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【EC版】2018年の小売トレンドを予測!

「2018年のEC業界って、どんなトレンドになるんだろう…」

と思っている方。

EC市場における2018年のトレンドを押さえれば、先手を打つことができて市場のシェア獲得にもつながります。

とはいえ、トレンドの流れを見きわめるのは難しいですよね。

そこで、この記事では

  1. VRコマース
  2. チャットボット
  3. スマートスピーカー
  4. ライブコマース
  5. 即時現金化システム
  6. LINEで宅急便
  7. トークン決済
  8. 決済方法の多様化
  9. ZOZO SUIT
  10. 越境EC

の順に、2018年のECにおける小売トレンドを予測します。

どれもシンプルなキーワードですが、2018年のEC市場で影響力をもつはずのものばかりです。

この記事で2018年のトレンドをしっかりと押さえましょう!

前提として、EC市場は全体的に伸びている

トレンドについて詳しく見る前に、まずはEC市場の現状についてお伝えします。

冒頭でも軽くご説明しましたが、EC市場は伸びている状況です。
BtoC-EC市場はその規模を15兆円としています。

中国向けの越境EC市場においても、その市場規模は1兆円を突破しています。

また、BtoB-EC市場はその規模が200兆円を超えていますが、EC化率はまだ約28%という状況です。

BtoC、BtoB、CtoCの全てにおいて、EC市場は前年よりも拡大しており、今後もさらに市場が大きくなると予想できます。

参考:経済産業省「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました~国内BtoC-EC市場が15兆円を突破。中国向け越境EC市場も1兆円を突破~」

http://www.meti.go.jp/press/2017/04/20170424001/20170424001.html

それでは、以下で2018年のEC市場における小売トレンドを紹介していきます!

1. VRコマース

VRは日本語で「仮想現実」を意味する技術です。

  • ゲーム
  • 教育
  • 医療

の現場ではすでにVRが活用されて始めています。まるでその場にいるかのようなリアリティがあるので、今までになかった体験をお客さまに提供することが可能です。

VRコマースでは、これまでのECサイトで不足していた「リアルな購買体験」を味わえます。外出しなくてもVRでリアルな実店舗を出せるので、家電や食品など実店舗向きだった商品の魅力をECサイト上でも伝えることが可能です。

詳しくは「バーチャルコマースが実現する次世代の購買体験セミナーレポート」をご一読ください!



2. チャットボット

チャットボットとは、人工知能(AI)を活用して質問に自動で対応するプログラムです。

  • LOHACOのカスタマーサポートAI「マナミさん」
  • ユニクロのAI搭載型チャットボット「UNIQLO IQ」
  • 楽天の出店者に向けた、チャットボットでの問い合わせ対応

など、FAQページの代わりとしてチャットボットによる会話をすることで、お客さまからの質問に答えるECサイトも増えてきました。

チャットボットの開発は、FacebookやLINEなど、チャットアプリを提供している企業が主に進めています。

また、チャットボットではお客さまの質問に応えるだけでなく、そこから商品のレコメンドをすることも可能です。

カスタマーサポートからレコメンドまで、自動で対応できる未来はすぐそこに来ています。


3. スマートスピーカー

  • Amazon Echo
  • Google Home
  • LINE Clova WAVE

などのスマートスピーカーは、2018年にはECサイトでも利用されるはずです。今でもAmazon EchoはAmazonと連携しており、Amazon Echoに話しかけるとAmazon上で買い物ができます。

この動きに対して、他社のスマートスピーカーも追って対応するのは明らかです。2018年はスマートスピーカーに話しかけて買い物をする未来が当たり前になるかもしれません。

Google Home
https://store.google.com/product/google_home?hl=ja


4. ライブコマース

ライブコマースは、タレントやSNSのインフルエンサーが動画で商品をアピールする販売方法です。その名の通り、ライブコマースではライブ配信を見て、動画にコメントしながら買いものをします。

動画を配信しているタレントやインフルエンサーからコメントへの回答がもらえるなど、リアルタイムでの交流が魅力です。

中国ではライブコマースによって2時間で3億円の売上が上がる例も出てきており、2018年のEC市場においてさらに存在感を増してくるに違いありません。


5. 即時現金化システムの普及

メルカリNOWやCASHのような、商品の写真を撮って送るだけで現金化できるアプリも、2018年のEC市場におけるトレンドの一つです。

メルカリやフリルのようなフリマアプリには、写真を撮ってから出品して販売するまでに時間や手間がかかります。即時現金化サービスは、フリマアプリに煩わしさを感じていたユーザーに対してアプローチするのが狙いです。

メルカリNOWやCASHの詳しい仕組みや違いについては「メルカリNOWとCASHの違いは?即時現金化サービスの仕組みを解説」をご一読ください!


