今年こそ始める 売上UPのための越境EC入門セミナー ~2/4セミナーレポート~
2020年の東京オリンピックに向けて、訪日外国人旅行者数は右肩上がりに伸び、中国人旅行者をはじめとする爆買いが話題になりましたが、一方で円安が進む中、海外からの消費はリアルだけではなく、越境ECで売上も増加しています。2014年で、中国、アメリカから年間1兆円程度の購入があり、さらに今後2兆円まで増加すると言われています。
2/4に行われたセミナーでは、越境ECを開始する上で必要なシステム、購入代行サービス、顧客サポートと、それぞれの視点から、活用事例をご紹介いたしました。
第一部 これからのグローバル時代に勝ち残る、インバウンドEC、越境ECを構築するために
株式会社エスキュービズム・テクノロジーソリューション事業部 マーケティングアーキテクト 岩井源太
越境ECの活用方法を、日本の着物が好きな台湾人、日本で買った化粧品がお気に入りのタイ人など、外国人ユーザーの買い物例として紹介しながら始まった第一部。越境EC市場の予測から、どのような課題があるのかなど総括的な内容でした。
今後の越境EC市場予測は2020年には日本だけで約1.7兆円の見込みとなっており、ポテンシャルが非常に高いことが分かります。しかし越境ECを開始するにあたり、ロジティクス、決済、関税、セキュリティ、システム運用など、いくつかの課題はあります。これらを解決する糸口を提示し、越境ECをどのように構築していくべきかを提案いたしました。
第二部 国内EC10%の売上を越境ECで稼ぐために必要なこと
ベリトランス株式会社事業開発部マネージャー 居山 正義
実際に自社で越境ECを運営しており、開始当初はうまくいかなかったが徐々に軌道に乗り始めたという実例紹介から始まった第二部。
「超えなければならない三つの壁、二つの大きな山」として、決済、物流、言語、プロモーション、マーチャンダイジングを上げられました。越境ECでユーザーが選ぶ決済方法は国によって違うことや、「どんな商品が売れるか」など、より具体的な越境EC運営のヒントが満載でした。
「海外からのアクセスを大事に育てることで、売上をアップできる」と、これからのEC事業者に向けてのメッセージが送られました。
第三部 海外ECサポートにおける課題解決5ステップ
株式会社ラクス業務効率化コンサルタント 久野 優
顧客満足度をどのように上げるか、という切り口で始まった第三部。対応スピードの速さ、対応の品質は購買行動に影響するため、しっかりとサポートする必要があるのは越境ECでも同じです。海外向けにも日本流のおもてなしを行いたいという要望は高いものの、言語や文化の違いから、顧客満足度の高いサポートができるか不安なEC事業者が多いでしょう。
海外ECサポートの課題としては、言語、チャネルの選択、海外ECの傾向として「価格交渉、返品率の高さ」を上げられました。
スタッフ任せにならない仕組みづくりの重要性を説明し、EC事業者の支援を行っていきたい、とまとめられました。
今後も様々なテーマでセミナーを開催してまいります。
ぜひチェック・ご参加をお願いいたします!
■セミナー・展示会情報
http://tech.s-cubism.jp/seminar/