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Amazonの音声ショッピング機能を自社ECでも活用する方法とは

手も足も使わず、「◯◯が欲しい」と一声かけるだけで注文が完結する音声ショッピングの技術は、これまで遠い未来の技術と考えられてきました。しかし、AmazonがAlexaを発表したことにより、それも私たちにとってごく身近な現代の技術として受け入れられるようになりました。

とはいえ、いざそのような技術が身近になったとしても、これまで想像上の存在であった以上、いきなり「じゃあこれを今日から使ってみよう」とビジネスに導入するにはハードルが高いものもあります。現実と照らし合わせて、そのようなテクノロジーの採用を考えたことがないためです。

最近、Amazonは自社で提供する音声ショッピング機能を外部の企業にも提供すると発表しました。今回はそのニュースに合わせ、これから徐々に普及していくであろう音声ECをどのように運用していくかについて考えていきたいと思います。

【目次】

Amazonの音声ショッピング機能を外部ECでも使用可能に

Amazonは10月11日、Alexaなどで利用可能な音声サービス「スキル」において、Amazon Payを連携させることで外部のECサイトでも注文を行えるようシステムをアップデートしたことを発表しました。

参考:https://netshop.impress.co.jp/node/5887

これまではAmazonでのショッピングに限定して音声ショッピングは利用可能だったところを、Amazon Payの決済に対応したECサイトにおいても商品の注文を行えるようになったのです。

Amazon Payと音声機能

アマゾンペイはアマゾンが独自に展開する決済サービスで、アマゾンのアカウントを持っているユーザーは、アマゾンに登録している個人情報を用いてAmazon Pay決済に対応する外部ECサイトでの買い物が行えるようになります。

これによって、Amazon以外のECサイトでもユーザーに個人情報入力の手間をかけさせないため、購入率の向上につながるというものです。Amazonに蓄えられたビッグデータをサービスにそのまま活かす、Amazonならではの施策といえるでしょう。

今回の音声ショッピング対応は、このAmazon Payの拡張機能として見る事ができます。Amazon Payを導入しなければこの音声注文機能は使えませんから、より多くのECサイトにAmazon Payを導入してもらうためのプロモーションも兼ねています。

音声ECへの各企業の注目

音声による注文機能は既に大手でも普及に向けた実験的な導入が進んでいます。これまでのネット注文とも、電話注文とも異なるスマートスピーカーによる音声注文は、各業界に新しい販売手段の可能性をもたらしているのです。

物販以外でも活躍する音声機能

出前を音声注文:出前館

全国の飲食店のテイクアウトサービスを仲介する「出前館」は、10月下旬から音声入力と画面上の表示を連携させる注文サービス、「エコースポット」や「エコーショー」を活用した注文サービスを新たに展開する予定です。

これは画面上に表示されているメニューなどを参考にしながらAIスピーカーで注文を行うというもので、電話よりも正確で、通常のネット注文よりもシンプルな操作でテイクアウトができる画期的なサービスとなります。

参考:http://www.yumenomachi.co.jp/pr/news/demaekan/amazonalexa_amazon_echo_show.html

レジャーチケットを音声注文:JTB

JTBの展開する「JTBおでかけチケット」も「エコースポット」を用いたサービスとなっています。これは全国のレジャー施設などのチケットを検索・購入できるシステムで、電子チケット購入の煩わしい操作を簡略化してくれる事が期待されるサービスです。

このように物販だけでなく、インターネット上で決済が発生するあらゆるサービスにおいて、音声ショッピング機能とアマゾンペイの組み合わせが活用できるケースも多く見受けられます。

