【最新版】ユーザー倍増で法人も参入!人気フリマアプリを徹底比較
フリマアプリは洋服やバッグなど、個人間で不用品を売買できます。手軽で安価に商品を購入できるので、利用している人は増加傾向にあります。
フリマアプリといえば、アパレルや装飾品、雑貨などの取り扱いが多いイメージですが、最近では農作物の人気が高まるなど大きく進化しています。
【目次】
フリマアプリがオークションと大きく違うのは、値段の決め方です。
オークションは出品者が販売価格を決めて出品し、購入希望者が高値を付け合い販売価格が決まります。それに対しフリマアプリは、出品時に売り手が販売価格を決めます。
購入者が値下げ交渉をしてきた場合は、出品者は販売価格を下げることもあります。
フリマアプリを利用している人のうち一番多いのは「出品も購入もしたことがある」という人で、6割以上を占めています。つまり多くの人が、フリマアプリを介して売り買いの両方を行っています。
ユーザー獲得のため、各プラットフォーマーはユーザーエクスペリエンス(UX)にこだわり、出品しやすくしています。
たとえばメルカリの場合、トップページの右下に大きく出品ボタンを表示させることで、誰でも手軽に出品できるようUXを工夫しています。アプリ上で、写真のトリミングや回転といった加工も可能です。
ですがフリマアプリ「メルカリ」なら、住所を知らずに取引ができます。「らくらくメルカリ便」というヤマト運輸と提携しているサービスで、配送用QRコードを使うことで住所を知らなくても発送が可能になりました。
匿名配送は、ユーザーにとって大きな安心材料となっています。
「賞味期限がある食品の購入は不安」と思いがちですが、最近のフリマアプリでは農家の方が出品していますので産地直送で購入できます。
この「生産者から直接買える」という心理的な距離の近さと安心感が、人気の秘訣なのでしょう。
楽天株式会社のアンケートでは、フリマアプリ「ラクマ」で農作物を購入した人の約80%が「リピートしたい」と答えています。
作者やタイトル、定価など出品に必要な情報だけではなく、おすすめの販売価格まで表示してくれるので、「読まない本を出品したい」という人にも支持されています。
メルカリが提供するインターフェースでのみ商品を販売できるルールなので、カスタマイズ性はありません。
この統合により「楽天ポイント」が利用できるようになり、楽天ユーザーにとって使いやすいフリマアプリとなりました。
10,000円の商品をメルカリで販売すれば手数料が10%引かれて【9,000円】の儲けですが、ラクマなら手数料が3.5%なので【9,650円】。この650円の差は、個人間の取引では大きな差となります。
ラクマはフリルとの統合もあり、公式なダウンロード数は公表されていません。メルカリは海外にも進出しており、国外も合わせると1億ダウンロード数を超えています。
これは、開発中の決済事業「メルペイ」のコストが大きく影響しており、いまだ開発段階を抜け出していません。
メルカリ社長兼COOの小泉氏は、「アメリカ事業は厳しい状況であるもののメルカリの事業ミッションであり、必ず成功させたい」と継続する意思を表明しています。
フリマアプリは写真でしか商品を確認できず出品者の顔も見えないので、悪意を持った出品者も潜んでいます。
商品を発送したのに、フリマアプリを介して購入者から「届かない」という連絡を受け、とまどう出品者も多くいます。
ただ「個人間で解決してください」とユーザーにゆだねるばかりでは、運営事業者の信用度が下がります。そのため、運営事務局もトラブルの回避や解決をサポートする必要があります。
フリマアプリを安全に利用するためには、まず以下の心掛けが必要です。
「信用できる商品を購入したい」「安心して取引したい」というユーザーにとっては、やはり法人として構えられたECサイトは安心感があります。しっかり戦略を立ててブランディングを行っていくことで、顧客の信頼を得ることができるでしょう。
フリマアプリといえば、アパレルや装飾品、雑貨などの取り扱いが多いイメージですが、最近では農作物の人気が高まるなど大きく進化しています。
【目次】
最新のフリマアプリ情報
フリマアプリとオークションの違いについて
フリマアプリとは、「メルカリ」や「ラクマ」など、フリーマーケット方式で商品の売買を行うアプリのこと。基本的に個人間で売買が成立するため、近年市場規模が拡大しているCtoC市場をけん引する存在となっています。フリマアプリがオークションと大きく違うのは、値段の決め方です。
