顧客管理に強いECサイト構築システムを紹介します【最新版】
「顧客管理に強いECサイトを作りたい」
と思っている方。
顧客管理には「顧客一人一人の情報を把握できる」というメリットがあります。これにより顧客それぞれに合わせた対応が可能です。
とはいえ、顧客管理に強いECサイトとは具体的にはどういったものなのか、なかなかわかりにくいですよね。
そこで、この記事では、
- ECサイトの顧客情報を管理するメリット
- ECサイトの顧客管理に必要なこと
- 顧客管理に強いECサイト構築システム
- 既存のECサイトに使える顧客管理システム(CRM)
- ECサイト運営に欠かせない業務
を、お伝えします。
顧客管理といっても色々ですが、概要をつかむだけなら簡単です。まずはこの記事で、ECサイトにおける顧客管理を理解しましょう。
ECサイトの顧客情報を管理するメリット:お客さまと1対1で向き合うことができる
顧客情報を管理するメリットは、お客さまと1対1で向き合うことができる点です。
例えばAmazonの商品紹介では、顧客それぞれの購入履歴に関連する商品が紹介されます。
つまり顧客情報を管理できれば、各顧客に合わせた対応が可能になるのです。
ECサイトの顧客管理に必要なこと
ECサイトの顧客管理において必要なのは、以下の3つです。
- お客さまとしっかりコミュニケーションを取ること
- ネットショップにおける、お客さまの行動を分析すること
- お客さまが何を求めているか、客観的な情報から見いだすこと
お客さまとしっかりコミュニケーションを取ること
お客さまとの適切なコミュニケーションは、売り上げ増加に繋がります。
例えばメルマガ配信では、全員に同じものを送るよりもお客さまに合わせたメルマガの方が、その後の行動に繋がりやすいです。
こういったコミュニケーションが、売り上げ増加をもたらします。
ネットショップにおける、お客さまの行動を分析すること
どんなお客様がどのような行動をとるのか?行動分析も重要です。
例えば「どんな客がリピーターになるのか」を分析できれば、リピーターになりそうな人に対して集中的に施策を打てます。
お客さまが何を求めているか、客観的な情報から見いだすこと
客観的な情報をもとに、お客様のニーズを把握することも大切です。
ニーズを把握するためには、以下の施策がおすすめです。
- アンケートの実施
- メールを送った層の何%が反応したか、を分析
お客さまのニーズを把握できれば、より訴求力のあるECサイトができますね。
顧客管理に強いECサイト構築システム
顧客管理に強いECサイト構築システムとしては、以下の2つが挙げられます。
- ショップサーブ
- エレコマ
ショップサーブ:10万人の顧客データを管理可能
「ショップサーブ」は、株式会社Eストアーが提供するサービスです。
顧客管理におけるポイントは、最大10万人の顧客データを管理できる点。そのデータを使って、以下の作業を行えます。
- 最終注文日、購入商品などで条件検索
- 好みや年齢に合わせたメルマガを配信
特にメルマガの配信は、リピーターの形成につながります。
エレコマ:カスタマイズで幅広い会員向けサービスを提供
「エレコマ」は、株式会社アピリッツが提供するオープンソースECサイト構築パッケージです。
顧客管理としては、例えば以下の作業を行えます。
- 顧客情報検索
- 顧客の情報収集
また別途カスタマイズを依頼すれば、より幅広い会員向けサービスも。その例として挙げられるのが、JTBグループの「JTBトラベルメンバー」と「JTBトラベルポイント」です。
これらのサービスでは会員限定価格を設定できます。
既存のECサイトに使える顧客管理システム(CRM)
「既存のECサイトに、顧客管理機能を追加したい」。その場合には、以下の3つがおすすめです。
- PIECE3 CRM
- EC CUBEのプラグイン
- CROSS POINT
PIECE3 CRM
「PIECE3 CRM」は、株式会社シフトが提供しているシステムです。
特徴は会員管理に、
- お問い合わせ管理
- メール配信
などの機能を連携できる点。
例えば、「しばらく商品を購入していない会員」に対してメールを自動で送る、といったことができます。
EC CUBEのプラグイン
EC CUBEには、顧客管理できるプラグイン(拡張機能)がいくつもあります。
例えば、ビットモップ株式会社が提供している「スマートリコメンドプラグイン for EC-CUBE3」。閲覧者と似た属性の人の購入履歴から、閲覧者が興味を持ちそうな商品をピックアップできます。
CROSS POINT