今後は使用するしないに関わらず、ポピュラーなインターネットショップではこの音声検索・注文機能が新しいスタンダードとなっていくでしょう。

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000217.000031978.html

音声ショッピング対応のメリット

それでは消費者にとって、音声ショッピング機能を利用することでどのような利点があるのでしょうか。

消費者のメリット

消費者が受けることのできる一番大きいメリットは、やはり注文の手間を大きく簡略化できる事が大きいでしょう。音声ショッピングはテキストではなく、AIによって音声コマンドでの入力を可能にした技術ですから、キーボードや煩わしいスマートフォン上での入力作業を行う手間が省けるのです。

アマゾンペイの決済機能を使えば、あらかじめ個人情報は既に入力されていますから、欲しいものを声に出すだけでAIが自動的に注文処理を行ってくれます。

ゆくゆくはsiriなどのスマートフォン向けスピーカーにも同様の機能が搭載される事が予想されますから、デバイスに依存する事なくいつでも同じ操作、つまり音声操作でショッピングができるようになるでしょう。

ECサイト運営側にも特別大きな負担はかからない

また、現状音声ショッピング機能を導入する事で、EC事業者に特別大きな負担がかかることはありません。今の所音声ショッピング機能を搭載した「スキル」は一部の事業者に限定されていますが、将来はアマゾンペイの導入のみで音声ECに対応させる事ができるようになるでしょう。

一見するとデメリットのない音声ショッピング機能ですが、現状はそれほど普及しているという印象は受けないという人もいるかと思います。実のところ、スマートスピーカーの衝撃とは裏腹に、データとしてあまり音声入力が活用されていない事が判明しつつあります。

音声ショッピングはどれほど活用されているのか

調査によると、今年の8月時点で音声ショッピングはスマートスピーカー保有者の約2%にとどまっている事が判明しました。

https://gigazine.net/news/20180811-voice-shopping-hype/

これはアマゾンのスマートスピーカー、Amazon Echo購入者のデータですが、Echoは5000万台もの売り上げを記録しているのにも関わらず、音声ショッピングに使用されているのはわずか100万程度というのが現状です。

未だ普及しない音声ショッピング

また、音声ショッピングを利用したユーザーの90%は2回目以降の利用をしていないということもわかり、この機能がまだまだ現在のライフスタイルに定着していないことが分かった調査結果となりました。

このような結果になった理由として、やはり一番大きいのは現代の人々が音声操作に慣れていないというのが挙げられるでしょう。

音声ショッピングが利用されない理由

現在は電話でやりとりをする時代から、メッセンジャーやSNSといったテキスト形式での入力やコミュニケーションが主流となっています。声を発する事に抵抗がある人が、これまでの歴史の中で最も多い世代であるとも言えるほどです。

そんな中、突如として音声操作が可能となるテクノロジーが現れても、市場の反応が鈍いのはある意味必然であったと考えられます。

また、音声ショッピングがライフスタイルとして定着するためには周辺の環境もまだ整っていない事が原因の一つとしてあるでしょう。スマートスピーカーはIoTに対応した環境が整う事でその真価を発揮しますが、スマートスピーカー単体では生活に溶け込み切ることは難しいと考えられます。

時代が進むにつれ、モノのインターネットが当たり前となり、手を使わずに作業を行える音声操作のニーズが高まれば、次第に音声によるショッピングも定着していくことになるでしょう。

音声ECが普及するのはこれから

そのような時代に備えるためにも、今のうちから音声ショッピング機能を活用した様々なサービスを今のうちから展開していく事が大切になるのです。

上で紹介したデータも、アマゾンペイとの連携が可能になる前の調査結果であるため、今回の音声ショッピング機能の拡張により、よりこの機能を活用する機会も増えてくる事が予想できます。

