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初心者が知っておくべきMySQLのインストール方法とコマンドとは?

世界で最も使用されているソフトウェアの一つであるMySQL。IT界隈の情報をチェックしていると名前は誰もが一度は耳にしたことがあっても、実際に運用していルカと言われるとその数はもう少し少ないものとなるでしょう。

しかしながらそれでもMySQLが長い間大きなシェアを占めているのにはそのシステムがビジネスにおいて非常に大きな役割を果たしていることが大きな理由です。完璧には使いこなせなくとも、ある程度初歩的な知識とスキルを取得しておくだけでも、随分とこの分野の見通しは良くなることでしょう。
今回はMySQLを触れたこともないという初心者・未経験者に向けて、MySQLの概要やインストール方法、そして簡単な使い方についてご紹介します。

目次

MySQLとは

MySQLは簡潔に言えばデータベース管理システムです。データベースの取り扱いには様々な方法があり、WordPressのようなCMSにおいても用いられる重要なシステムです。

画像出典:https://www.mysql.com/jp/


MySQLの役割

データの移動や保管、検索といった手続きは、webサイトの管理のように大量のデータを取り扱うとなるとSQLというシステムを用いた管理が必要になります。MySQLはSQLで動作し、CMSで最低限の編集作業によってデータの管理を可能としているのがMySQLの役割です。

なぜMySQLが注目されるのか

MySQLは世界で80%を超える企業が導入している高いシェアを誇る管理システムですが、それにはいくつかの理由があります。
1:手軽さ
一つ目に、MySQLはオープンソースの管理システムとなっているため、誰でも無料でインストールし、その日から扱うことができるようになるという手軽さです。

MySQLは米ソフトウェア企業であるオラクルに買収され、巨大な資本によって常に安定したパフォーマンスを発揮できるよう管理されているため、無料とは言えその信頼性にも絶大なものがあります。
2:複数のOSに対応
二つ目に、複数のOSに対応できるという点です。WindowsやMacはもちろん、LinuxといったOSにも対応し、おそらくMySQLが使えないシチュエーションは存在しないと言えるでしょう。
3:シンプルな操作で運用可能
三つ目に、通常の利用はシンプルにまとまっている点です。MySQLにはコマンド入力などが必要な場面があるとは言え、MacやWindowsといったOS上で動作するものに関しては比較的簡単な操作で運用することができるでしょう。

MySQLを使いこなせるメリット

MySQLを自ら使えるようになることで、業務上のメリットも大きいものになるでしょう。

CMSがより理解しやすくなる

例えばCMSの運用をより効率的に行える点です。WordPressなどのCMSにMySQLが使われているというのは上述の通りですが、初期設定さえ行えば良いとは言え、予期せぬトラブルが生じることもあります。

そんな時にMySQLにある程度通じておくことで、自ら問題解決に取り組み、業務の効率化を行うことができるでしょう。


汎用性とパフォーマンスの高さ

MySQLは世界的にシェアも高く、マルチプラットフォームでの運用がなされているため、どの企業においてもほぼ同じシステムで運用されている、ということも珍しくありません。シェアのあるMySQLのスキルを習得しておくことで、どこでも活躍できる人材として重宝されることになるでしょう。

MySQLの利用に必要な手順

MySQLがどのようなものかを知るためには、実際に触れてみることが一番です。システムそのものは無料で取り扱うことができるため、まずはインストールしてみるところから始めるのが良いでしょう。

まずはインストール

Mac・Win版のMySQLのインストール手順は非常にシンプルです。

まずはこちら(https://login.oracle.com/mysso/signon.jsp)からオラクルのアカウントを作成しましょう。
その後こちらのページ(https://dev.mysql.com/downloads/windows/installer/)よりインストーラーをダウンロードします。
ダウンロードしたインストーラーからMySQLをいよいよインストールします。案内は英語となっており、途中でパスワードの設定なども必要ですが、基本的にはその他のアプリケーションとインストール手順はあまり変わらないため、そこまで難しいものではないでしょう。

どうしてもわからない箇所は、ビジュアル付きで分かりやすく説明手順が紹介されているサイトもあるため、こういったものを参考にしてみてください。
参考:https://techacademy.jp/magazine/1940

MySQLを効果的に運用するために

MySQLのインストールは上記の通りですが、上手に運用していくためにはそのほかにもいくつかあらかじめ準備しておくべきものがあります。

そのほかに準備が必要なもの

データを管理するためには、Webサーバーを用意しておかなければいけないのはいうまでもないでしょう。当たり前ですがMySQLはあくまでもデータの管理をやりやすくするためのシステムであるため、ストレージはあらかじめ準備しておきましょう。

また、同時にPHPの技術も少し勉強しておくと役に立つことが多いでしょう。PHPもまたオープンソースのコミュニティベースで運用されるプログラミング言語ですが、これとMySQLを合わせて運用することは少なくありません。

周辺プログラムなどの準備も

MySQLはあまりにも有名なシステムであるため、周辺環境を整えるための外部アプリケーションも充実しています。

例えばMySQL Workbenchは、サーバ設定やユーザー管理、バックアップなど、あらゆる管理をビジュアル的に分かりやすく行うための公式サービスです。

画像出典:https://www.mysql.com/jp/products/workbench/


もちろん全てのOSに対応した上で公開されているため、誰にでも利用することができます。

phpMyAdminも開発の現場ではよく使われるツールです。無料でありながら多くの機能を有しており、効率的なMySQLの運用をサポートしてくれます。

画像出典:https://www.phpmyadmin.net/


有料のものであれば、Mac向けのSequel Proが有名です。こちらは英語表記ですが、ビジュアルが非常にシンプルに構成されているため、いわゆるMac的な感覚的な操作を求める場合には重宝するツールです。

画像出典:http://www.sequelpro.com/


MySQLを使う上で便利なコマンド

最後に覚えておきたいコマンドもいくつかご紹介します。

MySQLの起動と停止を手動で行う方法

MySQLのスタートと停止は自動で行われますが、手動で直接コマンド入力によって行いたい場合には、

$ mysql.server start

を入力することで起動、そして終了は、

$ mysql.server stop
を入力するだけで行えます。もしもの時に備え、オン・オフコマンドを覚えておくことは重要です。

MySQLのパスワード設定

初期状態のMySQLには、パスワードは設定されていません、そのため、初期セットアップとしてパスワードをあらかじめ設定することが必要になります。パスワードは

$ mysql_secure_installation

というコマンドを入力することで設定が可能になります。設定後は

$ mysql -uroot -パスワード

でログインできるか確認してみましょう。ちなみにパスワードを設定しない場合は

$ mysql -uroot

のみでログインすることが可能です。

データベースの取り扱い

MySQLのメイン機能であるデータベースに関するコマンドです。データベースの作成は

create database データベースの名前;

で行うことができ、これまでに作ったデータベースの一覧は

show databases

で確認することができます。データベースの消去は

drop database データベースの名前;
で行うことができます。

必要な構文は用途によって様々なものがありますが、適宜コマンド集などを参考にしながら色々と試してみるのが良いでしょう。

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