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公式アプリのニーズを探る!モバイルならではのEC戦略


ECサイトへの流入が増えず、公式アプリは本当に効果があるのだろうか?と悩んでいる小売企業は多いのではないでしょうか。
ECに注力する小売店は年々増えていますが、昨今では「公式アプリ」のニーズが高まっています。特にスマホネイティブであるZ世代はECサイトより公式アプリの利用が活発で、小売店としては見逃せないチャンスです。



この記事では公式アプリについて、期待できる効果や消費者のニーズ、ECサイトとの違いについてご紹介します。





公式アプリの充実がもたらす効果



公式アプリとは企業が提供するアプリケーションを指します。SNSの公式アカウントなどと違い、アプリそのものを企業が開発・提供する点が特徴です。



公式アプリでは限定クーポンを配信したりプッシュ通知でお知らせを配信したり、ポイントカード機能を持たせたりといったことができます。



公式アプリを充実させると、以下の効果が期待できます。



  • 販路の拡大
  • Z世代を中心とした若手ターゲットの獲得
  • アイコンによる広告効果


公式アプリの開発にはコストがかかりますが、その分販路が拡大したりターゲット層が広がったりといったメリットが期待できます。消費者のスマートフォンにアプリをダウンロードしてもらうと企業のアイコンが広告替わりとなり、自社の存在を常にアピールできます。



まずは公式アプリの需要や可能性ついて見ていきましょう。



Z世代の8割が公式アプリからの購入を希望している



Z世代を対象とした調査によると、「ECサイトでアパレルを購入する際、企業の公式アプリとWebサイトどちらの方が嬉しい・商品を購入したいと思いますか?」という問いに対し、48.0%が「公式アプリ」、31.0%が「どちらかというと公式アプリ」と回答しました。約8割にあたる79.0%もの消費者が、公式アプリを希望していることが分かっています。※



※参照:ECサイトでアパレル購入、Z世代の99.0%が買い物時にチェックするものとは?

https://mgre.jp/news20220525.html


公式アプリを希望した理由については、以下の意見が上がりました。



  • 見たい時にすぐ開くことができる(62.0%)
  • 操作性が良い(55.7%)
  • ログインし直す手間がない(46.8%)


Z世代が公式アプリを支持する理由を見てみると、総じて利便性の高さが評価されていることがわかります。言い換えると、公式アプリではECにない利便性の高さが求められているということです。



ECへの注力は今後も不可欠ですが、企業はそれと同時に「公式アプリ」というチャネルを増やすことで、さらなる成果が期待できるようです。



企業と消費者間で認識にズレが起きている



公式アプリについて、調査結果によると企業と消費者間で認識にズレが起きていることがわかりました。



前述の通り公式アプリからの購入を希望するZ世代が8割と多数であるのに対し、マーケティング施策として公式アプリに注力すると回答した企業は19.0%と2割にも満たない結果となっています。
小売店業者は、上記の消費者と企業間におけるズレを無視できません。公式アプリを充実させることで消費者のニーズに応えることができ、スマートフォンネイティブのZ世代に響くマーケティングが可能です。



公式アプリとECサイトの違い



公式アプリとECサイトの主な違いは、以下の通りです。



  • インストールの有無
  • 通信速度
  • 機能性
  • アイコンの有無


公式アプリの利用にはインストールが必要です。一方でECサイトはWebブラウザで閲覧できるため、インストールは必要ありません。公式アプリはアプリ容量が大きいほどデータ量を消費してしまうので、「顧客にインストールしてもらう」という行動そのものにハードルがあるといえるでしょう。



しかしアプリはインストールするとメニュー項目やボタンなどをある程度端末側に保存しておけるため、通信速度はECサイトより優れています。電波にも左右されてにくく、消費者の操作性はアップします。



アプリには「プッシュ通知」機能があり、キャンペーン情報を流したりニュースを配信したりといった手法がとれます。ECサイトよりも動的な機能性があり、コミュニケーションを取りやすい点は公式アプリのメリットです。



またアプリはスマートフォンにインストールするとアイコンが表示され、広告の役割を担ってくれます。ECサイトは消費者が検索して開く必要があるので、自社の存在を忘れてしまうと訪問されません。



WebサイトはSEOからの流入やライトなニーズを持ったユーザーが多く、「新規顧客の獲得」に有効です。一方でスマートフォンに直接情報を送れる公式アプリは「既存顧客の育成」に向いています。