「CROSS POINT」は株式会社アイルが提供する、実店舗とECサイトのポイント・顧客一元管理ASPシステムです。
- 実店舗とECサイト両方の顧客情報を一元管理
- 購入金額や頻度別に異なる施策を実施
といったことが可能です。
またスマートフォンアプリでは、特定の会員に対してクーポンを発行できます。
ECサイト運営に欠かせない業務5つ
ECサイトを運営する上で、以下の5つの業務は欠かせません。
- 仕入れる商品を考える
- 仕入れた商品を管理し、お客さまからの注文を管理する
- お客さまからの問い合わせやクレームへの対応を考える
- ECサイトそのものを管理する
- 集客やCV改善などマーケティング施策をする
1. 仕入れる商品を考える
当たり前のことですが、まず売る商品がなくてなりません。
特に他社の商品を取り扱う場合は、量や仕入れ先を慎重に検討しましょう。
2. 仕入れた商品を管理し、お客さまからの注文を管理する
次に商品と注文、その二つを管理する必要があります。
まず仕入れた商品が買われるまで、自社で管理しなくてはなりません。在庫は多すぎず少なすぎず、バランスが大事です。
加えてお客さまそれぞれの注文状況を確認する必要もあります。
3. お客さまからの問い合わせやクレームへの対応を考える
お客さまの疑問や要望に応えるのも、欠かせない業務の一つです。
ここで大事なのはスピーディな対応。すばやい対応は、お客さまの満足度アップにつながります。
4. ECサイトそのものを管理する
ECサイトにある商品の情報登録や、システムの管理を行います。未来のトラブルを回避するのも、欠かせない業務です。
5. 集客やCV改善などマーケティング施策をする
売り上げ増加のためには、マーケティングも重要なポイント。キャンペーンや目標設定の見直しによって、より商品が購入されるサイトを目指しましょう。
続いて、これら業務の中心となるECサイトの構築方法をご紹介します。
ECサイトの構築方法4つ
ECサイトは、以下の4つのうちいずれかの方法で構築します。
- ASP
- オープンソース
- パッケージ
- フルスクラッチ
以下では、ECサイトの構築方法をそれぞれ解説します。
1. ASP:低価格で利用可能
ASPとはシステム会社が提供するプラットフォームのこと。すでにあるものを使うため、費用はあまりかかりません。
インターネット環境さえあれば、どこでも顧客管理できるのが強みです。
2. オープンソース:自由度が高いが脆弱性も
オープンソースとは、誰でも自由に改良できるソフトウェアのこと。自由度が高いため、独自のECサイトを構築できます。
しかし構築の方法によっては、個人情報漏洩のリスクも生じます。
3. パッケージ:必要な機能をひとまとめに
パッケージとは、ECサイトに必要な機能が一通りまとめられたソフトのこと。拡張性が高いのが特徴です。
4. フルスクラッチ:要件を満たせるが高コスト
フルスクラッチとはその名の通り、全てを0から作る方法のこと。要望を全て実現させたい、という運営者に向いています。しかしかかるコストはかなりのものです。
これら4つの方法について、詳しくは「ECサイト構築方法と手順や費用|個人から会社まで【初心者でも簡単】」を参考にしてみてください。
ECサイトの顧客管理を万全にして、売上の上がるネットショップへ!
ここまでをおさらいします。
まず、ECサイトの顧客を管理することは、個人に合わせたプロモーションにつながると紹介しました。
ECサイトの顧客管理では、
- お客さまとの適切なコミュニケーション
- お客さまの行動分析
- 客観的な情報によるニーズの把握
の3つが欠かせません。
そしてそういった顧客管理を実現させるサービスとして、以下の5つを解説しました。
【顧客管理に強いECサイト構築システム】
- ショップサーブ
- エレコマ
【既存のECサイトに使える顧客管理システム(CRM)】
- PIECE3 CRM
- EC CUBEのプラグイン
- CROSS POINT
また顧客管理以外でも、ECサイト運営には商品、注文管理やマーケティングなどが必要です。
そしてECサイトそのものは、4つの異なる方法で構築されます。
顧客管理で実装したい機能を書き出して、それらが実現できそうなシステムを見つけましょう。
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この記事を書いた人
黒田剛司
大阪市立大学商学部を卒業後、新卒で独立。学生時代に身につけた経営・流通・マーケティングなどの知識を活かし、コマースについて幅広いジャンルで執筆。また、サイト制作やWebメディア運営も請け負っており、IT系の記事作成も可能。無類の動物好き。