情報共有」と「ピンポイント=発信するメッセージやタイミングに細心の注意をはかる」2つのキーポイントがありますが、ここではIoTマーケティングを実施する際の5つの重要要素について見ていきましょう。

1.関連性を持たせて正確に

IoTマーケティングではピンポイントで問題に対する解決が求められます。

ビーコンテクノロジーを活用したマーケティングでは、近隣のデバイスに情報を送信し消費者へカスタマーサービスを提供しようとするものですが、消費者が店内のどのセクションにいるかに応じて異なる種類のクーポン券を発行することも可能なのです。このように「どのようにして優れた買い物の体験を提供できるか」に焦点を置いてデータを有効利用することが重要です。

2.収集したデータを活用

以前のように「どのサイトの広告を消費者は見るだろうか」と予測する必要はなく、データとして傾向がしっかりと可視化されるようになっています。データが揃っていれば販促キャンペーンも効果的に行うことができ、消費者とのつながりも強力なものとなります。
またデータを利用してターゲットを絞った広告を直接対象となる消費者に発信することで、バナー広告やポップアップ広告を打つ必要も無くなるという訳です。

3.データは共有されても不快ではないものに留める

誰でも自分が常に監視されているようなデータの使われ方は気分が悪いものです。データ管理は消費者にとって便利な助けとなるためのものであって、プライバシーを侵害するものであってはなりません。IoTを通して得られるデータは一般の人がどのようにデバイスを使っているか、引いては家や出先での行動傾向も示すものですから決して乱用しない様に最新の注意を払う必要があります。

4.タイミングを計って利用価値のあるサービスを提供

IoTデータを活用することで、ユーザーにとって大変ありがたいサービスを提供することが可能です。例えば洗濯機に搭載されている洗剤が切れる頃になると自動的に新しい洗剤をオーダーするといったサービスは、決して個人情報を侵害しているわけでは無く便利なサービスのための行動傾向を分析利用しているという好例でしょう。

このような性質はマーケティングのあり方も変えることになります。ランダムに現れては消えるポップアップ広告などを廃止し、必要な時に必要な広告を発信できればその効果のほどは想像に難くありません。結果に結び付くマーケティング戦略を練る上でIoTデータの活用は切っても切り離せません。

5.カスタマーサービスに活用

IoTをカスタマーサービスに活用する方法は2通りあります。まずは、デバイスの故障などの問題点を未然に防ぐということです。Salesforce社の副社長、アレックス・バード氏は「最高のカスタマーサービスとは、カスタマーサービスセンターに問い合わせや苦情をしなくて済むように事前に手配することです」と述べていますが言い得て妙です。

IoTのおかげでデバイスに何か支障があればリアルタイムで状況が発信されるため、その場で対応をすることが可能です。例えば消費者に電話を掛ける手間を取らせずにトラブルシューティングの案内やスペアパーツをすかさず送る事や、製造元にもデータが送られて将来的な品質向上にも一役買うという具合です。

もう一つの活用法は顧客維持へとつながるサービスの提供です。典型的な例は印刷機のインクが少なくなった時にメッセージを送ることでカートリッジの買い替えを促すサービスで、この他にもIoTを通して消費者のデータを収集することも可能です。

IoTは顧客管理のエリアにおいてはソーシャルメディア、モバイルデータなどに続き5番目に重要な役割を果たしているとの調査結果も出ており、まさに必要な時に必要な情報を消費者に送ることができるIoTの力は大きなものだと言えるでしょう。

このように、最新テクノロジーを凝縮したIoTの普及に伴い、消費者情報の受け取り方や送り方そのものに変化が生まれているのです。

この記事は5 Tips for Crafting a Marketing Strategy for the Internet of Things (IoT)の記事を本ブログが日本向けに編集したものです。

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