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ネットショップでApple Payを導入する3つのメリットとは?4事例を交え徹底解説

  • Apple Payはキャッシュレス、カードレスのデバイス完結型決済サービスである
  • カード番号などの情報を入力することなく決済できるため、ECサイトに導入するとより直感的でスムーズな購入が期待できる
  • デバイスからの支払いは、それ自体が新しい購買体験でありプロモーションの一環としての役目を果たす可能性が高い
  • ECサイトにおけるApple Pay導入には、対応プラットフォームの導入が不可欠である

Apple Payとは

Apple Payの基礎情報

Apple Pay(アップルペイ)は、iPhoneやApple Watchで使用できる決済サービスです。
Suicaやクレジットカードをあらかじめ登録しておけば、キャッシュレス、カードレス。デバイスのみで決済ができます。

Apple Pay公式サイト:https://www.apple.com/jp/apple-pay/


Apple Payの仕組み

Apple Payは、対応デバイスに標準装備されている「WALLET(ウォレット)」というアプリに、Suicaやクレジットカードを登録して使います。
交通系ICカードは今のところSuicaしか対応していませんが、クレジットカードは主要なカード会社はほぼApple Payに対応しているといってよいでしょう。クレジットカードの支払いには「QUICPay」もしくは「iD」という後払い方式の電子マネー決済システムを使用します。
カード決済するための認証は、「Touch ID(指紋認証)」を利用。これは、デバイスがカードを複数枚入れた鍵つきのカードケースのような役割を果たしていると考えると、イメージしやすいかもしれません。
ただしこのカードケースは、カードを何枚入れてもかさばらないのがメリットです。

Apple Payの利用方法

現在Apple Payでの決済が可能なのは、交通機関、店舗、アプリケーション内における購入、ウェブ上の購入に対してです。
ただしiPhoneやApple Watch、iPad、Mac(2012年以降発売モデル)など、端末によって決済可能な範囲はそれぞれ異なり、すべての人が感覚的に使用できるまでにはいたっていません。
これは、デバイスのみで完結する購買体験はそれ自体がまだ新しく特別な体験であり、人の好奇心を刺激しやすいといいかえることもできます。

Apple Pay導入のメリット

導入のメリット:ECサイト

ECサイトにとってApple Pay を導入することのメリットは、より直感的な購買を消費者に促せることです。
これまでのECサイトは、クレジットカードなど支払いのための情報を登録する必要があり、欲しいものを見つけても購入するまでの流れがスムーズではありませんでした。Apple Payは端末からスムーズな決済ができるので、直感的な動作で注文をしてもらえる可能性が広がります。

Bloomicon / Shutterstock.com


導入のメリット:実店舗

実店舗がApple Payに対応するためには、iD、QUICPay、Suicaに対応するPOS端末を用意する必要があります。
ちなみに、VISAやマスターカード、アメリカンエキスプレスなどによる非接触型決済をすでに導入済みの場合は、そのPOS端末のままApple Payを使用できます。
Apple Payを導入するメリットは、新しい購買体験を顧客に提供できることです。
完全なキャッシュレス決済にすれば、お金に触れることなく少人数で店舗を運営することができますが、現状ではまだApple Payの利用人口は多くなく、決済をApple Payのみに限定することは難しいでしょう。あくまでも、支払いにおける選択肢の一つとして導入していく必要があります。
なお、返品、レシートの管理といった詳細情報は、Appleの公式サイトにある加盟店向けの解説ページで確認できます。
Apple「Apple Pay について-加盟店向けのご案内-」
https://support.apple.com/ja-jp/HT204274

導入のメリット:消費者サイド

Apple Payは、デバイスのみで支払いを完了できるというスマートさが魅力です。ECサイトやアプリケーション内の購入は、これまでサイトごとにクレジットカードを登録したり、暗証番号を入力しなければなりませんでした。しかしApple Payを使用すれば手元にクレジットカードを用意しておかなくても、欲しいものをかんたんに注文し、決済することができます。

Apple Pay関連事例

事例1:ユニクロとGU

基礎的な情報を得たところで、今度は実際にApple Payを導入しているECサイトの事例をみてみましょう。
まずはユニクロとGUです。もともとユニクロとGUのオンラインショップは、事前に会員登録をすませないと買い物ができないようになっていました。ですが、Apple Pay なら非会員であっても購入ができるようになっています。さらに決済完了後にパスワードを設定することで、カンタンに会員登録ができる仕組みも整備されました。
・ユニクロお問い合わせ「Apple Pay(アップルペイ)支払いについて」
https://faq.uniqlo.com/articles/FAQ/100005488
・ジーユーお問い合わせ「オンラインストア支払い方法について」
http://faq.gu-global.com/articles/FAQ/100001841

事例2:BASEアプリ版

ハンドメイドマーケットのBASEは、アプリ版に限りApple Payを導入しています。
過去(2017年)には、Apple Payの決済を10%オフにするといったキャンペーンも実施しています。
BASEは個人のネットショップをオープンさせるCtoCのECサイトですが、こうしたサイトで気軽にApple Pay決済をおこなうことで、BtoC-ECやBtoB-ECでもApple Pay決済のシェアが拡大していくかもしれません。

事例3:SBI損保

SBI損保は、2018年3月から業界初となるApple Payの自動車保険料支払いを導入しました。スマートフォンで契約内容の確認、支払いまでをすませる仕組みです。利便性と高い安全性が、Apple Pay導入を決めたポイントとのこと。今後は、従来の支払い方法であるクレジットカード、コンビニ払いと併せて対応していく方針を打ち出しています。

http://www.sbisonpo.co.jp/company/news/2018/0301_01.html


事例4:Stripe

ECサイトにおけるApple Pay導入に際しておさえておきたいのが、決済サービスです。ウェブサイトやアプリにコードを組み込んでさまざまな決済方法を追加できるサービスを運営する「Stripe」は、2017年8月から日本におけるApple Payへの対応を開始しました。
Stripeを導入する企業は、Apple Payを経由することにより、日本円をはじめとした多数の通貨で取引ができるようになります。Touch ID(指紋認証センサー)を使えば決済情報だけでなく配送先の住所が瞬時に共有できるため、注文時間の大幅なカットにもつながるとされています。
日本においてApple Payの対応を開始(Stripe)
https://www.paymentnavi.com/paymentnews/67960.html

まとめ

端末をかざすだけ、指でタッチするだけの決済は、あまり手軽すぎて本能的に拒否を示す人もいるかもしれません。しかし、セキュリティを確保しながら瞬時に情報共有をおこなえるApple Payは、浸透することでECサイトの事業を大きく前進させることでしょう。今後の動きにも注目です。

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