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クラウドはECサイトにどんなメリットをもたらすか

インターネットを使って事業を始める際には、少しでも多くの情報をあらかじめ知った上で少しでも効率よく仕事を進めていきたいものですが、近年中小規模のECサイトやIT関連の事業者を中心に活用され始めているのがクラウドコンピューティングです。

コンピューティングを省略してクラウドとも呼ばれるこの技術ですが、実際にはどのようにビジネスで使われているのでしょうか。

今回はクラウドの仕組みや実際の活用例などを紹介しながら、クラウドを用いるメリットについてご紹介していきます。

データを「保有」しないコンピュータの使い方=クラウド

クラウドコンピューティング、通称クラウドの何よりの特徴は、インターネットを用いることでサーバーを持たずともアプリケーションを使用したり、データ管理を行える点です。

従来のコンピュータは自前でサーバーを管理したり、自前でソフトを購入し、ソフトをインストールしたパソコンのみでアプリを使えるというのが一般的でしたが、クラウドコンピューティングはこの「一度保有する手間」を削減した点が最大の功績と言えます。

サーバーの維持やデータの管理やアプリケーションの所有は全てクラウドサービスを提供する側に任せられるため、サービス利用者はコンピュータやインターネットを用いるための手間をかけることなく、自分のやるべき仕事に集中できる点はクラウドの大きな特徴です。


インターネット環境と対応デバイスさえ手元にあれば、いつでもどこでも同じ作業を行うことができるのは、まさにクラウドコンピューティングがもたらしたIT時代の象徴と言えるでしょう。

身近なクラウドサービス

クラウドサービスは新しい言葉のように思われがちですが、今日ではすでに多くの分野で利用されていることがわかります。普段お世話になっているという方も決して少なくないでしょう。

オンラインストレージサービス

わかりやすい例として、オンラインストレージサービスのdropboxgoogleフォト、iPhoneにインストールされているiCloudなどは代表的なクラウドサービスです。
これまで写真や文書など、データの保持にはデスクトップやラップトップに直接書き込んで保存するか、USBやSDカードを用いて自分で管理するしかなかったものが、オンラインストレージサービスの登場により、自己管理のコストは大幅に削減することができるようになりました。

ファイル共有しながら作業もできるgoogle Docs

googleドキュメントのように、オンライン上での作業を可能にしたものもクラウドサービスの一環です。
これまではwordやexcelを使用したい場合、ソフトウェアを購入してパソコンにインストールする必要がありましたが、googleドキュメントはgoogleの管理するサーバー上で操作することを可能にしたため、もはやofficeのデータをUSBに入れて持ち出したり、ソフトの入っているパソコンを持ち歩いたりせずとも、ネットに繋げばいつでも同じデータをgoogleドキュメントを通じて編集することができるようになったのです。

ワードなどの機能はWindowsユーザーであれば当たり前のようにPCに入っているため、あまり恩恵を感じにくいかもしれませんが、それでもソフトが入っていなくともアプリケーションを利用できること、そして同じデータをいつでもどこでも誰とでも共有できるのは画期的な体験であると言えるでしょう。
どうしても他人に任せたくないデータのみ管理しておけば良いのですから、仕事効率は大きく向上しているはずです。

pixinoo / Shutterstock.com


クラウドの恩恵を大きく受けられるのは誰か

クラウドは確かに便利なサービスですが、そのメリットの大きさには実は個人差もあります。
どのような規模で運用するかによって、導入コストやランニングコストのバランスが変わってくるのです。

最もメリットが大きいのは個人レベルの小規模事業者

メリットを整理していくと、まずあげられるのが導入コストの低さです。
通常何らかのソフトウェアを運用したり、新しいシステムの構築には時間も人件費もかかるため、実際に使えるようになるまではある程度のコストを見ておく必要がありました。


ところがクラウドサービスを活用すれば、こういった運用のためにかかるコストは、登録とライセンス料の支払いのみに収れんされるため、時間的にも金銭的にも低いコストでスタートを切ることができるようになります。
加えてメンテナンスやセキュリティ対策もクラウドサービスの提供側に任せることができるため、このような維持のためのコストも大きく削減することが可能になります。


仮に事業をやめるということになっても、クラウドサービスを利用している場合はライセンスの更新をやめるだけで済むため、運用までにかかったコストのことは心配することなく事業に専念することができます。
ライセンス料金を定期的に支払うだけですぐにアプリを使用でき、かつ維持費用もライセンス料に含まれ、サービスの利用を停止したい際も更新をやめるだけで後のことを考えなくて良いのは、これから事業を始めたいが初期費用をかけたくないという人にとっては、これ以上ないメリットと言えるでしょう。


大企業にはメリットの小さいサービスとも

クラウドサービスは確かに便利ですが、人・モノ・金をある程度抱えている人にとってはあまり恩恵が大きいとは言えないという点も特徴的です。

クラウドは初期費用がかからないものの、長期での利用を考えると維持費用がかかってくる点がデメリットとしてよく挙げられる点です。

クラウドを用いずに事業を始める場合、運用環境を整えるのには確かに時間がかかってしまいますが、自前で用意したぶん、後の費用は小さく収めることができ、結果的に大きく利益を上げることができるのはクラウドを用いないケースのメリットと言えます。

そのため、大企業のようにすでに事業のための環境が整っている際には、無理にクラウドサービスを頼る必要はないということも覚えておくべきでしょう。

個人規模でも手っ取り早く大企業並みの環境を整えたいというニーズに応えられるのが、クラウドサービスであり、いわば個人のキャッチアップを支えるために用意されているサービスと言えるでしょう。


ECに特化したクラウドサービスとは

最後にEC向けに用意されているクラウドサービスでポピュラーなものもご紹介しておきます。
ECサイトを作るためだけでも現在では様々なサービスが溢れており、どれを使おうか悩んでしまうこともあるかもしれませんが、目的に合わせて色々と探してみることをおすすめします。

種類はお手軽なものからプロ向けまで様々

基本的には料金の高低に比例してサポートやサービスの充実度が変わってきます。
料金が低いほど、サービスやサポートは最低限のものしか与えられませんが、その代わりに低いコストで手軽に素早く始められるスピード感は決して無視できないメリットです。

ある程度知識がある場合はプロ向けのサービスで運用も

ある程度サイト構築やECサイトに造詣がある場合は、サポートも充実し、サーバーも強力なプロ向けのクラウドサービスを用いるのも良いでしょう。
安価なサービスに比べてカスタマイズ性も高く、独自の機能を設置するのにも耐えうるサービスを受けることができます。

クラウドサービスは個人レベルの事業にはぴったりのサービスですが、使ってみなければわからない点も多いかと思います。
安価で、もしくは無料で始められるサービスも多く出回っているため、利用を考えている方はとりあえず使ってみるところから始めてみると、よりクラウドについて理解できることは増えていくのではないでしょうか。

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