オークションは出品者が販売価格を決めて出品し、購入希望者が高値を付け合い販売価格が決まります。それに対しフリマアプリは、出品時に売り手が販売価格を決めます。
購入者が値下げ交渉をしてきた場合は、出品者は販売価格を下げることもあります。
フリマアプリの利用者推移
MMD研究所の調査によると、「現在フリマアプリを利用している」と回答した人は、以下のように増えています。- 2015年:17.7%
- 2016年:22.0%
- 2017年:31.4%
参照:MMD研究所「フリマアプリ利用経験は46.6%、昨年より10.9ポイント増」より2015年から2017年の2年間で、フリマアプリの利用者は2倍近く増えました。最近はCMもよく放送され、認知度も上がっているでしょう。
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1655.html
フリマアプリを利用している人のうち一番多いのは「出品も購入もしたことがある」という人で、6割以上を占めています。つまり多くの人が、フリマアプリを介して売り買いの両方を行っています。
フリマアプリの利用者が増えている理由
フリマアプリの利用者が増えた理由は、主に以下の点があります。スマホの普及で出品が簡単
フリマアプリに商品を出品する場合、写真撮影が欠かせません。スマホなら高機能なカメラが付いているので、誰でもスマホから簡単に出品できます。ユーザー獲得のため、各プラットフォーマーはユーザーエクスペリエンス(UX)にこだわり、出品しやすくしています。
たとえばメルカリの場合、トップページの右下に大きく出品ボタンを表示させることで、誰でも手軽に出品できるようUXを工夫しています。アプリ上で、写真のトリミングや回転といった加工も可能です。
匿名配送で安心できる
今までのフリマアプリでは、住所の開示が必要でした。顔も知らない出品者に自宅の住所を教えることに、抵抗を感じる人もいますよね。ですがフリマアプリ「メルカリ」なら、住所を知らずに取引ができます。「らくらくメルカリ便」というヤマト運輸と提携しているサービスで、配送用QRコードを使うことで住所を知らなくても発送が可能になりました。
匿名配送は、ユーザーにとって大きな安心材料となっています。
フリマアプリでは農産物も人気
最近のフリマアプリでは、お米や野菜といった農作物まで人気があります。「賞味期限がある食品の購入は不安」と思いがちですが、最近のフリマアプリでは農家の方が出品していますので産地直送で購入できます。
この「生産者から直接買える」という心理的な距離の近さと安心感が、人気の秘訣なのでしょう。
楽天株式会社のアンケートでは、フリマアプリ「ラクマ」で農作物を購入した人の約80%が「リピートしたい」と答えています。
参照:「楽天のフリマアプリ「ラクマ」、農産物取引について意識調査を実施」より
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000822.000005889.html
2018年度人気フリマアプリ比較
では人気のフリマアプリ「メルカリ」と「ラクマ」の特徴を比べてみましょう。メルカリの概要
メルカリは、2013年に立ち上げた株式会社メルカリが運営しています。「メルカリチャンネル」というライブ配信や匿名配送など新しい取り組みが多く、サービス開始から5年で累計流通数が1兆円突破するなど、フリマアプリ業界の中で今もっとも勢いがあるといえます。「バーコード出品機能」で本の出品も簡単
メルカリは、商品に付いているバーコードを読み取るだけで出品情報を自動で参照してくれる「バーコード出品機能」があります。作者やタイトル、定価など出品に必要な情報だけではなく、おすすめの販売価格まで表示してくれるので、「読まない本を出品したい」という人にも支持されています。
法人も利用できるが制限がある
フリマアプリは個人で使うのが一般的でしたが、メルカリでは事業者も参画できます。ただ、法人アカウントの場合は「メルカリチャンネル」というライブ配信中しか出品できず、外部のサイトへ誘導することも禁止されています。メルカリが提供するインターフェースでのみ商品を販売できるルールなので、カスタマイズ性はありません。
日本初のフリマアプリ「フリル」はラクマに統合
2012年に国内初としてリリースされたフリマアプリ「フリル」は、2018年2月26日に楽天フリマアプリ「ラクマ」に統合されました。この統合により「楽天ポイント」が利用できるようになり、楽天ユーザーにとって使いやすいフリマアプリとなりました。
