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小売り企業はオムニチャネルが作るチャンスをどうしたらモノにできるのか?

小売り企業にとって、全てのチャネルにおいてスピードと柔軟性を備えることは重要な差別化要因となります。しかし同時に、モバイルやソーシャルメディアを活用をすることも差別化に有効な一手なのです。

(小売り企業は国際的なビジネスチャンス取得の鍵としてもオムニチャネルを利用している。写真:Alamy)

(引用元:The Guardian『How can retailers realise the omni-channel opportunity?』

大手小売り企業は、オムニチャネルが作り出すビジネスチャンスを確実に手にいれようと既に様々な戦略を展開しており、そのような戦略の多くがオンラインやオフラインといったチャネル間の境界線を不明瞭なものにしています。

このような企業戦略の中には、買い物客が商品カタログや他の商品に簡単に目を通したり、注文したりできるような店舗技術を導入するなどして、既存店舗を新しい形で利用し始めたものがあります。店舗を特定の商品の展示場所として使用したり、オンラインやモバイルショッピングの商品受取りポイントとして、さらにはリピーター拡大を狙った体験空間として使用する戦略も見られるようになりました。

他のオムニチャネル戦略としては、消費者行動の一連の流れの中において、独自またはサードパーティーのサイト上にブランド露出の機会を多く作り出すことによってPRの最大効果を狙う手法もあります。無店舗チャンネル上で購入された商品をフレキシブルに配達したり、短時間で配達するオプションを提供するのもオムニチャネル戦略の一つです。

さらには、あらゆる販売チャネルを通じて消費者の商品購入場所や購入履歴を分析して、今後それらの消費者が必要としそうなサービスを知らせたり、煩わしい商品購入手続きを回避できるようにしている企業戦略も登場してます。

国際的なビジネスチャンス

さらに小売り企業は、オムニチャネルを利用して国境を越えたビジネスチャンスも狙っています。欧州では国を越えて商品を購入した消費者の数は2008年と比べて倍に増加しています。また我々が最近行った調査では、2012年に英国やドイツの小売り企業がオンラインで販売した商品の輸出売上は80億ユーロを超えたことも判明しています。

オムニチャネル戦略は、小売り企業の国際市場における存在感を高め、新たな市場において迅速に売上を拡大する手助けとなるでしょう。各企業やサードパーティーのサイトを通じて商品を国際市場で販売しながら、上手くいけば実際に商品を展示したり、受け取りやデリバリー拠点となるようなフラッグシップ店舗を開く機会につながるかもしれません。国際的な販売網を持つサードパーティーとの提携なども実現可能です。

企業がオムニチャネルが作り出すビジネスチャンスをどのように認識し、またそれを確実に利益につなげるためにどのような戦略をとっているのか、我々は欧州の主要な小売企業に聞き取り調査を行いました。調査をした小売り企業の大半は英国かドイツを拠点とし、事業は食料品、ファッション、家具、家庭日用品、車のメンテナンスやDIYなど多岐にわたります。

調査に答えた企業の多くはオムニチャネルの導入は避けられないと感じており、さらにはオムニチャネルを活用していない企業は市場競争から脱落していくだろう、との見解を示しました。同時に回答者たちは、オムニチャネルショッピングに対する消費者のニーズが、現在の小売り企業が達成可能なレベルを超えた非常に高いところにあることを指摘しています。

小売り企業にとって、全てのチャネルにおいてスピードと柔軟性を備えることは重要な差別化要因となります。同時に、これらの企業は高成長中のチャネルであるモバイルやソーシャルメディアを活用をすることも差別化に有効な一手なのです。位置情報サービスや新しい形のオンライン決済システムなどの新技術を迅速に採用することも差別化の大きな要因となるでしょう。

オムニチャネルが普及するにつれて、この流れを効果的かつ迅速に受け入れつつ、消費者行動に対応したテクノロジーの発展を適切に取り入れることで、小売り企業は業界競争において優位なポジションに立つことができるのです。

この記事はHow can retailers realise the omni-channel opportunity?をOrange Blogが日本向けに編集したものです。