Amazonが「臓器」を作る?~Fire Phoneで目指す世界
「スマホはもはや俺の臓器!」
2014年6月18日、Amazonもついに独自のスマートフォン「Fire Phone」を発表しました。
これまでもAmazonは、Amazon DashやPrime airなど、独自のハードを発表し、革新的なサービスを生み出してきました。
Fire Phoneの特徴はすでにいろいろなメディアがまとめていますが、やはり注目すべきは、実世界認識機能「Firefly」でしょう。
Fire PhoneはFirefly機能により、このショールーミングを家電・ファッション以外のジャンルに拡大する可能性があります。「これ欲しいな」と感じたらその場でスキャンし、Amazonで購入して自宅に配送するというショピングのスタイルがより身近なものになります。
また、Fire Phoneを使わない人への導線もちゃんと引かれています。
先日Amazonが発表した、#(ハッシュ)タグ「#AmazonCart」によるTwitter連携は、Fire Phoneを利用しないユーザにも、Fire Flyに近い機能を提供しています。この連携によって、ツイートにリプライするだけでAmazonのカートに商品を自動で追加できるようになりました。
Twitter等のSNSは、この数年の間で人々のライフスタイルに定着しました。SNSはショッピングという日常的な行動と親和性が高く、こうした連携はむしろ自然な流れとも言えます。
昨今Google Glassなど、ウェアラブルデバイスが話題になっていますが、ウェアラブルを超えて、臓器の如く体に埋め込む研究も進んでいるといいます。
「Amazonの臓器」ならぬ”Amazorgan”を利用して、欲しいと感じたものをすぐに手に入れる。また、これまでとは比べ物にならないような細かいレベルのデータの取得も体内から絶えず行われる。そんなSFのような世界が実現するのかもしれません。Fire Phoneはその第一歩とも捉えることができます。
Amazonのアプリストアは、まだまだアプリは少ない(Apple,Googleが120万を超えているのに対しAmazonは24万本)ようですが、開発者への奨励を行うなど、アプリストアの活性化を図っています。
(♪『ファントムバイブレーション』/キュウソネコカミ)若手バンドが声高にこう叫ぶように、スマートフォンは「臓器」と言えるほど、身近で必要不可欠なものになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=7_58aTTukqs
2014年6月18日、Amazonもついに独自のスマートフォン「Fire Phone」を発表しました。
Amazonのスマートフォン「Fire Phone」と注目の実世界認識機能「Firefly」
これまでもAmazonは、Amazon DashやPrime airなど、独自のハードを発表し、革新的なサービスを生み出してきました。
Fire Phoneの特徴はすでにいろいろなメディアがまとめていますが、やはり注目すべきは、実世界認識機能「Firefly」でしょう。
(参考):速報:アマゾン Fire Phone 発表。4.7型HD液晶、顔追跡UI、実世界認識機能Firefly搭載Fireflyは端末で商品をスキャンし認識することができる機能です。端末側面の専用ボタンで即座に起動し商品をスキャンすることが可能です。スキャンした情報はAmazonの膨大なデータベースと照合し、関連商品を表示したり、そのままAmazonで購入につなげることができます。これぞ、Amazonのスマートフォンと言える機能ではないでしょうか。
http://getpocket.com/a/read/645816989
Fire Phoneが小売業に与える2つのインパクト
さて、Fire Phoneの登場により、小売業にはどのような影響が考えられるでしょうか。1. Amazonでの購入のハードルがより下がる。
スマートフォンによって、顧客のオンラインショッピングのハードルは下がりました。小売業のECサイトも、今では多くがスマートフォン対応となっています。自社専用アプリでより購入しやすく、顧客に新たな体験を生み出す企業もあります。今回は、ECサイトでの購入ではなく、Amazonでの購入のハードルがよりいっそう下がると考えられます。これを後押しするのが、先ほど紹介した「Firefly」機能です。目の前のものを欲しい、と思ったその時にAmazonでの購入できることになります。2.あらゆる店舗が、Amazonにとってのショールームとなる。
小売にとって、「Fire Fly」機能は脅威となります。なぜなら、店頭の商品をみて、Fire Phoneでスキャンすると、その場でAmazonから購入できるのです。言ってみれば、リアルの店舗は、すべてAmazonのショールームと化することになります。Fire PhoneでAmazonが目指すもの
Fire Phoneによって、Amazonが目指すものは何でしょうか。1.購買データ以外のデータを集めること
これまでAmazonは膨大な購買データを集めてきました。スマートフォンによって、購買以外の行動データも取得ができるようになります。Amazonがすでに発表している各種サービスを含めて考えると、個人のあらゆる情報を取得できるようになります。- Prime music:音楽ストリーミングサービス
- Fire TV:動画ストリーミングサービス
- Kindle:電子書籍サービス
2. ショッピング体験をガラリと変える
「店頭で商品の実物を確かめてWebで購入する。」ショールーミングと呼ばれるこの行動は、家電や一部のファッションですでに当たり前のように行われるようになりました。日本では、スタートゥデイの「WEAR」というアプリが話題になったのは、ご存知の方も多いと思います。Fire PhoneはFirefly機能により、このショールーミングを家電・ファッション以外のジャンルに拡大する可能性があります。「これ欲しいな」と感じたらその場でスキャンし、Amazonで購入して自宅に配送するというショピングのスタイルがより身近なものになります。
また、Fire Phoneを使わない人への導線もちゃんと引かれています。
先日Amazonが発表した、#(ハッシュ)タグ「#AmazonCart」によるTwitter連携は、Fire Phoneを利用しないユーザにも、Fire Flyに近い機能を提供しています。この連携によって、ツイートにリプライするだけでAmazonのカートに商品を自動で追加できるようになりました。
Twitter等のSNSは、この数年の間で人々のライフスタイルに定着しました。SNSはショッピングという日常的な行動と親和性が高く、こうした連携はむしろ自然な流れとも言えます。
Amazonの目指す”Amazorgan”のある世界
Amazonは、欲しいと感じたその時に商品を手にすることができる世界を目指しているような気がします。ありとあらゆるシチュエーションからAmazonへの導線を引く。その手段の1つとして、私達が肌身離さずもっているスマートフォンを選択するのは納得できます。昨今Google Glassなど、ウェアラブルデバイスが話題になっていますが、ウェアラブルを超えて、臓器の如く体に埋め込む研究も進んでいるといいます。
「Amazonの臓器」ならぬ”Amazorgan”を利用して、欲しいと感じたものをすぐに手に入れる。また、これまでとは比べ物にならないような細かいレベルのデータの取得も体内から絶えず行われる。そんなSFのような世界が実現するのかもしれません。Fire Phoneはその第一歩とも捉えることができます。
Amazonのアプリストアは、まだまだアプリは少ない(Apple,Googleが120万を超えているのに対しAmazonは24万本)ようですが、開発者への奨励を行うなど、アプリストアの活性化を図っています。
★Amazon、Fireアプリの開発者に最大1万5000ドル分の仮想コインを提供日本での展開は現時点では未定となっていますが、早期の展開を期待したいところです。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20140623/565903/
★Amazonのアプリストア(Amazon Appstore)のアプリ数は24万! アプリストアの現状はどうなっている?
http://www.hivelocity.co.jp/blog/30371
この記事を書いた人
大工 峻平
エスキュービズムにて、タブレットPOSシステム導入を担当。タブレットPOS、Handyシステムの導入営業からはじまり、納品・教育・保守まで幅広い業務領域に携わっています。