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JTBが農業関連ビジネスを拡充。「アグリツーリズム」サービスを本格化

近年JTBグループは農業関連ビジネスに力を入れています。

 農業関連のスタートアップ企業と提携して、企業へ農地を貸し出すサービスを始めました。また日本の農産物を海外に販売する越境EC(電子商取引)サイトも立ち上げました。訪日外国人旅行客が滞在時に日本の高品質な農作物を体験し、帰国後に購入を求める声に応えたサービスです。


増加するインバウンド効果、農業にも

 農作業や農作物の販売を体験する「アグリツーリズム」への関心が高まっています。
利便性や効率が重視されてきた近年の都市型生活に疑問を感じ、自然や人々との交流を求める人々が増えている事が背景として挙げられます。

 JTBは農業関連のスタートアップ、ファームフェスと提携して、企業への農地貸し出しを始めました。農業体験を社員の福利厚生や職場旅行のメニューとして取り入れたい企業の需要を狙っています。また農業を切り口にして、本業である旅行ビジネスに結びつける事ができます。

 従来の農業は、農地に長期間滞在して、自然や農作物の育成の仕組みをノウハウとして身につける必要がありました。しかしJTBのサービスは、サイトから育成状況を確認することができ、農作物の日常の管理は近隣の農家が担うので、利用者は自分の都合に合わせて農業体験ができる仕組みです。また農作物の収穫時期や食べ頃などを、サイトを通じて農家と相談することが可能です。

 一方で越境ECサイト「J’s Agri」(ジェイズ・アグリ)を立ち上げました。主にアジアに販売先を広げています。訪日客が日本で体験した高品質な農作物のニーズに応えたビジネスです。

 食料品を鮮度を保ちながら輸送するためには、商品の取り扱い知識と、安全かつ短時間で輸送する手段が必要です。JTBは航空便を用意することで、生鮮食料品の輸出を可能にしました。

 日本の農作物の認知度を向上させる試みも行っています。現地での試食会や、ECサイトに出品している農家へのツアーを企画することで、さらなる需要拡大を狙っています。



参考:農業×旅行に商機、JTB 農地貸しや越境EC
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2627017029012018XQH000/