手数料はメルカリの半分以下
メルカリが手数料10%であるのに対して、ラクマはなんと3.5%。手数料が半額以下というのは、ユーザーにとって大きいメリットでしょう。10,000円の商品をメルカリで販売すれば手数料が10%引かれて【9,000円】の儲けですが、ラクマなら手数料が3.5%なので【9,650円】。この650円の差は、個人間の取引では大きな差となります。
法人の利用はできない
ラクマは、メルカリのように事業者は出品できません。あくまでも個人間で楽しむフリマアプリという位置づけです。【2018年度版】メルカリとラクマ徹底比較
今回ご紹介した2つのフリマアプリの概要を比較してみました。サービス名 | メルカリ | ラクマ |
---|---|---|
法人利用 | ○ (ライブ配信中のみ) |
× |
ダウンロード数 | 7,100万 | 850万 ※非公式データ |
手数料 | 10% | 3.5% |
匿名配送 | ○ | × |
ライブ配信 | ○ | × |
※数値は2019年2月時点
ラクマはフリルとの統合もあり、公式なダウンロード数は公表されていません。メルカリは海外にも進出しており、国外も合わせると1億ダウンロード数を超えています。
メルカリの海外展開
メルカリは国内では勢いがありますが、米国では苦戦しているようです。メルカリの第2四半期決算によると、売上高は前年同期比45%の132億で順調であるものの、米国版メルカリは第2四半期のみで11億円の営業損益が出ています。これは、開発中の決済事業「メルペイ」のコストが大きく影響しており、いまだ開発段階を抜け出していません。
メルカリ社長兼COOの小泉氏は、「アメリカ事業は厳しい状況であるもののメルカリの事業ミッションであり、必ず成功させたい」と継続する意思を表明しています。
参照:Business Insider Japan
メルカリ決算 国内好調も2Q累計44億円の最終赤字、決済メルペイ登場は「もう少し先」より
https://www.businessinsider.jp/post-184807
フリマアプリで起こりやすいトラブルについて
フリマアプリのトラブル相談件数は3年間で倍以上
フリマアプリの普及に比例して、トラブルの相談件数も増えています。国民生活センターへの相談件数は、2015年には1,612件でしたが2017年には3,330件と2倍に増えています。フリマアプリで起こりがちなトラブルとは?
偽物を送られ返品に応じてもらえない
「フリマアプリでブランド品を購入したが偽物だった。出品者と連絡が取れない」というトラブルはよくあります。フリマアプリは写真でしか商品を確認できず出品者の顔も見えないので、悪意を持った出品者も潜んでいます。
商品が届かない
悪意を持っていなくても、配送ミスなどで商品が届かないというトラブルもあります。追跡できる発送方法なら探せますが、普通郵便などの場合は追跡ができません。商品を発送したのに、フリマアプリを介して購入者から「届かない」という連絡を受け、とまどう出品者も多くいます。
フリマアプリを安全に利用するポイントは?
フリマアプリで起こったトラブルは運営事業者に相談すると、間に入ったり原因を調査したりしますが、介入しきれない場合はユーザー同士の話し合いとなります。ただ「個人間で解決してください」とユーザーにゆだねるばかりでは、運営事業者の信用度が下がります。そのため、運営事務局もトラブルの回避や解決をサポートする必要があります。
フリマアプリを安全に利用するためには、まず以下の心掛けが必要です。
<運営事業者の場合>
・利用規約をしっかり制定し、ユーザーに必ず読んでもらう
・禁止事項をユーザーに周知し、監視体制を整える
<利用者の場合>
・住所を知られたくなければ、匿名配送を使う(メルカリのみ)
・出品者の評価をチェックして、トラブルが頻発していないかチェックする
法人運営のECサイトなら安心感がある
フリマアプリはスマホの普及や手軽さにより、年々市場規模が拡大しています。利用者も多く集客力がある反面、トラブルも増えています。フリマアプリを介した取引は素性が不明で、不信感を抱くユーザーもいるでしょう。「信用できる商品を購入したい」「安心して取引したい」というユーザーにとっては、やはり法人として構えられたECサイトは安心感があります。しっかり戦略を立ててブランディングを行っていくことで、顧客の信頼を得ることができるでしょう。