公式アプリとWebサイト、それぞれの違いや得意とする分野を知り、賢く使い分けるようにしましょう。



公式アプリとECサイトのメリット・デメリット



アプリケーションである「公式アプリ」とWebサイトである「ECサイト」はその仕組みの違いから、以下のようにメリットとデメリットがあります。



 
公式アプリ
ECサイト
メリット
・ユーザーとコミュニケーションを取りやすい
・ 表示速度が速い
・ 操作性が優れている
・ ホーム画面からすぐアクセスできる
・ 常に最新情報を更新できる
・ SNSによる拡散が期待できる
・ 常に検索やSEOから流入が見込める
デメリット
・インストールが必要
・ Webサイトより情報量が少ない
・ バグや不具合の対応が必要
・ 公式アプリよりコミュニケーションが取りにくい
・ ログインし直す手間が必要
・ 環境により通信速度が変化する




公式アプリでモバイルコマースを実現できる



モバイル端末を用いた電子商取引を指す「モバイルコマース」は、スマートフォンの普及やコロナ禍における生活様式の変化から日々重要性が高まっています。



公式アプリの開発はモバイルコマースの一環であり、これからの時代に対応したマーケティング手法の1つです。



モバイルコマースの重要性



携帯端末1つあればいつでもどこでも買い物ができる「モバイルコマース」。コロナ禍における自粛要請などが影響し、小売店ではモバイルコマースの充実が急務となりました。



ある調査ではショッピングでモバイル端末を利用している割合について、日本では73%となっています。(※)スマートフォンの普及に伴い、日本でも年々モバイルコマースの重要性が高まっている状況です。



※参照:日本のeコマースにおけるモバイル端末の利用率は全体の7割以上

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000019784.html


時代に即したEコマースへ



スマートフォンの普及や5Gの導入、さらに消費者の生活様式の変化など、市場は目まぐるしく変化しています。小売業は時代の流れや消費者のニーズをいち早くくみ取り、時代に即したEコマース手法を考えていかなければなりません。



そもそも「Eコマース」とは電子商取引のことであり、Webを介して行う商取引全般を指します。そして「モバイルコマース」とは携帯端末を用いて金銭の取引を行うことを指し、Eコマースに内包されるものです。



そして昨今ではモバイルコマースの中でも分類が始まっており、「ソーシャルコマース」というカテゴリが誕生しました。ソーシャルコマースとは、ECとSNSを掛け合わせた商取引のことです。



InstagramなどのSNSプラットフォームを用いる方法や「メルカリ」などアプリを使う方法、クラウドファウンディングのようなユーザー参加型などその方法は時代に合わせて進化しており、小売業はこういった販路も拡大することが重要です。



ソーシャルコマースについて、詳しくは「ソーシャルコマースが持つポテンシャルを日本市場で活かすには」で解説しておりますので、ぜひご参照ください。







公式アプリをEC化できる「ヘッドレスコマース」



公式アプリから購入までをシームレスに設計できれば、「ヘッドレスコマース」が実現します。



ECサイトをメインとしたマーケティングは、「消費者にサイトを訪問してもらう」というアクションが最初のハードルです。しかし昨今では、消費者がサイトを訪問せずに商品を購入できる「ヘッドレスコマース」というあり方が注目されています。



ヘッドレスコマースが指す“ヘッド”とは、ECのフロントサイトのことです。ECサイトに訪問せず、顧客接点からそのままコマース機能を利用することができます。



公式アプリの場合、アプリにコマース機能を搭載することでヘッドレスコマースが実現できるのです。



ユーザータッチポイントをそのままECにできる



ECフロントのないヘッドレスコマースでは、以下のメリットが期待できます。



  • ページごとの消費者ドロップが発生しない(オンラインの場合)
  • かご落ちが発生しない


購入欲が高まっている消費者にとって、タッチポイントからECサイトに訪問すること自体がストレスになっています。ページを遷移するごとに購入意欲は下がり、「やっぱりやめておこう」と離脱する消費者は少なくありません。



しかし公式アプリから商品やサービスを購入できれば、アプリというユーザータッチポイントをそのままECにすることが可能です。商品を知る場所と購入する場所を融合させることで消費者にストレスを与えず、熱量が高いまま購入してもらえます。



弊社サービス「EC-ORANGE」では、フロントエンドとバックエンドを分離することでヘッドレスコマースに対応しています。様々なシステム活用やサービス展開が可能となる形をご用意しており、公式アプリの開発を検討している企業にもぜひご検討いただきたいシステムです。



EC-ORANGEについては、01.ヘッドレスコマースとは?もぜひご参照ください。


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