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ECサイトのメディア化とスポンサードコンテンツ~ECサイトのメディア化が市場を切り開く~

ECサイト制作が容易になったことで、EC企業は自社独自のECサイト運営を始めています。元々はアマゾンや楽天などの総合的ECモールで自社商品を出品、出店するのが基本的でしたが、その流れは大きく変わりました。

自社独自のECサイト運営を行えることで、自社や自社製品のブランド力をオリジナルコンテンツとしてアピールしていくことができるようになったのです。
自社のコンテンツとしてECサイトをメディア化し、見込み客をより広く不特定多数に広げることが可能になってきました。

本記事では、以下のような内容でECサイトのメディア化とスポンサードコンテンツについて考えていきます。

独自ECサイトを構築するのが主流

便利なECサイト作成サービスや充実したECシステム開発企業の登場によって容易なECサイト構築が可能になりました。
大手ECサイトに出品、出店すると当然のことながら手数料が発生しますし、表示方法もそのサイトのルールに従わざるを得ず、制限が多いのが実状です。


しかしながら自社でECサイトを持てば、自由にサイトをカスタマイズし、売りたい商品は目立つように自社でアレンジすることも可能です。無料でECサイトを作成するサービスのBASEやSHOP.JPは中小企業のEC運営をより手軽にしました。ただし、自社でECサイトを運営する難しさも浮き彫りになってきています。

集客が容易ではない

いざ、自社でECサイトを持って運用を始めると痛感することがあります。それはアクセスが全くないということ。
商品もたくさん掲載しているし、SEOに好まれるような対策もやっているのにアクセスはほぼゼロ。グーグルアナリティクスで見ても全く検索ワードに引っかかりません。
ECサイトは自社で持つことができても、集客がままならなければ宝の持ち腐れとなってしまいます。

ECサイトはSEOにもともと強くない

もともとECサイトはサイト特性上、SEO強くありません。SEOというのはいかにグーグルやヤフーの検索エンジンにサイトが好まれるかということですが、いまの検索エンジンはコンテンツを大変大事にしているように感じます。
キーワードに対して十分に調べられた文章が長文で書かれ、かつ段落で読みやすいように区切ってあることが大事だったりします。
文章は長ければ長いほど良い訳ではないのですが、総合的にみると長い文章を書いているサイトの方がSEOには好まれています。そのような状況からECサイトを考えてみると、ECサイトがSEOに強くない理由が分かります。

長文が書きづらい

商品紹介ページは簡潔で画像重視なサイトです。ユーザーにとってECは長い文章ではなく、端的な文章、直感的な画像や動画、値段が重要になります。ECサイトは構造的にSEOに好まれやすい充実した文章が書きづらいサイトなのです。

商品PRの文章になりがち

ただし、ECサイトで充実した文章を書くことは完全に不可能かと言うとそうではありません。頑張ってECサイトで様々なキーワードをちりばめてSEOを考慮しながら書いているサイトもあります。
しかしながらECサイトのゴールは商品を販売することです。SEOで効果が出てもあまりの長文にユーザーが嫌気をさしてしまい、肝心の商品購入に結び付かなければ意味がありません。

ECサイトのメディア化

では、ECサイトのメディア化は不可能なのかと考えると決してそういうわけではありません。ECサイトのメディア化に成功して、集客増により成功している企業はたくさんあります。

ECサイトのメディア化はいわゆる、キュレーションメディアのように何でも書いてよいわけではありません。
あくまでEC売上に貢献する前提なので、ECに関連した内容になるはずです。ではその中で意識しておくべきポイントを紹介します。


方針が大事

「どのようなコンテンツを発信するのか」こそが最初に決めるべき内容であり、かつ最も重要なポイントです。
例えば、メンズシューズを販売しているECサイトの場合、どこまでメディア内容を広げるのか。メンズシューズだけ発信するのか、メンズファッションを発信するのか、20代のメンズファッションを発信するのか、ウィメンズシューズも含めて発信するのか。
ここの方針が決まっていないとユーザーにも軸がぶれていることが伝わってしまい、フォローもあまり増えません。まずはメディアの編集方針を固めましょう。

読ませるページと商品紹介ページを分ける

コンテンツとして読ませたいページと商品紹介ページは分けて書いた方がすっきりします。
コンテンツページの下の方に商品ページのリンクを貼ることで購入への導線を作ることは可能です。ユーザーがコンテンツとして読んでいるのに、コンテンツ内に商品紹介をちりばめ過ぎると、「結局、商品のPRか」と思ってしまい、離れてしまうリスクがあります。

独自カスタマイズ

ECサイトメディア化にするためにはコンテンツが重要と言っておりますが、利用しているECサービスによってはコンテンツ発信ができない場合があります。(オリジナル開発は別)
たとえばカラーミーショップはコンテンツ化のサイトとしたい場合は、提供プランとは別でカスタマイズをしてもらう必要があります。
利用しているサービスがメディア化対応のサイト構成にカスタマイズしてくれるのかを事前にチェックしておきましょう。

SNS運用を最重要視する

集客を行うにはSNS運用が必要不可欠です。SNSは検索エンジンが判断するのではなく、人が判断します。そのため人が面白い、ためになると思った情報であれば自ずと拡散されていき、多くの人に自社ECサイトを知っていただけるきっかけとなります。
検索エンジンはアクセスアップまで時間がかかるのに対して、SNSはリアルタイムで集客が可能ですので、SNSは最重要視して運用したいものです。


メディア化に成功した企業

ECサイトのメディア化に成功した企業は数多くありますが、その中でも特徴的な企業を紹介します。

石けん百貨

ECサイト「石けん百貨」は石けんを販売するECサイトですが、同時に石鹸メディアでもあります。
それぞれの素材による石鹸の特徴などをコンテンツとして提供することでユーザーに石鹸の知識を身に着けてもらっています。

https://www.live-science.co.jp/store/php/shop/


職人醤油

職人醤油は日本中の醤油をコンパクトサイズで販売しているECサイトです。メディアの部分は、醤油本来の特徴だけでなく、調味料という立ち位置から醤油を使った料理などをコンテンツとして提供しています。

http://www.s-shoyu.com/


スポンサードコンテンツまで提供

ECサイトのメディア化に成功すれば、自社商品の認知度が高まり、商品の売上は当然あがっていきます。しかし、大成功した場合はそれだけにとどまりません。
メディアとして大変価値のあるものに変わり、自社商品の紹介だけでなく、費用をいただいて他社商品の紹介までできるようになります。
他社はスポンサードコンテンツとして御社のECサイトメディアに商品紹介を依頼するようになり、EC以外の売上も発生するようになります。

スポンサードコンテンツ提供の有名ECサイト

もはやEC運営者にとって知らない人はいないでしょう、北欧暮らしの道具店。ECサイトメディア化の先駆けでしたが、あまりにアクセスが増加したため、いまでは他社から広告費を募り、自社サイトに他社商品の紹介、スポンサードコンテンツの提供を行っています。
もはや1つのメディアとして成立してしまっているのです。

参考:「BRAND NOTE PROGRAM」のお取り組みを検討されている企業様へのご案内
https://hokuohkurashi.com/note/brandnote


ECサイトメディア成功で商品開発に集中

自社でECサイトを運営する場合は集客が何より大変ですが、逆に集客に成功すれば後は好循環でビジネスが回ります。
集客の心配がなくなれば、商品開発に集中できるようになり、さらにより良い商品をお客さんに提供できます。
ECサイトで売上を伸ばしたいなら、サイトのメディア化は重要なポイントになります。