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新しいEC市場を開拓するVRコマース

VR(=Virtual Realty)は現実世界のように仮想世界を作り出す技術です。日本語では「仮想現実」と訳されています。
VR技術を活用すればおそらくすべての現実世界をVRで体験できるようになりますので、各分野でVR技術の活用が期待されています。

バーチャルリアリティ(英: virtual reality)とは、現物・実物(オリジナル)ではないが機能としての本質は同じであるような環境を、ユーザの五感を含む感覚を刺激することにより理工学的に作り出す技術およびその体系。

引用:Wikipedia http://bit.ly/1WdOTAA

ゲーム、教育、医療の現場ではすでにVR技術の導入が進んでいます。
ゲーム分野ではVRの世界に入り込んだ状態で遊べるため、臨場感が格段にアップしました。
教育分野ではVR活用により実体験として様々な職業や歴史を学べますし、医療分野では精神疾患患者のリハビリやドクターの手術練習としてVRを活用している事例があります。
また、火事、地震や津波などの防災シミュレーションとしても活用され始めており、大規模な体験設備がなくても防災意識を高めたり、有事の際の行動シミュレーションができます。

それでは、小売の現場ではどうでしょうか?
以下の三点のポイントについてみていきたいと思います。

  • コマース分野こそVRを活用すべき
  • 遠隔地在住者や高齢者にとってVRコマースはメリットしかない
  • 実店舗とECサイトのメリットを併せ持つリッチな買物が可能になる

コマース分野におけるVRの活用は?

各分野の中でも特にVR活用によるビジネスチャンスが大きい市場がコマース分野です。コマース分野とは商取引の総称です。インターネットを介したコマース(以下、Eコマースと呼びます)は現在ECサイトが主流ですが、VRがコマース市場に普及すれば、ネット上での買物がよりリッチな体験になるでしょう。

ECサイトで見えてきた課題

Amazonやアリババなど、小売市場の中でのEC市場の爆発的な拡大からも分かる通り、お手軽さを売りにしてECサイトは快進撃を続けています。一方でECサイトはクリックするだけで商品購入が完了できてしまうため、購買体験が不足しているともいわれています。
人は商品がただ欲しいのではなく、商品を購入する感覚が欲しいのです。ECサイトのおかげでわざわざ外出せずとも商品を購入でき、自動で自宅に届きます。
これだけでかなりECサイトの恩恵を受けたのに、買物客はさらに購買体験も求めるようになっています。

VRコマースの登場

そこで、VRを活用すれば、外出せずに購買体験を伴った買物ができるようになります。
まずユーザーがヘッドセットを装着するとリアルな実店舗が目の前に登場します。VRの世界ですが、見た目はまるで実店舗そのものです。ユーザーが商品を触ると商品詳細が出ます。商品が気に入れば買物カゴに入れ、気に入らなければ陳列棚に戻します。そして決済ボタンを押せば買い物カゴに入れた商品の決済が完了します。
この流れは実店舗における商品購入と同じ流れであり、購買体験そのものです。
VRを活用することで今までのEコマースでは実現できなかった購買体験が獲得できるようになります。

家具・家電市場での活用

VRがコマース分野で普及することにより特に拡大すると思われている市場があります。それは家具・家電市場です。
家具や家電の購入は商品デザインや価格だけでは最終決定できません。たいていは自宅のインテリア・雰囲気とマッチするか、サイズが合うかが重要なポイントだからです。

ですがVR技術の活用で自宅のインテリアをVR上に再現できれば、購入したい商品をVR上で仮設置することで馴染み具合が判断できます。これは現在のECサイト、また実店舗でも実現できていない特徴です。VRだけが実現可能な世界です。

キャンペーンやコラボレーションでの活用

芸能人やゲームキャラクターと仮想空間で会ったり会話したりといった遊び方は、これまでのVRコンテンツでもありましたが、VRコマースでもキャンペーンとして活用できそうです。
一緒に買い物ができたり、おすすめの商品を選んでもらったりなど、それだけで販売促進となりそうです。

視覚+触覚で購買体験のリアル度が増す

リアルな購買体験のため視覚にプラスして商品の触り心地(触覚)や香り(嗅覚)も一緒に体験できるデバイスもあります。
触覚を体験するためのデバイスはすでに発売されています。もともとはヘッドセットとコントローラーセットで触覚体験が可能な仕組みはありましたが、コントローラーを持つ時点で現実的な購買体験かというと疑問が残りました。