6. LINEで宅急便

コミュニケーションアプリのLINEは、宅急便のヤマト運輸とコラボして、

  • 配達の状況を確認する
  • 荷物が着く時間を通知する
  • 再配送の時間を決める

などがLINEトーク上でチェックできるサービスを開始しています。

荷物の再配送や宅配業者の労働問題など、ECが広まるにつれて起こっていた問題はLINEによって解決するはずです。

2018年は宅急便の不在届けが消える年になるかもしれません。

これからは、LINEで宅急便!
http://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/campaign/renkei/LINE/


7. トークン決済でセキュリティ対策

ECサイトに欠かせない、決済のセキュリティも2018年のトレンドになるでしょう。特に「トークン決済」は全てのECサイトが対応するであろう

「クレジット取引セキュリティ対策協議会」は、クレジットカードを安全に使うための環境をつくる計画「実行計画2017」を実行します。

これによると、EC事業者は

  1. カード情報の非保持化
  2. PCI DSS準拠

のどちらかを2018年3月までに必ずしなければなりません。その際に注文されるのが、暗号鍵(トークン)を使った決済方法です。

カード情報が暗号化されることでセキュリティが強化され、グローバル基準の安全性が生まれます。

トークン決済について詳しくは「トークン決済とは?PCI-DSS準拠?カード情報の非保持化?」をご一読ください!


8. 決済方法の多様化

  • メルペイ
  • LINEPAY
  • Apple Pay
  • ZOZO TOWNのツケ払い

など、さまざまな決済方法が使われはじめるのも2018年の特徴と言えます。

そのため、EC事業者はクレジットカード以外の決済方法に対応することも考えていかなければなりません。

お客さまにとって使いやすいECサイトは、商品を買ってもらいやすいはずです。2018年のECサイトでは、さまざまな決済方法が使えるようになるでしょう。


9. ZOZO SUIT

ファッションEC大手のZOZO TOWNが発表した「ZOZO SUIT」は、2018年のファッションECにおける大きなトレンドです。

ZOZO SUITは身体にピタッとフィットするスーツで、着るだけで自分のサイズがわかります。

これによって今までのファッションECにあった「試着ができない」問題を解決、また身体のサイズにピッタリフィットしたオーダーメイド服を作ることも可能です。

「個人の細かい身体データ」が手に入るので、そのデータをヘルスケアなどの事業にも活かせるのではないかとも言われています。

まだまだ未知数な部分はありますが、ZOZO SUITは2018年に注目のサービスでしょう。

公式サイト http://zozo.jp/zozosuit/


10. 越境EC

世界のEC市場は、毎年20%以上という勢いで成長しています。越境ECは2017年も注目されていましたが、2018年にはさらに要チェックの分野でしょう。

2020年には100兆円以上に成長すると言われている越境EC市場。

いまはアメリカや中国から日本製品が購入されることが多いですが、2018年は日本がアメリカや中国のECサイトから購入する流れが来るかもしれません。


トレンドを先取りして、EC市場に先手を打つ

EC市場における、2018年のトレンドを紹介しました。

あらためておさらいすると、

  1. VRコマース
  2. チャットボット
  3. スマートスピーカー
  4. ライブコマース
  5. 即時現金化システム
  6. LINEで宅急便
  7. トークン決済
  8. 決済方法の多様化
  9. ZOZO SUIT
  10. 越境EC

の10個を紹介しました。

これらのトレンドを先取りして、2018年のEC市場に先手を打ちましょう!

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この記事を書いた人
佐々木ゴウ

大手Sierや、ECコンサルティング会社での経験を活かし、ファッションや食品などの各種商品ジャンルから、バックオフィス、ITインフラ系まで幅広く執筆が可能。webライティングの講師や、メディアコンサルティング、採用系メディアの編集長なども請け負っている。趣味は盆栽。