また、スマートスピーカーは話題にこそ登ることは減ったものの、徐々にその売り上げを伸ばしつつあります。

音声によるECの普及も、案外私たちが考えているよりも早いタイミングで加速していくことになるかもしれません。

音声ショッピングが活きるシチュエーションは

そんな将来性の高い音声ショッピング技術ですが、現状で期待されている使い方としては日用品の購入です。

日用品などの気兼ねなく購入できるものは音声EC向け

例えばトイレットペーパーや洗剤のような消耗品はあれこれ悩まずとも買わなければいけないものですから、どのメーカーのものにしろ購入することは確実です。

このような日常的に購入するものと音声ショッピング機能の相性は良く、「Alexa、トイレットペーパーを買っておいて」と言えば、わざわざスーパーへ行ったり、サイトを訪問してショッピングをする手間はかかりません。

会社などでも大活躍が期待

これは家庭だけでなく、ビジネスの現場でも大いに活躍することになるでしょう。日々の業務で忙しくしている会社などでは、少しでも業務の効率を上げる事が重要になります。

そうすると必然的に、手を使わずにゼロタイムで注文できる音声ショッピング機能は、事務用品などの補充には大きく役立ってくれることになるでしょう。

流石に資材の調達など大掛かりな取引に使うためには心もとないですが、それでも日々の消耗品の購入には音声によるECが面倒な作業を減らしてくれることは間違い無いでしょう。

似たような機能を持った製品としては、Amazonのダッシュボタンがありました。これはボタンをクリックするだけで注文が完了するという便利なものでしたが、音声ショッピングが普及すれば同様の役割を担ってくれるはずです。

そして外部サイトでも購入ができるとなると、より音声によるECの利用者は増えていくことになるでしょう。

なぜ音声ECに今から対応しておく必要があるのか

今はまだポピュラーとは言えない音声操作システムですが、将来的にはこの形式が一般に普及する事が強く予想されます。

スマホネイティブ世代の若者の台頭

というのも、今音声操作に親しみを持っているのは10~20代の若年層、あるいはスマホネイティブな子供達だからです。

音声ショッピングは料金が発生するために使用されることはそうそうないのですが、音声検索機能は積極的に活用されつつあるのが調査によりわかっています。

参考:https://googleblog.blogspot.com/2014/10/omg-mobile-voice-survey-reveals-teens.html

2014年の段階で、10代の55%が1日に1回以上音声検索を使用し、成人でも41%の割合で同様に検索が活用されています。

音声コントロールを推進するAmazonやGoogleが現状課題として設定しているのは、一般的なライフスタイルに音声入力が組み込まれることです。

AppleのSiriも同様ですが、段階としては音声ショッピングが普及するため土壌を整えているのが現代の音声コントロール事情と言えるでしょう。

そして今音声コントロールを積極的に活用している未成年の子供達が成人した頃、家庭内のIoTや音声によるショッピングが行える時代になっている事が考えられます。今後5年の間に、こう行った事情も大きく変化を迎えることになるでしょう。

未来の顧客獲得に欠かせない音声EC

早いうちから音声ショッピングを導入し、ノウハウを蓄積しておくことは未来の顧客獲得には非常に重要な役割を果たします。

最近ではAlexaによる音声検索にヒットするための最適化の研究も進むなど、音声によるインターネット体験の時代に合わせた調査も行われるようになってきました。

参考:
https://netshop.impress.co.jp/node/5096

音声認識AIは従来のようなキーワードの関連ではなく、文脈による関連性によって最適化を行なっているなど、これまでのSEOの知識がそのままでは役に立たなくなってきてもいるのです。

これはアナリティクスなどを見ていてはわからない、まだまだ可視化されにくいデータではありますが、従来のwebマーケティングでは通用しない時代に突入しているということは覚えておくべき事実でしょう。

ユーザーの使用するAIによって、彼らがチョイスする商品や結果が変わってくることも容易に考えられます。

どのAIを用いているユーザーが、どのようなニーズを抱えている事が多いのかなど、音声認識分野のマーケティングは新しい分野となるため、手探りの状況が長く続くことも予想されます。

それほど新しい技術であるなら、特にデメリットもない今のうちから積極的に導入することで、キャッチアップに遅れないECサイト作りが行えるのではないでしょうか。

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