最新の聴覚体験デバイスはH2L社が開発したUnlimitedHandです。これを身に付ければリアルな購買体験に繋がります。
UnlimitedHandはVR上のモノに触った感覚を低周波による電気筋肉刺激(EMS)により表現することでインタラクションを可能にしてくれます。洋服や革製品は素材感が重要なポイントですがECサイトではそれを伝える術がありませんでした。
しかしVRなら実現できます。それら商品は実店舗で購入する人が多いのですが、VR上で触ることができるのであればEコマース利用も増えていきそうです。

視覚+嗅覚で購買体験のリアル度が増す

また香りについても同様です。食品購買は香りが重要なポイントです。
日本では香りを活用したマーケティングを得意とするVAQSO社が香りを体験できるVRデバイスを開発しました。
コーヒー粉やお茶の葉などは香りが購買の決め手になります。ECサイトでは諦めていた香りを試す体験もVRでは可能になります。

また、インスタント食品や味付け食品に調理後の香りを登録しておけば実店舗を超えた購買体験ができるようになるかもしれません。
コマース分野でよりリッチな購買体験ができるようになる可能性があります。

遠隔地在住の方はメリットしかない

商業地域に近い場所に済んでいるは、流行の商品を販売している実店舗が周りにたくさんあるため、購買体験がしたければ実店舗に行くことができます。
ですが遠隔地在住の方は地理的なハンディーキャップからそもそも実店舗に行くことが不可能です。そのためVRコマースの普及は大変喜ばしいものになるでしょう。遠隔地にいながら都心部のお店の商品に触れて購買体験ができるのです。もはやわざわざ交通費をかけて商業地域に出向く必要がなくなります。

世界でのVRコマース市場

VRコマース市場を国別にみると大きな存在感を示しているのは中国とアメリカです。
この2か国でVRコマース市場が急激に広がっている理由は市場が大きく、かつ国土面積が広いからです。
つまり遠隔地在住者が比較的多いのです。そのためVRコマースは必要性に駆られて拡大していったのです。

日本でのVRコマースの可能性

日本でも同じことが言えます。日本は国土面積が世界で60位前後なので、決して広い国土面積を有していません。しかしながら市場が大きく、かつ世界的にも少ない島国ですので移動に時間的コストと金銭的コストがかかります。国土は狭いですが、ある意味の遠隔地在住者が多いため、日本でも今後VR市場が拡大する可能性は十分にあります。

高齢者への普及が期待できる

高齢化による人口構造もVRコマースを拡大させるでしょう。
今は高齢者の独り暮らしが深刻化しています。また、身体的にも高齢者は買物に出かけるのが難しくなってくるため、大変苦労しています。
しかしVRが発展すれば快適な買物が実現できるかもしれません。高齢者はITの操作が苦手な方が多いです。確かにECサイトでは操作が直感的ではなく、文字が小さいためECサイトを毛嫌いする高齢者は多いでしょう。しかし、VRによるEコマースは操作が直感的です。
文字よりも視覚に訴えかけるので操作が簡単にできます。おそらく高齢者への普及というハードルもかなり低くなるのではないでしょうか。

VRコマースの展望と期待

VRが社会に普及し始めています。これは店舗運営者にとっても朗報です。
今までは実店舗とECサイトが主でしたが新たにVRという販売チャネルが加わります。これにより次世代のオムニチャネルとして期待されています。

実店舗は近隣の住民、ECサイトは20代から50代の世代が主に利用していました。
しかしVRコマースは購買体験を重視する方やIT操作が苦手だった方を取り込みます。
今までECサイトの顧客ではなかった人達に対して、新たな市場が創設されることになります。そしてVRは実店舗とECサイトの垣根を取り払う、小売販売の新しい形となりえます。
特徴を考えるとVRコマースは実店舗とECサイトをつなぐような存在になりえるでしょう。

オンラインではECサイトが買物の利便性を上げましたが、VRの登場で利便性に購買体験が加わることになります。
まだまだ未知数な点も否めないVRコマースですが、オンラインの手軽さと実店舗の購買体験を併せ持っているので、もしかしたら実店舗・ECサイトを凌ぐ一番の販売チャネルになるかもしれません。

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